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キャリコンを信じていなかった、キャリコンのおはなし

あるキャリアコンサルタントとの出逢い

「キャリアコンサルタント(以下、キャリコン)を勉強したことで、前に進めている気がします!」
日本一周キャリア相談の旅、岩手県北上市で出会ったキャリコン資格を取得したばかりの方との出会いは僕にとって、もの凄く大きな意味がありました。

せんのみなと創業前は人材紹介会社に所属していたこともあり、キャリコン資格を取得することにずっと懐疑的な立場でいました。「キャリコン資格を取得したところで、その先を見据えてなければ意味ないよね?」「だって、資格を取得しても人の支援には結びつかないんだから」このような想いを抱いていたのが正直なところです。

本日の記事では①キャリコンの2つの意味②キャリコン取得者のこれから、の2つをお届けしていきます。今、人生の岐路に立っていて「どうしようかな」と悩んでいる人や仕事の在り方を模索している人にも読んでいただきたい内容となっています。


はじめに

皆さま、国家資格キャリアコンサルタントをご存じでしょうか。

  • 2016年4月より施行

  • 職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門家

  • 名称独占資格(栄養士、介護福祉士なども、これにあたります。)

つまり、個人の「はたらく」を対話を通して円滑にしていく専門家です。
この資格保有者を2026年までに10万人に増やそう、と国が主導して動いています。これはグローバル化やネット社会が進んだことによる人材流動性に対応することが目的です。

(詳しくは以下をご覧ください - 厚生労働省HPより)


キャリコン取得は意味がない

冒頭にも記載しておりますが、少し前までの僕はこのような考えを持っていました。その理由は①キャリコン取得しても「活かすことができない」と悩み、「キャリコン実践スクール」などのスクールビジネスへの課金者が急増しているから(昨今のプログラミングスクールと同様)②仕事に関する相談をする人にとってキャリコン資格の有無は関係なく「いかに、自分に最適な解を見つけ、導いてくれるか」が焦点から、の2点です。

これは僕がキャリコンという資格取得の意義を勝手に定義づけ、そこで思考停止させていたことが原因だと今は感じています。
僕は「キャリコンは人の人生や職業観に寄り添えるスキルや豊富な選択肢の提示ができる人であって欲しい」と思っていたからです。


キャリコンには2つの側面がある

しかし、今僕たちが行っている日本一周キャリア相談の旅の道中で出会った岩手県北上市にいらっしゃるキャリコンの方の「今」が大きな学びを与えてくれました。

その学びとは、キャリコン資格は「資格取得」と「資格活用」で2つの側面を見る必要があるということです。キャリコンを取得したからには活用しなければいけない、という考えはなくてもよい、ということです。

上記の通り、厚労省主導でキャリコン取得者を10万人に増やそうという目標があります。裏を返すと「今まで通りの”働きかた”に違和感を抱える人が増える」ということを示唆しています。その違和感を抱える人への選択肢や解を運ぶのが「キャリコン」という位置づけです。つまり、キャリコン取得の過程における勉強で「自分の違和感の正体がわかるかもしれない」と思い、取得を目指す人も多いということです。

キャリコンの1つ目の側面は「自分の進路が明るくなる」です。

これ以降が、僕が勝手に決めつけていたキャリコンの側面です。
それは「これからを模索する人に対し、最適解を見つけ、豊富な選択肢の中から行動を伴走する」ということです。簡単に言うと「仕事相談のプロとなれ」です。
これがキャリコンの2つ目の側面です。


キャリコン取得者のこれから

仕事相談のプロとなるためには、多くの経験と場数が必要になります。色々な方の相談を受け、背景を知ると同時に、豊富な選択肢を見つけてくること。見つけるだけでなく、効果検証も含めて伴走すること。これらの経験を”情報”として処理するのではなく、”知恵”として実践していくことでしか、スキルを磨くことは難しいと考えています。

