せおしゅん

インターネット雑誌の編集をしています。 インターネット雑誌ってなんなんでしょうか。

せおしゅん

インターネット雑誌の編集をしています。 インターネット雑誌ってなんなんでしょうか。

マガジン

  • 名作のリメイク、最近多くない?

    名作のリメイクについて、思うことをつらつらと述べていきます。専門家じゃありません。間違い、見当違いはご容赦ください。

最近の記事

2018年、米津玄師を頂点にうねっていく

2018年は、2000年代の初頭からずっとインターネットを通して曲を公開してきた米津玄師の人気に火がついた年だった。 ほとんどメディアにでない彼が、ニコニコ動画とYouTubeだけを駆使して日本アーティストのトップになったことは、従来のアーティストが路上やライブハウスでライブをしていって、テレビにでて売れていくというマーケティングのアンチテーゼといえる。 彼は無料のネット時代のカリスマでありながら、実は広告でお金を儲けていない。YouTubeに投稿してある米津玄師の曲はす

    • トゥルーエンドを目指す犬村小六が、「やがて恋するヴィヴィ・レイン」で描きたかったこと

      犬村小六という作家が好きだ。 彼の小説に登場する人物には「無駄」がない。 悲劇にしろ、喜劇にしろ。主人公にせよ、脇役にせよ。 各々が自分の役割を演じて、ひとつの「歴史」を織り上げてゆく。 犬村小六の小説は、ひとりの人生ではなくひとつの歴史を紡ぎあげる。 映画「人生はシネマティック」のなかで、こんなセリフがある。 「映画や小説がどうして面白いか知っているか?人生と違って、すべてに意味があるからだよ」 映画や小説、マンガでは、主人公から端役にいたるまで、すべての人に

      • ぼくらは「本物」を探してる。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」

        「青春」とか「思い出」とか「愛」とか 口にするだけでなんとなく美しい言葉ってあるじゃん。 辞書を引くとほんの3行 だけども行間にはその何百倍も言葉にできないものが詰まってる。 人はそれを「人生」だとか「本物」と呼ぶんだけれど、そのことがまた話をややこしくする。 人生は青春だ、愛こそ人生だ、なんて。曖昧なものを、なにひとつ具体性をもたない別の言葉で補って知った気になってる。 青春=人生、愛=人生。ならば青春は愛で、愛は人生で、人生は…… わからない。 まったくも

        • 大好きな「いちご100%」の先に、編集としてのぼくがいる話

          最近ツイッターで、「自分を作り上げた漫画4選」というハッシュタグがバズっていた。 ぼくもそれに便乗し、「ドラえもん」「エレメンタルジェレイド」「いちご100%」「ナルト」の4つを挙げたのだけれど、そのときになんとなく自分の「編集」という職業のルーツがあったことを思い出した。 小学5年生のころ、ぼくの生きがいは月曜日に発売される「週間少年ジャンプ」と、火曜日夕方6時から放映されていた「エレメンタルジェレイド」だった。 今でこそ月曜と火曜は仕事の憂鬱さで死にそうになるが、当

        2018年、米津玄師を頂点にうねっていく

        • トゥルーエンドを目指す犬村小六が、「やがて恋するヴィヴィ・レイン」で描きたかったこと

        • ぼくらは「本物」を探してる。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」

        • 大好きな「いちご100%」の先に、編集としてのぼくがいる話

        マガジン

        • 名作のリメイク、最近多くない?
          2本

        記事

          人狼ゲームでやっと「ループ」の意味がわかった話

          3連休のうち2日、昼間はどこにも行かずに人狼ゲームをやった。やってしまった。 ADVゲーム「レイジング・ループ」をやり込んでしまったので、戒めとしてノートをしたためておく。 もともと評判が良いのをずっと前から知っていたのだけれど、自分はそんなに「人狼ゲーム」が好きじゃなかったというか、興味が持てなかったので放置していた。 けれども2018年6月に奈須きのこが紹介しているのを見て、揺らいでしまった。 以下はWikipediaの引用。 旅行者・房石陽明は、バイク旅行中に

          人狼ゲームでやっと「ループ」の意味がわかった話

          アニメ化と聞いて「あれっ」と思った

          アニメ化すると聞いて「あれっ」と思った作品がある。 「D.Gray-man」と「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」だ。どちらも少年ジャンプ作品である。 まずは「D.Gray-man」。はじめてアニメ化したのは2006年、火曜日の18時だったかな。このころ、夕方アニメがまだ盛んだった。特に火曜日は「スクールランブル」「エレメンタルジェレイド 」「capeta」など、毎週楽しみに見ていたアニメが多く、思い入れも強い。 2008年に「D.Gray-man」のアニメは終了。作

          アニメ化と聞いて「あれっ」と思った

          「過去作品のリメイク」をたどっていくと「Fate」につながるという運命

          最近、マンガやアニメ、映画で気になっている流れがある。 「過去作品のリメイク、再アニメ化」だ。 自分が覚えている限りでその流れをたどってみると、2011年。劇場アニメ「Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS」が上映された年にいきつく。 ぼくは2006年に放送されたテレビアニメ「Fate/stay night」も見ていたので、「あれ、またアニメ化するんだ」と感心した記憶がある。それもアニメの制作会社を変えて、だ。このときまで、アニメの制

          「過去作品のリメイク」をたどっていくと「Fate」につながるという運命