三神せらほ

主にシナリオを書いています。オリジナルストーリーを気まぐれに動画やテキストで公開中。

三神せらほ

主にシナリオを書いています。オリジナルストーリーを気まぐれに動画やテキストで公開中。

マガジン

  • 【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜

    お休み前に優しい読み聞かせストーリーを……といいつつ、たまにトンデモ話を投入していくマガジンです(笑)

  • 子どもだった大人たちのおとぎ話

    大人が主人公のファンタジックな短編集です。

  • SFラブストーリー【海色の未来】

    連載中のSFラブストーリー【海色の未来】のマガジンです。順次noteを更新してまいります。目次代わりにお使いいただけますと幸いです。

最近の記事

  • 固定された記事

(テキスト×動画)短編ファンタジー【ある1行】〜子どもだった大人たちのおとぎ話〜

ホッとひと息つきたいときに。 ファンタジックなショートストーリー ☆テキストは動画シナリオの書き起こしです。 動画再生で、BGMつきでお読みいただくこともできます♪ ここは地上の人間たちが天国と呼ぶ世界。 その天国に、『プログラミングセンター』という巨大施設がありました。 今日も地上に生まれ出る予定の魂が、プログラミングセンターを次々におとずれます。 来世でどのような人間として生きるかを、『初期プログラム』で自分好みに設定してもらうためです。 そしてプログラミン

    • 誰の言葉なら信じられますか?

      あなたは誰の言葉なら信じられますか? 地位のある人ですか? 有名人ですか? 専門家ですか? 先生と呼ばれる人ですか? お金儲けが上手な人ですか? フォロワー数が多い人ですか? 『論破』が得意な人ですか? それとも 信じられるのは 誰の言葉かどうかは関係なく、マスコミの流す言葉ですか? 少なくとも、わたしの言葉ではないことは重々承知 (^_^; ということで、地位のある人の命がけの言葉をお聞きください。 ※公開3日で再生数27万回を越えました。 泉大

      • 【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第11夜】○○泥棒

        今日もお疲れさまでした お休み前のひとときにココロを癒やす ファンタジックなショートストーリー 「よってらっしゃい、見てらっしゃい! 今世紀最大のビッグニュースだよ~っ」   「あたしに一枚おくれっ」   「俺もだっ」 威勢良く声を張り上げる瓦版売り。 我先にと群がる人びと。 それは町中のおなじみの風景。 いつもなら青年は、ゴシップに群がる人びとを冷ややかな目で見て通り過ぎるだけでした。 ところが…… 「買ってちょうだい、見てちょうだい! ○○泥棒の九右衛門が牢

        • 【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第10夜】白い羊の飼い方

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー 昔むかし、とある島国に羊飼いの学校がありました。 学校では羊の育て方や牧草地の移動の仕方など、さまざまなことを学びます。 入学試験はとても難しく、国内でも成績がトップ数%の学生しか合格できません。 この島国で羊飼いの学校を卒業し、めでたく羊飼いになれれば、将来は高い地位と収入を得て一生尊敬されるのでした。 ✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦ 今年の羊飼い

        • 固定された記事

        (テキスト×動画)短編ファンタジー【ある1行】〜子どもだった大人たちのおとぎ話〜

        マガジン

        • 【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜
          11本
        • 子どもだった大人たちのおとぎ話
          10本
        • SFラブストーリー【海色の未来】
          55本

        記事

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第9夜】全問正解クイズ

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー ‍ ‍ ‍朝、男がいつものように花畑を散歩していると、村長さんに会いました。 ‍ 「村長さん、おはようございます」 ‍「うむ、おはよう。キミは今朝も散歩しているんだね?」 ‍「はい。毎日あまりにも暇なので」 「なるほど。それならキミ、クイズ大会に出てみないか」 ‍ 「クイズ大会? ずいぶん急な話だなあ」 ‍「いま暇だといったじゃないか」 ‍「いいましたけど……」

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第9夜】全問正解クイズ

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第8夜】マル子の恋

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー どうやらマル子は失恋したらしい。 昨日の夜、クリーニングから返ってきたスカートをマル子に渡そうと部屋の前まで行ったとき、   「彼に……振られちゃった……」 とマル子が友だちと電話で話している声が聞こえてきてしまったのだ。   ——これは……試練だ。 そう思った。 マル子の試練なのか、母親のわたしにとってなのかはわからない。 とにかく、『試練』という言葉だけが頭の中を

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第8夜】マル子の恋

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第7夜】花火職人

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー 冬も間近なある日。 花火工場の親方が職人たちを集めました。 職人たちは親方から『大事な話がある』とあらかじめ伝えられていたので、ざわざわと落ち着きがありません。 親方は職人たちが静かになるのを待っていいました。 「じつは……年内で、みんなここを辞めてもらうことになった」 すると—— 「親方、どうしてですか! なにがあったんですか!?」 花火工場でいちばん若い青年、弟

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第7夜】花火職人

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第6夜】図書館司書の憂鬱

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー あなたはもしかして、図書館の司書がとても楽な職業だと誤解してはいませんか? 例えばこんなふうに……  「基本、貸し出しカウンターの椅子に座ってるだけに見えるけど」  「司書の仕事ってノルマとかないよね」  「貸し出し作業だって、いまはもう自動化してるし」 少し思い当たる節があるでしょう? でも今日のお話を聞けば、あなたにも司書の大変さがきっとわかると思いますよ。 ☆  

