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<戦時下の一品> 陶器製ベーゴマ

 日中戦争が始まってしばらくすると、金属は戦略物資であるとして民間に流れる量が抑えられ、1939(昭和14)年ごろには特に陶器製の代用品がたくさん登場してきます。そんな中、もちろんこどものおもちゃだって、例外ではありませんでした。ゼンマイ仕掛けの金属製の戦車のおもちゃは手でひっぱって紙をはじく木製の戦車に変わったりしています。
 そして、金属の塊である鋳物のベーゴマなんかは、真っ先に規制の槍玉になったでしょう。でも、かわいそうな子どもたちのため、大人も頑張りました! そんな努力の結晶、ベーゴマの陶器製代用品がこちらです。

形は、まあ、ベーゴマらしい
軸もちゃんとしてるし、少しこすれたような跡がありますが…

怖くて使えません(泣)

ぶつけ合うのがベーゴマでしょ?
陶器製同士だからといって、
壊れるでしょ? 同じ固さなら大丈夫かもって、
いや、試せませんって(汗)


それにも増して、
なぜ黄色に?

勾玉か太極か、なんの模様でしょう

 そして、この、すっと切れたようなデザイン。
何か、狙ってるとしか思えませんが。

何かの形に似ているのは言わないこと!

 もしかして、いたずらおもちゃも兼用したとか。
 いや、おそらく長年の風化で変色しただけでしょう。多分。

 どなたか、実際に使われた方の感想を聞いてみたいです。
 しかし、陶器でここまで実用性のありそうなベーゴマをつくる技術、
 大したものだと思います。

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