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☆日本語教育授業デザイン 映画で日本語授業!やり方、指導法。タスクシート付【日本語教師/日本語教育】

こんにちは。今回は映画を使った授業方法を共有したいと思います。

テキストばかり見つめる授業に飽き飽きしてませんか。そんなときは、映画を見て楽しみましょう。リアルな日本語に触れてみましょう。

映画も授業の一環、学びとして、いくらでも利用できます。ただし、日本語学習者向けにつくられているわけではないので、初級レベルでは難しく、中級以降が対象となります。

今回はこれです↓↓

「時をかける少女」。わざわざ説明するまでもないですが、筒井康隆さんの小説を映画化したもので、実写映画、アニメ、ドラマなど様々な形になっています。これは2010年公開の仲里依紗主演版です。

さて、授業として映画を見よう、といったとき、、何から始めていいかわからない場合もあると思います。この映画を例に、実際に行った方法をお伝えてしていきます。授業の流れとしては、

①視聴前作業(ウォームアップ)                              ②前半視聴(~25分)                              ③タスク(内容確認)                               ④続き視聴(約100分)                             ⑤最後のタスク 

こういった流れです。語彙や会話など細かく見ていくとキリがないし、映画を楽しめないので、最低限必要な語彙と内容の確認程度です。もっと学びたいというのであれば、全体視聴後に、場面の一部を切り取ったスクリプトを提示し、ディクテーションしたり、表現を学ぶといった方法もあります。

①視聴前作業。ここではタイムトラベル・タイムスリップ・タイムワープ・タイムリープ・タイムトリップ、タイムマシンなどの言葉を提示して、それらについて話します。そのような物語を見たこと、あるいは読んだことがあるか、もしできるなら何年に行ってみたいか、など。イラストがあるとわかりやすいです。

②視聴を始めます。あるいは、レベルによっては「あらすじ」を先に読解しておくことも効果的です。

2010年、18歳の女子高生・芳山あかりは、事故で昏睡状態に陥った母・和子のため、深町一夫という母の初恋の人を探しに70年代へタイムリープ。そこで出会った大学生・涼太に助けられながら深町を探すが……。                 引用元 https://eiga.com/movie/55049/

③25分程度まで見たところで、一度ストップします。登場人物や内容が把握できているかどうか確認します。口頭で自由に話してもらってもいいですが、タスクシートがあると便利です。

④続きを視聴します。残りは100分程度なので、時間に余裕があるときにやってほうがいいでしょう。④を次回に行ってもいいと思います。

⑤視聴後に、最後のタスクをします。ここでは内容についてではなく、自分だったらどうかを考えて文作したり意見交換したりします。その後に発表、意見をまとめて終了となります。

リアルな日本語を正しく聞き取ることは難しいですが、一度で終わりにせず、訓練を重ねることで少しずつできるようになっていきます。

内容確認タスクシートと、最後のタスクシートを載せておきますのでダウンロードしてお使いください↓↓


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