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【Seoul Museum Zine 01,2024】ぼっちの美術館めぐり

賀正。こんにちは。ついにやってきてしまった2024年。
平成の申し子としては、2024年なんて、未来の話で、とっくにドラえもんや空飛ぶ車が現れてると思ってました。でも私はソウルの片隅で、美術館やカフェ、雑貨屋などのアナログな体験を大切に散歩をする日々です。今年は月1で素敵な韓国の美術展・美術館をご紹介していきたいと思っています。

最近韓国ではアニメや曲などの日本ブームを受け、日本出身のアーティストの展示会もよく開かれるようになりました。奈良美智さんなどの世界的にも人気なアーティストの展示会には、アートに関心のあるアイドルや俳優なども展示会やパーティーに訪れ、それがまた美術展の人気に火をつけています。
今回は日本のアーティストの展示会を含む、1月中にぜひおすすめな展示会7つをご紹介。


Ayako Rokkaku : Dream in my hand

最初にご紹介するのは、日本人アーティストロッカクアヤコさんの展示会「아야코록카쿠 꿈 꾸는손 (Ayako Rokkaku : Dream in my hand)」。

ロッカクアヤコさんは1982年生まれ、千葉県出身。筆などを一切使わず、手で直接キャンバスやダンボールに絵を描く独特なスタイルや色彩豊かな作品で知られています。

今回の展示会は彼女の代表的な作品から、今では見ることが難しい初期の作品まで約130点あまりを一堂に見ることができるという。
ピンクやパステルカラーを主体とした、一気に春がきたようなハッピーな展示はデートにもおすすめ。

 아야코 록카쿠 : 꿈 꾸는손(Ayako Rokkaku : Dream in my hand)

🎨 芸術の殿堂ハンガラム美術館
📍 ソウル瑞草区南部循環路2406
 (서울 서초구 남부순환로 2406)
🚃 ソウル地下鉄3号線「南部ターミナル(남부터미널)」駅
  5番出口から 徒歩12分
📅 ~2024年2月29日まで (毎週月曜休館)
⏰ 10:00 - 19:00 (最終入場 18:10)
👛 大人20,000won/青少年16,000won/小学生以下12,000won


WARNER BROS. 100th : CELEBRATING EVERY STORY

次にご紹介するのは、トムとジェリーやトゥイーティーなどのキャラクターから、ハリーポッターなどの映画でおなじみ「ワーナーブラザーズ」100周年を記念する展示会「WARNER BROS. 100th : CELEBRATING EVERY STORY」。

今回の展示会では映画の中から飛び出したような超巨大なバッドモービルや、様々なキャラクターのフォトゾーンで埋め尽くされていて、韓国らしい展示会となっているとのこと。グッズも充実していて、バッドマンとワーナーキャラクターのコラボグッズなんかも人気なんだそう。

WANER BORS 100th  : CELEBRATING EVERY STORY」

🎨 東大門デザインプラザ(DDP)ミュージアム 第1館
📍 ソウル中区乙支路281東大門デザインプラザミュージアム
 (서울 중구 을지로 281 동대문디자인플라자뮤지엄)
🚃 ソウル地下鉄2,4,5号線「東大門歴史文化公園(동대문역사문화공원)」駅
  1番出口直結
📅 ~2024年3月31日まで (毎週月曜休館)
⏰ 10:00 - 20:00 (最終入場 19:00)
👛 大人20,000won/青少年・小学生以下15,000won


Korea Artist Prize 2023

次にご紹介するのは国立現代美術館ソウルで行われている「Korea Artist Prize 2023(今年の作家賞 2023)」。
この展示は2012年に始まった国立現代美術館にとっても重要な年度展示のひとつ。韓国の中堅作家の展示と、持続的な後援を通じて韓国現代美術の可能性とビジョンを提示している。

今年はクォン·ビョンジュン、ガラ・ポラス・キム、イ·ガンスン、チョン·ソジョン4名のアーティスト、約100点あまりの展示がされており、今年の作家賞が単なる受賞ではなく韓国の同時代美術と国際的な美術界が出会える場として、さらに美術館を訪れる大衆が同時代美術とより積極的に出会える機会になることを期待しているという。

KOREA Artist Prize 2023(今年の作家賞 2023)

🎨 国立現代美術館ソウル
📍 ソウル鍾路区三清路30
 (서울 종로구 삼청로 30)
🚃 ソウル地下鉄3号線「安国(안국)」駅
  1番出口より徒歩12分
📅 ~2024年3月31日まで 
⏰ 月火木金日 : 10:00~18:00/水土10:00~21:00
👛 2,000won(統合入場料5,000wonですべての展示観覧可能)


David Hockney : Bigger & Close

次にご紹介するのはイギリスの画家デイヴィッド・ホックニーの展示会「David Hockney : Bigger & Close」。デイヴィット・ホックニーはイギリス生まれで現在はフランス・ノルマンディーを拠点に活動をしている。
1960年代よりポップアート運動にも参加し大きな影響を与え、イギリスの20世紀の現代芸術を代表する1人である。

