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【環境PJ】2021年の活動ふりかえり

こんにちは。セプテーニグループnote編集部の宮崎です。サステナビリティ委員会の事務局を担当しています。

セプテーニグループでは、有志のグループ横断環境プロジェクト「ECHO by SEPTENI GROUP(以下ECHO)」が活動しています。本日は、先日第2期の活動を終えたECHOメンバーに、1年間どのような思いでどのような活動をしたのか、そこから得られた気付きなどをお伺いしています。ぜひご覧ください!

ECHOメンバープロフィール

大内さん(写真左上):
2006年セプテーニ・クロスゲートに新卒入社。現在はクロスゲート社で営業サポートなどを担当。個人的に掲げる理想はゼロ・ウェイストな社会。あだ名は「エコ内」。ECHOのリーダーをつとめる。

中澤さん(写真右上):
2017年Septeni Japanに中途入社。現在はクリエイティブディレクターとして活躍中。クリエイティブの力で世の中を良くしたいという思いからECHOに参加。成果が出るホワイトなクリエイティブ制作での評価も高い。

鈴木さん(写真右下):
2008年セプテーニに新卒入社。現在はクリエイティブディレクターとして活躍中。鈴木姓が多い社内でのあだ名は「ベルさん」。グループの新規事業プランコンテスト「gen-ten」に出場するなど、社内のイベントや取り組みに積極的に参加している。

濵田さん(写真左下):
2020年ハイスコアに中途入社。現在はU-bokuの企画・運営に関わる。カンボジアでのNGO経験がきっかけでECHOに参加。自身のエコレベルは決して高くないと謙遜するが、だからこその視点がECHOの活動に生きる場面も多々。

ECHO参加のきっかけ

─ それではまずみなさんに、ECHOに加入したきっかけや理由をお伺いしていきたいと思います。大内さんからいきましょうか・・と思ったんですが、そもそも大内さんからの提案が一つのきっかけになって、この委員会を立ち上げることになったんですよね。

大内さん:
はい。サステナビリティ活動の一環で、グループで正式に環境プロジェクトを立ち上げるからやらない?と声をかけていただいて。ぜひ!って感じで入ることになりました。

─ 他のみなさんはいかがですか?

鈴木さん:
もともと会社のイベントや催し物には積極的に参加したいっていう気持ちが強かったのと、エコ活にはずっと興味があったんです。特に1期のメンバーが実施していたSNS企画のインスタ投稿が気になっていたところに声をかけていただいてECHOに加わりました。

▲ECHO1期目の活動の一環で「#せぷらふり7」というタグを用意してPlasticFreeJuly(プラスチックフリージュライ)に参加しました。

濵田さん:
2018年の5月から約1年弱、教育系のNPOの活動でカンボジアに行っていたんですけど、そこで道のゴミとかすごく気になったんですよね。

日本でもゴミって問題にはなっているけど、カンボジアはとにかく量がすごいんですよ。道の両端にゴミが積まれていたりして。日本ってなんでゴミがなくてキレイなの?って現地で聞かれたときに、何も答えられなかったのがすごく心に残っていて。

環境について意識するきっかけをカンボジアでもらって日本に帰ってきて、何かしようと思って、マイバッグやマイボトルは持ち歩くようにはしていたんですけど。もっと広い視野で何かできないかなって思っていたときにECHOのメンバー募集の案内を見て、参加することにしました。

中澤さん:
私はもともとクリエイティブの力で世の中を良くしたい、ちょっと良いことがしたいと思っていて。それは環境に限らず、女性の貧困問題や動物愛護もそうなんですけど。

ただこういう大きな問題って、個人の力だとどうしてもできることが限られてると感じていたんですよね。セプテーニという会社の力を借りて環境問題に取り組むって良い機会かなと思ったので、それがきっかけでECHOプロジェクトに参加しました。

東京本社でのお水の脱プラ

─ ありがとうございます。本当にみなさんさまざまな背景や思いをもって集まっていただいているんだなと再認識しました。ではさっそく具体的な活動内容についてお話を教えてください。ECHOの2期目、2021年はどのようなことに取り組みましたか?