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第6夜】図書館司書の憂鬱

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第5夜】ミステリーハウスの住人

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー 「ミステリーハウスに人が住んでいる」という噂を職場の給湯室で聞いた。 「ミステリーハウスって……家が斜めになってて、中に入るとまともに立っていられないあのミステリーハウスのこと?」 不審に思いながらたずねてみる。 同僚の男子はニヤニヤしながら、 「そう、それ。古い遊園地とかにあるやつ。あんなとこに住むなんてさあ、ありえないほどバカじゃん」 といった。 わたしは、 「

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第5夜】ミステリーハウスの住人

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第4夜】7dBの水先案内人

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー 少年が岸辺にやってくると、たくさんの手こぎボートがありました。 目の前の大きな川には、すでに出発したボートがいくつも浮かんでいます。 「順番に並んでくださあい」 ボートに乗るお客をさばく船着き場のスタッフは、とてもいそがしそうです。 「水先案内人をまだ決めていない方は、パンフレットからお選びくださあい。あ、お客さんもどうぞ」 列に並んだ少年に、スタッフがパンフレットをく

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第4夜】7dBの水先案内人

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第3夜】おしゃべりな影

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー 天気のいい朝。 駅から会社までの道をひとり歩いていると、わたしの影が話しかけてきた。 「しばらくお暇をいただきたい」 「はあ?」 立ち止まって自分の影に目を落とす。 アスファルトでわたしのスカートの影が風にあわせて揺れている。 「影のくせに、突然なに?」 「あなたが生まれてから32年間、ワタシは片時も離れず、あなたにぴったり寄り添ってきました。 でも……でももう限界で

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第3夜】おしゃべりな影

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第2夜】星釣り

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー 春とはいえ、山小屋の夜はさすがに冷え込む。 気がつけば、部屋におかれているポットのお湯がもうない。 僕はお湯をもらいに食堂へ行った。 食堂では、僕と同じようにひとりで山に来た登山客がテレビで中継を見ていた。 画面の中で、タキシードを着た男が恭しく頭を下げ、勲章を首にかけてもらっている。 世界的に有名な賞の授賞式。 盛大な拍手に包まれ、男は胸を張ってずいぶんと誇らしげだ

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第2夜】星釣り

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第1夜】散髪屋ハーモニー

          今日もお疲れさまでした お休み前のひとときに ココロを癒やすファンタジックなショートストーリー 【あらすじ】 これは、日常に疲れてしまった大人のためのファンタジー短編集。 子どもたちに読み聞かせるような語り口で、知らないうちに傷ついてしまった心を癒やします。 登場するのは名もなき大人たち。 『星を釣るのが仕事の山小屋の主人』 『いきなり不満を訴えてきた自分の影に戸惑う会社員の女性』 『ミステリーハウスに住む謎の人物』 『全問正解クイズ大会という奇妙な大会に出場させられ

          【読み聞かせ】ヒーリングストーリー 千一夜【第1夜】散髪屋ハーモニー

          果たしてAIにお休み前の読み聞かせはできるのか?〜半年ぶりの投稿です〜

          大変ごぶさたしておりました。 およそ半年ぶりの投稿です。 私事ですが、引っ越しいたしました。 モノが多くて多くて、まるで歴史資料館の引っ越しのよう……。 昭和から平成、そして令和という時代の流れを思い出の品(不要品?)とともに、がっつり振り返りました。 このような時をかける壮大な引っ越しだったせいか、準備で疲れ果ててダウン、後片付けで疲れ果ててダウン。 復活までまあまあ時間を要しました。 名付けて、『引っ越しのダウンサンド3種の元号和え』 ( ……突っ込み待ち…

          果たしてAIにお休み前の読み聞かせはできるのか?〜半年ぶりの投稿です〜

          【過去・現在・未来と子どもたち】この2年をふりかえる

          ごぶさたしております。 なんと、およそ1年2か月ぶりのnote更新。 この間、世の中はいろいろありましたね…。 久しぶりのnoteということで、少しタイムスリップしてみます。 ★過去★2021年初頭 世の中が95%という数字にわきたちました。 引用:けるさんブログ https://kerusan.com/有効率95%について/67/ すごい有効率。 ですが、下の方をよく見ると…… ウソではないとはいえ、一般市民の感覚では『発症リスクが0.84%下がる』といっ

          【過去・現在・未来と子どもたち】この2年をふりかえる

          (テキスト×動画)短編ファンタジー【モストプレミアム・バーラウンジ】〜昔、子どもだった大人たちのおとぎ話〜

          ホッとひと息つきたいときに。 ファンタジックなショートストーリー ☆テキストは動画シナリオの書き起こしです。 動画再生で、BGMつきでお読みいただくこともできます♪ 我が第34連隊のリーダー、望月隊長のご実家は、ずいぶんと貧しかったらしい。 そりゃあもう、ずいぶんと。 隊長殿のお父上は腕利きの大工だった。 職人気質のかたまりで、やりがいのある仕事なら、どんなに安くても引き受けてしまうお方だったそうだ。 そんなお父上は、いつもあこぎな連中にいいように利用され、一家

          (テキスト×動画)短編ファンタジー【モストプレミアム・バーラウンジ】〜昔、子どもだった大人たちのおとぎ話〜