拡がっていくデザインの世界に「書くこと」があった - 品川悠樹さんインタビュー【受講生課題記事】
※こちらはco-ba school「ライティング基礎ワークショップ」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。
紙、デジタル、立体と多彩な表現領域で活躍するデザイナーの品川悠樹さん。これまでのキャリアを振り返りながらビジュアルデザインに従事する彼が、なぜ「書くこと」を学ぶのか、お話を伺いました。
—現在のお仕事について教えていただけますか?
ツクルバの事業のひとつであるcowcamo(カウカモ)という中古物件を仲介するサービスのグラフィックデザインをしています。ビジュアル全般を担当していて、メインはWEBデザインですが紙媒体やアプリもデザインしています。今年の4月に転職したので3ヶ月が経ったところですね。
—転職されたばかりなのですね。これまではどのようなお仕事をされてきたのですか?
大学卒業後、交通系の広告制作会社に入社しました。クライアントは有名企業が多く、一枚で魅せるビジュアル重視の広告を制作していました。ただその会社は入社して3ヶ月で辞めてしまいました。
—3ヶ月ですか!早かったですね。
ディレクターの下で、やらされるだけの仕事に先を感じられなくて。
クオリティが高いものだけ作ってアイデアはいらない。という感じだったので居てもしょうがないと思いました。ただ3ヶ月間でしたが色々と技術は盗みましたよ。笑
その後はデジタルデザインに特化している広告制作会社へ転職しました。
そこに5年くらいいて今年ツクルバに転職したという流れです。
—紙の広告から一転してデジタルの世界ですか。具体的には?
WEB、アプリ、デジタルサイネージなどのデザインです。デジタルに関わる表現領域はほぼやりました。
—しかも様々なデザインに携わっていたのですね。
飽き性なんですよね。笑
色々な体験ができるのもそうですが、裁量のある仕事内容も魅力的でした。そういった面でも最初の会社と違って2社目は居心地がよかったです。
あとデジタル黎明期に入社したので、下克上的な世界観も楽しかったです。デジタル分野では年齢もキャリアも関係なくて。上下関係の逆転も激しくてカオスな世界でした。笑
—そこから事業会社であるツクルバへ転職した理由というのは?
今まで紙やデジタルときたので、次は空間だと。ずっと平面の世界だったので立体的に仕上がるデザインを見てみたい気持ちがありました。ツクルバは様々な事業をやっているので、多面的に自分のデザインを活かすことができます。また、全て自分で作れてしまう裁量のある環境というのも魅力的です。
—今までビジュアルデザインをやってこられて、なぜ今書くことを学ぼうと思ったのでしょうか?
グラフィックデザイナーというのはイメージである程度表現できてしまい、言語で表現する機会が少なくなりがちです。過去には、言葉に慣れてないが故にデザインの魅力が上手く伝わらないこともありました。作ったものをより魅力的にするためにも言葉の訓練は必要だと感じました。
—私も同じグラフィックデザイナーなので言葉の不慣れさというは共感できます。
実はツクルバに入社して最初の仕事がコピーライティングでした。デザイナーなのにキャッチコピーとタグライン書けと言われて。笑
デザイン以外にも色々なことを求められる世界に入ったからこそ、言葉を意識しましたね。
—最後に将来像など今後ことについてお聞きできますか?
最近強く思っているのは衣食住のデザインに関わりたいということです。衣食住という常に必要とされるものをデザインすることで、みんなの生活をよりよくしたいという想いがあります。
—具体的に何かやってみたいということはありますか?
そうですね・・・。そう言われると飲食店をやってみたいかもしれません。店舗、運営、料理など様々なものが必要となるので全てを自分でつくってみたいですね。
ただ、今はまだ具体的には考えられないです。最終的にはそういった方向へいくとは思いますが、当分はデザイナーとして手を動かしていたいです。まだまだ作りたい盛りというところです。笑
(インタビュー・文/大石慎平)
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