大内さん:
私が中心になって進めたのは東京本社の来客用のお水の脱プラです。これまでペットボトルのお水をお客様に提供していましたが、アルミ缶に変更しました。

─ 来客用のお水、ペットボトルを見直したいですってサステナビリティ委員会の事務局にご提案いただいたのっていつぐらいでしたっけ?

大内さん:
2019年の6月でしたね。

─ そんなに前だったんですね。セプテーニグループは原料を運んで加工して発送するようなものづくりが主要な事業ではないので、その点では環境への負荷は比較的高くないんです。なのでサステナビリティ活動の重点テーマには環境に関するものを入れていません。ただ、世界的な動向や社会からの要請を考えても、企業として環境課題に取り組み始める必要があると考えていて。ご提案をいただいて話してみて、大内さんのような強い思いを持つメンバーが社内にいることがわかったので、そういった方々を中心に活動をしていこう、そう思ったのがECHOを組成するきっかけの一つになったんです。お水については代替案を当時からいろいろ探しましたね。

東京本社で導入したアルミ缶のミネラルウォーター。

大内さん:
そうでしたね。アルミ缶のお茶やコーヒー、ウォーターサーバー、紙パックのお水など、運用面、コスト面、衛生面を考慮し、いろいろなパターンでペットボトルの代替品を探しました。

ウォーターサーバーの運用をトライアルで実施することが決まった後にコロナが流行して、来客が減ったのでトライアル自体が見送りになったり・・。本当にいろいろありましたね。でも情報収集を続ける中でアルミ缶のミネラルウォーターが発売されたことを知って。アルミ缶はリサイクルの優等生で、エネルギー効率も高いし缶から缶へのリサイクル率も高い。東京本社オフィスもリサイクル集荷されることが確認できたので、すごく良い代替品に出会えたなと思いました。タイミングだったのかなと。グループ代表の佐藤さんにもスムーズに承認いただき、社内関係者とも調整して今年の7月に導入をスタートしました。

▲小売企業が飲料をペットボトルからアルミ缶に変更したことも話題になっていました。

繰り返し使えるコップなど、ゴミが全く出ない形で提供するのがいちばんの理想なので、リサイクルは完璧な解決策ではないんです。でも衛生面や運用コストなど現実的な折り合いを考えると、アルミ缶にできたことは現時点の最善のチョイスだったのかなと思います。

SNS企画「セプエコチャレンジ」

─ ありがとうございます。続いてECHOの2期で実施したSNSキャンペーン「セプエコチャレンジ」について教えてください。社員のみなさんの身近なエコ活動をインスタやTwitterなどに投稿してもらうキャンペーン企画でしたが、なぜこの企画を実施することになったのですか?

鈴木さん:
環境を意識した生活をするのって大事だよねとか、何かちょっと環境に良いことしたいなっていう気持ちはあるものの、きっかけがなくてそのままになってしまう人ってけっこういるんじゃないかと思うんです。逆にストイックに取り組みすぎて疲れちゃったり。

なので、まずはセプテーニの中のいろいろな人に、こんなエコ活動してるよってアウトプットしてもらって、その結果として徐々に社員のみなさんの意識が変化すると良いなと考え、SNS投稿キャンペーンを実施することになりました。

─ 1期でもSNS企画を実施しましたが、去年からアップデートしたポイントなどはありますか?

鈴木さん:
方向性とKPIですね。昨年は投稿数の目標を設定してキャンペーンを運営していたんですが、それだとどうしてもECHOメンバーが量を投稿する流れになっちゃうんですよね。

今回はより多くの人に意識を持ってもらうことを目標にしようと。今まで意識はあったけど一歩を踏み出すきかっけがなかった方など、より多くの人に届くように、UU数としてのKPIを設けたというのが昨年との違いです。

─ みなさんの打ち合わせの中で、1人の完璧なエコマスターを作るより、100人の一歩を促せるようにしたいという発言があったのをよく覚えています。

鈴木さん:
1人の完璧なエコマスターも素晴らしいことだと思います。ただ2021年は、コロナ禍ということもあって、普段の仕事生活の中でコミュニケーションが不足することがあったり、人と人とのつながりが薄くなりがちだったりという状況だったと思うんです。

