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戦前の軍国調最中を再現してみたー蘇る九十年前の雰囲気、のはずでしたが…

 収蔵品には、戦前のお菓子の焼き型がいくつかあります。兵隊、軍隊が身近だったことを示す資料として購入したものですが、もしかしたら今でも使えるんじゃないかーという思いがにょうきにゅき。幸いの年末休み、最中の焼き型でおおむね90年前の「軍国調最中」再現ーと張り切ってみました。

最中の型なので凹凸になっています
桜の花とヘルメットの軍国デザイン
ついでに入手した太極マークの最中もつくります

 本来の最中は、もち米を特殊な機械で製粉し、蒸してもちに伸ばして専用の機械でプレスしーという工程を経ますが、私は「昔の職人が熟練の技で」作った方法をとるということに。しかも、材料も代用品で、白玉粉とコーンスターチに水というシンプルなものです。

これだけ
こねて丸めて
たっぷり油を塗った焼き型に入れて、ぎゅっとはさんで
焼きます!
油か鉄板が汚れていたのか、油が多すぎか、ごらんのありさま(´;ω;`)
2度目の挑戦、気を許しているすきにこげこげ(´;ω;`)
3度目。おお、ちょっと形になってきた(^^♪
4度目。まずまずか。このへんで手を打とう。

 さて、あんこは前日に作ってありますので、これではさめば完成です。

前日にあずきと砂糖で手作り

 グワーッ! 手が震えて落として壊した(´;ω;`)

一番いいできだったのに…

 やっとの思いで気を取り直して、完成です(*^^)v

軍国最中と太極最中
なんとかヘルメットと桜が分かります

 出来上がったものは、中の人がおいしくいただきました。皮はバリン、という感じで、最中とは別物のお菓子だな、と感じましたが。以上、お菓子作りの話でした。
 一方、戦前日本にはこういうものが無数にあって、身近だから作る、売れるから作る、ということの繰り返しが、軍隊と庶民の一体化に貢献したのでしょう。そう思うと、切なくもあり。

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