今回の展示は韓国で今流行りの展示会形態である、一室全体をスクリーンにし、作品を映し出す没入型の展示だが、今回の展示にはホックニー自身も企画から関わっているという。
韓国女子の間では没入型の美術館で人生shot(人生で思い出に残る、一番の写真)を撮るのが流行でもあるので、興味のある方はぜひ行ってみて。ただし、美術館自体がとても辺鄙な場所にあるので、行く時は覚悟して。

Lightroom Seoul

🎨 Lightroom Seoul
📍 ソウル江東区アリスロ61ギル103
 (서울 강동구 아리수로61길 103)
🚃 ソウル地下鉄5号線「コドク(고덕)」駅
  1番出口より徒歩25分
📅 ~2024年5月31日まで 
⏰ 水〜土 : 10:00~21:30/日〜火 : 10:00~19:45
👛 平日大人 : 27,00won/週末大人 : 30,000won


Yoshida Yuni : Alchemy

日本でも大人気のアーティスト、吉田ユニの韓国初の展示会「Yoshida Yuni : Alchemy」。在韓日本人の間ではもうすでに行ったという人も多いはず。身近にあるものを使って様々なものを表現し思わず見入ってしまう作品が多い。

今回の展示では世界初公開の連作を含め2023年の新作9点、映画「キリエの歌」のポスター、既存の作品合わせて約230点が展示されている。
日本人であれば見たことがある作品から、見たことはあったけど、実はこういう仕掛けがあったのか!と思う作品まで、在韓日本人はもちろん、韓国旅行のついでに韓国の美術館を体験してみるのにも、日本人のアーティストであれば、入りやすいのでおすすめ。

Yoshida Yuni : Alchemy

🎨 石坡亭ソウル美術館
📍 ソウル鍾路区昌義門路11キル4-1
 (서울 종로구 창의문로11길 4-1)
🚃 ソウル地下鉄3号線「景福宮(경복궁)」駅
  よりバス+徒歩で15分程度
📅 ~2024年2月25日まで 
⏰ 10:00~18:00 (月火休館)
👛 大人 : 20,000won/学生(小中高) : 15,000won
  未就学児 : 13,000won/36ヶ月以下 : 無料


Nawa Kohei Exhibition : Cosmic Sensibility

次にご紹介するのは日本人アーティスト名和晃平さんの個人展「Cosmic Sensibility」。Pixel(画素)とCell(細胞・器)が融合した「PixCell」の概念を基軸に、発泡ポリウレタン、ガラスビーズ、プリズムシートといった多彩な素材が持つ特性と最先端の技術をかけ合わせた彫刻制作、空間表現を行う。

今回の展示では彫刻と絵画にまたがった5つの作品シリーズを一堂に展示し、アートの知覚的、感覚的、現象学的な可能性に対する関心を紹介している。特に今HOTなのは3階にある展示。カーボンファイバーロッドとベルベットによるその大胆で謎めいた姿は、励起したセルのエネルギーがつくりだす現実の裂け目を想起させます。1階の展示には代表的な「PixCell」シリーズの作品が並び目にもうれしい。

Niwa Kohei Exhibition : Cosmic Sensibility

🎨 PACEギャラリー
📍 ソウル龍山区梨泰院路267ペイスギャラリー
 (서울 용산구 이태원로 267 페이스갤러리)
🚃 ソウル地下鉄6号線「ハンガンジン(한강진)」駅
  1番出口より 徒歩5分
📅 ~2024年1月6日まで 
⏰ 10:00~18:00 (日曜休館)
👛 無料


MSCHF: NOTHING IS SACRED

最後にご紹介するのは前衛的な表現で毎回話題を呼ぶMSCHF(ミスチーフ)の展示会「MSCHF: NOTHING IS SACRED」。
MSCHFはアメリカ・ブルックリンを拠点に活動するアート集団で、時代の最先端を行くさまざまなサービスやプロダクトを開発している。
最近では鉄腕アトムの靴をイメージした大きなブーツを発表し、大人気をよんだ。

今回の展示会は、MSCHF初となる回顧展。海塩の粒よりも小さい657×222×700 マイクロメートルの極小バッグ、SNSを席巻したビッグレッドブーツ、“Key4All”と名付けられた1台の車をめぐるリアルな争奪戦ゲームのキー、〈Tiffany & Co.(ティファニー)〉とのコラボによる“The Ultimate Participation Trophy(アルティメイト パーティシペイション トロフィー)”などなど、これまでに「MSCHF」がリリースしてきた数々のプロダクトが一堂に会する。

MSCHF: NOTHING IS SACRED

🎨 大林美術館(デリム美術館)
📍 ソウル鍾路区紫霞門路4ギル21大林美術館
 (서울 종로구 자하문로4길 21 대림미술관)
🚃 ソウル地下鉄3号線「景福宮(경복궁)」駅
  3番出口より 徒歩10分
📅 ~2024年3月31日まで 
⏰ 火水木日 : 11:00~19:00 (最終入場18:00)
  金土 : 11:00~20:00 (最終入場19:00)
👛 大人 : 17,000won/青少年 : 5,000won/小学生以下 : 3,000won


いかがでしたか?
1月は年の初めの月。
何か始めるにもいい月。
刺激を受けにソウルの美術館に行ってみませんか?

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