たくさんの投稿が寄せられました。

こういったSNS活動って、環境への意識を高めるだけではなくて、グループのみなさんひとりひとりのつながりを強めることにも貢献してるんじゃないかと思っています。

─ なるほど。ありがとうございます。

中澤さん:
環境に配慮したことに取り組むのが大事って、おそらく共通認識としてほとんどの方がわかってるんじゃないかなと思うんですけど。でも実際何がエコなのかとか、可能な範囲で自分たちに出来ることってなんだろうとか、知らない、わからないことって多いんじゃないかなと思うんです。

そんな仮定をもとに、いまどんなことが環境課題と言われていて、それらにはどんな貢献方法があるのかを整理して共有する、エコ活リストというものをECHOで作成したんです。

たとえば綿100%のTシャツが環境に良いとどこかで見聞きしても、それって背景にはマイクロプラスチックというものがあって、化学繊維を洗濯するとマイクロプラスチックが海に流れてしまう、それをお魚が食べて、そのお魚を人間が食べることで体内にマイクロプラスチックがたまってしまうという情報を知らないと、なんで綿100%が良いのかっていうところまで考えがジャンプアップしないんじゃないかなと考えて。

まずはなんで?っていう課題と、じゃあどうすればいいの?っていう貢献策をセットで知ってもらう一つの手段としてエコ活リストを作って広報しました。

エコ活リスト。難易度順にSTEP1からSTEP3まで紹介。
エコ活リスト広報時の背景説明スライド。

エコ活リストを用意した上でセプエコチャレンジというSNSの企画を実施することで、何からチャンレジすればいいかわからないというハードルを取り除きたいと考えました。またSNS企画の開始前に、ECHOメンバーが取り組んでいるエコライフを事例として伝えました。これなら自分もできそうだなと思ってもらい、一歩を踏み出してもらうことが目的です。

─ ありがとうございます。グループのみなさんの巻き込みがすごく大事だったと思うのですが、難しさ、大変さみたいなところってどんなところでしたか?

中澤さん:
こういう企画って楽しむこと、続けることがすごく大事だなって思ってるんです。強制的になって嫌な気分になってしまったら意味がないですし。なので、声掛けした方々に楽しんでもらえるように気をつけました。投稿できなかったとしても、こういうハッシュタグやアカウントがあるから、他の人の投稿をぜひ見てくださいね、という感じで。見ることもこの活動の一つですよと。それからなぜセプテーニグループがこういう取り組みをしているのかという理由の説明もしましたね。

その結果「投稿はできなかったんですけど、他の方の投稿みて固形シャンプー買いました」「実は1ヶ月間コンビニで袋もらわずに過ごしました」とか、投稿はできなかったけど行動に移したことを伝えたくれた方もいましたし、キャンペーン企画が終わっても行動を続けてるよって声もあって。KPIとしておいていたUU数の目標は今回達成できなかったんですけど、小さな行動を起こす人を増やすっていう意味では大成功だったんじゃないかなと思うんです。すごく嬉しかったですね。

濵田さん:
押し付けにならないよう、丁寧にコミュニケーションすることを心がけましたね。エコバックを持ってる方を見かけたら、そこを起点に話してみたりとか。

中澤さん:
いろいろな人にお声がけする中で思ったんですけど。会社の中にはエコにあまり興味のない人もいて、そういう人が一歩を踏み出すのってすごくハードルが高いと思うんです。でも今回来客用のお水を変えたことで、そういう人がアルミ缶をお客さまに提供するだけでも、エコ活動に参加していることになるんですよね。気づいたら勝手にエコ活に参加できるっていう仕組みが整えられたのは、本当に素晴らしい取り組みだったなと思います!