ただ、本当に仕事相談のプロである必要があるのだろうか。
今は、このような思いを持っています。
キャリコンの役割。それは①聴く②会話する③解決する、の3つに大きくは分かれていると思います。解決を求めている相談者もいれば、会話を求めている相談者もいます。時に、聞いて欲しいだけという相談者もいます。
だからこそ、「自分は”今”どのキャリコンでありたいか」を考えることが大事。

キャリコン取得したばかりで「どうやって活かせばよいのだろう…」と感じている人同士が集い、皆で「話しを聴き合う」という会を重ねていくことで自然と①聴く②会話する、が磨かれていきます。その会を定期的に開催していくことで、参加者同士、各々の生活の中で課題が出てくると思います。その課題を持ち寄り、皆で解決策を考えていくこと。これの積み重ねで③解決する、の選択肢も徐々に培っていくことができます。

「キャリコンを活かせていない…」とすぐに悩まなくても大丈夫です。キャリコン取得者のための実践講座に課金するのも我慢して欲しいと思います。もうすでに養成講座に通うのに数十万円も支払っているのですから。そのお金を、自分のために投資できる時点で「進める人」なのです。次はお金をかけずに、SNSなどを活用し、全国のキャリコンと繋がっていきましょう。繋がる中で無料の交流会やイベントなどがたくさん見つかると思います。そこに参加し、お互い研鑽を積んでいく。小さな積み重ねが、花を咲かせていくのです。


キャリコンを取得するということ

それは、「今後どうしようかな」と悩んでいる自分を助けてくれることに繋がるはずです。誰かにキャリコンとして施すのではなく、自分のために施すためのキャリコン取得
人生の大部分を占める「はたらく」ということ。キャリコンを取得することで、自分のはたらく意義を考え直すキッカケになると気付きました。それはいわば、人生のありかたを考え直すキッカケになると考えています。

世の中には多くの資格が存在しますが、ここまで大きな意味「人生のありかた」を自分事として学び直せるものは少ないのではないかと感じています。
そういった意味でも、キャリコンを取得するということは本当に重要なことだと深い学びを得ることができました。


今後の取り組みを共創したい

世の中には「キャリコンを取得したけど活かせていない…」と悩み、新しくスクールに通う人が急増しています。この流れを食い止めたい。お金を使うべきはそこではないと考えているからです。
もし、このnoteを読み、共感いただけるキャリコンの方がいらっしゃいましたらTwitterLinkedinでメッセージをください。10人集まるごとに勉強会や交流会をオンラインで開いていきたいです。僕たち主催ではなく、皆さまが主催です。そのお手伝いをさせていただきます。せんのみなと主催ではないので、もちろん無料でやっていきます。何人集まっても、です。そして皆さま自身が主体となり、キャリコン仲間を増やして欲しいと考えています。

キャリコンの皆さまが輝いていくことを、皆で後押ししていきたい。
そう考えるキッカケとなった北上市での素敵なキャリコンさんとの出会い。大事な学びを運んでくれたこの方に大きな感謝です。

キャリア相談日本一周の旅

45日間で一日一県まわっていく、キャリア相談日本一周の旅。
二日目は宮城県気仙沼市で素敵な出逢いをいただきました。
引き続き全国回っていきます。

どなたでもお会いしたい、お話したい。気軽なお話会でも話すことがないかもしれない、と思っている方でも話すことで自分自身の可能性や今持っているものを思い出すキッカケになると考えています。

皆様からのお声がけ、引き続きお待ちしております!

※前回の記事「被災地の現状と仕事」はこちら

日本一周の様子、各種SNSでも発信しています♪ぜひ、応援よろしくおねがいします!


@sennominato

夫婦で日本一周キャリア相談の旅、3日目は岩手県です🗾自分の気持ちをどこまで言葉にできるか、豊かに生きるつなぎ温泉が最高でした♨ 全国まだまだ予約受付中です🚙 #日本一周 #キャリア相談 #夫婦旅 #岩手県

♬ 拝啓、少年よ - Hump Back


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