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新任管理職向けLGBT研修 ~同性パートナーがいる社員も、異性婚と同じ福利厚生を安心して受けられるように~

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。

本日は、CSR委員会/差別・ハラスメント対策分科会チームからの寄稿レポートをお届けします。どうぞご覧ください!

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希望者が安心して制度を利用できるように

こんにちは。セプテーニグループCSR委員会/差別・ハラスメント対策分科会です。

セプテーニグループでは、2018年から同性パートナーがいる社員も、結婚休暇、結婚お祝い金、単身赴任援助をはじめとする福利厚生を受けられるようになっています。

これらの福利厚生を受けるためには、同性婚と同様、本人が人事システムで申請し、その後、管理職と人事担当が内容を確認する必要があります。

同性パートナーの福利厚生適用を開始する上で、推進者である私たち差別・ハラスメント対策分科会が最も危惧したのは、申請フロー上で知り得た情報を、管理職がアウティング(※)してしまうこと、そしてそれを恐れて希望者が制度を利用できないこと、でした。

(※)アウティング:本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や性自認等の秘密を暴露する行動のこと。

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そこで、同性パートナーをもつ社員への福利厚生適用をスタートするタイミングにあわせて、LGBTに関する知識をしっかり持ち、管理職としてふさわしい対応を身に着けてもらうために、全管理職を対象としたLGBT研修を実施しました。

それ以降セプテーニグループでは、定期的に新任管理職向けのLGBT研修を継続しています。今回は、先日行われた本年の研修の模様をお届けします!

初のオンライン開催になったLGBT研修


新型コロナウイルスの影響で、初のオンライン開催となった新任管理職向けLGBT研修。事務局と講師をお願いしているNijiリクルーティングさんは、打ち合わせとリハーサルを重ね、本番に望みました。

受講必須メンバーが全員揃って、開始時間ぴったりに研修がスタート。2ヶ月超のリモートワークですっかりオンラインでの会議やセミナーに慣れた参加者たち。接続等のトラブルも生じずに、集中して画面越しの講師の話に聞き入っていました。

性のあり方はグラデーションであり、セクシャルマイノリティはLGBTだけではないこと、企業にはLGBTハラスメントを防止する義務があること、パートナーシップ制度を導入する自治体が非常に増えていることなど、LGBTに関する基本的な知識を習得していきます。

当事者の方もスピーカーで登場

次に、当事者の方がスピーカーとして登場し、幼少期、小学生、中高生、大学生の頃、そして今。その時々でどのような悩みを抱え、いつごろご自身がLGBT当事者だと認識し、どのような方に出会い、どのようにご自身と向き合うようになったのかなど、ご自身について丁寧にお話くださいました。

過去の研修後のアンケートでも毎回、「当事者の方のお話を聞けて、とても参考になった」という声が多いことから、このパートは十分に時間をとり、参加者の理解が深まるようにしました。

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「会社の部下にカミングアウトされたら、あなたはアライとして、どう対処しますか?」


続いて、3~4人のグループに分かれて、グループディスカッションを行いました。お題は「会社の部下に『実はLGBT当事者なんです・・・』とカミングアウトされました。アライ(※)であるあなたはどう対処しますか?」というもの。

(※)アライ:LGBTに代表される性的マイノリティを理解し支援するという考え方、あるいはそうした立場を明確にしている人々を指す言葉。

チームごとに別れ、自己紹介をした後に、さっそくディスカッションがスタート。

「『何で打ち明けたのか?』『何をしてほしいのか?』『管理職に求めている内容は?』をしっかり聞く必要がある」

「LGBT当事者に対してだけではなく、いろいろな人に寄り添うスタンスを部署全体で持てる空気づくりも管理職の仕事」

など、グループ内で積極的に意見交換が行われました。


おわりに



最後に、差別・ハラスメント対策分科会の責任者から、福利厚生の同性パートナー適用についての説明と、あらためてセプテーニグループの管理職としてふさわしい対応が求められ、参加者たちは真剣に聞き入っていました。

研修後のアンケートでは、参加者から下記のような感想が寄せられました。

・自身が考えていたLGBTに関する理解が、浅いものだと改めて認識致しました。

・実際に当事者の方からのお話が聞けたのが、大変参考になりました。こちらで意図していないことが、もしかしたら誰かを傷つけているかもしれないと、管理職として改めて気を引き締める機会になりました。

・今回の講義を受けていたのと受けてなかったのとでは、メンバーから打ち明けられたときの対応も物凄く変わっていたと思いますし、対応判断に関しても悩んでしまっていたと思います。大変勉強になりました。

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また、研修後にアンケートと一緒にアライネットワーク組織「SEPALLY Friends」を案内したところ、さっそくアライ表明してくれた管理職も多くいました。今回の研修も参加者ひとりひとりにとって、気付きのある有意義な時間になったようです。


さて、6月はプライド月間。アメリカをはじめ、世界各地でLGBTの権利や文化、コミュニティーへの支持を示す、さまざまなイベントが行われます。

この期間はいろいろな企業がレインボーの取り組みを行っていますので、このレポートの最後にそれらの一部を紹介させていただきます!

AppleからはレインボーのApple Watch!

「For once, Don’t Do It 」でも非常に話題になったNikeからは、「BETRUE」コレクションの新作が発売予定!

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