大内さん:
ありがとうございます!人の意識を変えるのも大事ですが、意識しなくてもサステナブルになるようにオフィスをデザインするのが理想だと思います。コロナの影響でそもそもオフィス自体を使う機会がかなり減っているのでまだ道半ばですが、今後も意識しないとできないことじゃなくて、気づいたらエコになっているという視点で取り組みたいですね。

活動の感想と今後にむけて

─ ありがとうございます!では最後にみなさんから、一年間の活動を通じての感想や今後チャレンジしてみたいことがあればお願いします。

濵田さん:
実は加入当初、ECHOメンバーがSlackでシェアしてくれる海外の環境活動の話とかをみて、とんでもなくエコレベルの高いところに入ってしまった!どうしよう!とプレッシャーを感じてました(笑)

でもエコマスターではなかったとしても、自分がECHOの活動をしていることがきっかけになって、自分のまわりにエコの小さな種みたいなものを蒔くことができて、その人の生活が少し変わる、みたいなことがあると良いなと思います。

─ 福岡が主拠点のハイスコアはどうしても東京本社と物理的に距離があるので、今まではECHOの活動もどこか遠くに感じる方も多かったかもしれません。濵田さんがECHOに加わったことで認知が上がって身近になったんじゃないかなと思います。

濱田さん:
はい。ハイスコアのメンバーがグループのいろんな取り組みに目を向けるきっかけになったら良いなと思いました。濱田がやってるECHOってなに?って調べてくれる人もいたので。

─ ありがとうございます!鈴木さんはいかがですか?

鈴木さん:
もしまたECHOで活動することがあれば、エンタメ系の企画とかやってみたいなと思います。以前SEPALLY RAINBOWがLGBT映画のオンライン鑑賞会をしていたと思うんですけど、そういうのも良いですよね。エンタメ系の企画だったら、コンテンツを楽しみながら自然と知識が身についたりすると思うので。

中澤さん:
私は2年連続でECHOに参加しました。1期目はもっとやれたかもという心残りがあった1年だったんですけど、2期目は形に残せたものが多かった1年で、すごく充実感があります!

─ 中澤さんは、2期にわたって、すごく高いレベルで熱量をキープして活動されている姿が印象的でした。本業とは別のこういった活動は、瞬間風速で力を発揮することはできても、熱量を継続するのってすごく難しいと思うんです。何か秘訣があるんでしょうか?

中澤さん:
もともと世の中を良くしたいって気持ちがあったというのは前提ですが、キープできるコツとしては仲間がいるからですかね。同じ熱量で一緒にやってくれる人がいると、割と熱をキープしやすいんだなってECHOに入って思いました。あー・・これ文字にするとすごいクサイ感じになりそうですけど(笑)

─ ありがとうございます!業務ではないけどお互いに刺激を受けられる関係って、いまの働き方だとより一層貴重さが増している気がします。

大内さん:
私はECHOのみなさんのおかげで、自分にとっては当たり前すぎて気付けなかったことに気付くことができました。たとえばペットボトルをアルミ缶に変更すると環境に良い、というのは私の中ではすごく当たり前のことだったんですけど、必ずしもグループのみなさんにとっては当たり前ではないわけで。そうか、そこからコミュニケーションしたほうが良いのね!と。

いろいろな背景、いろいろなエコレベルの、いろんな部門で仕事している人が集まっているからこそこういう気づきが生まれる。これぞ多様性の強みというか。多種多様なメンバーが集ってくれたことで、私ひとりでやっていたらできないことがたくさん生まれて、確実に活動が広がったと思います。

ただ一方で、セプエコチャレンジに参加して思ったんですけど、エコ活動ってユーザー努力が必要とされることが多いんですよね。マイボトルとかマイバッグとか。

もっと簡単にインパクトを出せる方法ってないのかなって考えたときに、私はいまエネルギーにすごく興味があって。たとえば電気を再生可能エネルギーの会社に切り替えると、普段通りに生活しているのにものすごいインパクトの温室効果ガスを削減することができるんですよね。これからのECHOの活動では、そういう啓蒙なども模索していきたいなと思っています。

─ みなさま、ありがとうございました!

* 編集後記 *

第1期は活動の方向性を探るなかで働き方が大きく変わったこともあり、思っていたようなアウトプットを生み出せない歯がゆさを感じたメンバーも多くいたように思います。2期はその分の鬱憤を晴らすかのような精力的なアウトプットの1年になったのではないでしょうか。インタビュー中のメンバーたちの「今できることはやりきった!」という晴れやかな表情が印象的でした。

先日ECHOは、新体制で第3期の活動がスタートしました。新たにECHOに加わったメンバーの新たな視点とこれまでの活動の積み重ねが、どのように共鳴し進化していくのか楽しみです!

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