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【Iパス8問】メールの宛先指定・データ形式

メールは誰しも利用します。よってメールの・通信プロトコル・仕組みや形式・セキュリティなど多くの分野で出題されます。

>>前回のNote<< では、メールのプロトコルと拡張機能について学習しました。SMTP, POP, IMAPとMIME, S/MIMEです。

今回は、メールの宛先(To, CC, BCC)と形式(HTML, テキスト)について学習します。


なお、このNoteは私が専門学校で教えてきた指導経験と970点合格をした実績に基づいていますので、ちょっとでも信用してくれたら嬉しいです。

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メールの宛先について.

メールには3種類の宛先指定方法があります。

  • To:読んで欲しい相手。

  • CC:メインではないけど、送っておきたい相手。

  • BCC:秘密で送りたい相手


Aさんが、P・Q・Rさんに電子メールを送信する。ToにはPさん、CCにはQさん、BCCにはRさんのメールアドレスを指定した。以下のうち正しいものはどれか。
ア:PさんとQさんは、同じメールがRさんにも送信されていると分かる
イ:Pさんは、同じメールがQさんに送信されていると分からない
ウ:Qさんは、同じメールがPさんに送信されていると分かる
エ:Rさんは、同じメールがPさんとQさんに送信されていると分からない

「ITパスポート試験 令和3年度問59」より改変

正答はウ。

ToとCCは受信者全員に見えますが、BCCは本人以外には見えません。

もしBCCに、RさんとSさんが指定されていた場合も見ておきます。

受信したメールにはBCCは本人しか記載されていません。よって、RさんもSさんも誰にBCCで送られたとは分かりません。


Aさんが、P・Q・Rさんに電子メールを送信する。ToにはPさん、CCにはQさん、BCCにはRさんのメールアドレスを指定した。P, Q, Rさんのうち、メールが3人に送られていることを知ることができる人だけを全て挙げたのはどれか。
ア:P, Q, Rさん
イ:P. Rさん
ウ:Q, Rさん
エ:Rさん

「ITパスポート試験 令和元年度問79」より改変

正答はエ。

BCCは受信した本人しか分かりません。


電子メールの記述として正しいのはどれか。
ア:電子メールのプロトコルには、受信にSMTP、送信にPOP3が使われる
イ:メーリングリストからの電子メールを見ると、宛先には全ての登録メンバーのメールアドレスが記述されている
ウ:メールアドレスの「@」の左側部分のドメイン名に基づいて、電子メールが転送される
エ:メール転送サービスを利用すると、複数のメールアドレス宛に届いた電子メールを一つのメールボックスに保存することができる

「ITパスポート試験 令和5年度問92」より改変

正答はエ。

正答はエ。エを一発で引けると思います。

アは、受信はPOPかIMAP、送信にSMTPだと正しい。

イについて、メールサーバーがメーリングリストに登録された宛先に1通1通送ります。受信者には、自分のアドレスもしくはメーリングリストのアドレスしか見えません。

ウについて、ドメイン名前は「@」の右側です。

エについて、メールを一つのアドレスに転送しなおすことなので可能です。

メール問題は多岐に渡ります。この問題は特に雑多でした。

まずは >>メールの問題対策Note<<で通信プロトコルと拡張仕様から学びましょう。


電子メールの記述として正しい記述を全て挙げたのはどれか
a:電子メールのプロトコルには、受信にSMTP、送信にPOP3が使われる
b:メーリングリストからの電子メールを見ると、宛先には全ての登録メンバーのメールアドレスが記述されている
c:メール転送サービスを利用すると、複数のメールアドレス宛に届いた電子メールを一つのメールボックスに保存することができる
ア:a イ:a, c ウ:b エ:c

「ITパスポート試験 平成30年度春問59」より改変

正答はエ。さっきの問題と同じです。


テキスト形式とHTML形式

メールにはテキスト形式HTML形式(リッチテキスト)があります。

HTMLはWebページを記述するためのマークアップ言語です(プログラムではありません)。

HTML形式のメールでは、Webページのように文字装飾やリンク(ハイパーリンク)を施すことができます。

電子メールのテキスト形式とHTML形式について正しい記述はどれか。
ア:受信メールを開いたときに、本文に記述されたスクリプトが実行される可能性があるのは、HTML形式ではなく、テキスト形式である
イ:電子メールにファイルを添付できるのは、テキスト形式ではなく、HTML形式である
ウ:電子メールの本文の文字列にハイパリンクを設定できるのは、テキスト形式ではなく、HTML形式である
エ:電子メールの本文の文字に色や大きさなどの書式を設定できるのは、HTML形式ではなく、テキスト形式である

「ITパスポート試験 令和4年度問89」より改変

アについて、テキスト形式は文字のみです。スクリプト(簡単なプログラム)を仕込めません。HTML形式ならあり得ます。

イについて、電子メールを添付する仕様はMIMEであり、メールの形式には寄りません。どちらでも可能です。

ウについて、ハイパリンクとはWebページでテキストをクリックすると別ページに移動する仕組みです。HTMLだからこそできます。

エについて、Webページで文字の色や大きさを変えているのはHTMLで可能です。WebページでもHTMLやCSSによって書式指定します。


HTML形式のメールの特徴を悪用した攻撃はどれか
ア:DoS攻撃
イ:SQLインジェクション
ウ:悪意のあるスクリプトの実行
エ:辞書攻撃

「ITパスポート試験 令和2年度問56」より改変

正答はウ。

HTML形式なのでWebサイトに行う攻撃が成立します。よって、「悪意のあるスクリプトの実行」です。

アのDoS攻撃とは、サーバに大量にパケットを送り付けて、負荷をかけてサービス不能にさせる攻撃です。

イのSQLインジェクションとは、通販サイトにあるような検索欄を悪用して、SQL文を悪用して不正にデータベースを利用する攻撃です。

エの辞書攻撃は、パスワードクラックの一種です。よく使われる言葉を組み合わせてパスワードを破ろうとします。System2023など安直なパスワードは辞めましょう。


電子メールのテキスト形式とHTML形式について正しい記述はどれか。
ア:Webメールでは、HTML形式のメールは送れるが、テキスト形式のメールは送ることはできない
イ:イラストや写真などを添付できるのは、テキスト形式ではなく、HTML形式のメールである
ウ:受信側で表示される文字の大きさや色などの書式を、送信側で指定できるのは、テキスト形式ではなく、HTML形式のメールである
エ:メールにディジタル署名を付与するには、HTML形式ではなく、テキスト形式のメールである必要がある

「ITパスポート試験 平成31年度問60」より改変

正答はウ。

アについて、Webメールとはgmailやhotmailなど、Webブラウザで使えるメールシステムです。設定してHTML形式とテキスト形式を切り替えることができます。

イについて、添付ファイルはMIMEによって実現されます。なお、HTML形式ならばWebページのように本文中に画像を挿入できます。


Webメールについての記述1~3にうち、適切なものを全て挙げたのはどれか。
1:Webメールで送られたメールは、Webブラウザでした閲覧できない
2:電子メールをPCにダウンロードして保存しなくても閲覧できる
3:メールソフトの代わりに、Webブラウザだけあればメールの送受信ができる
ア:1 ,2 イ:1, 2, 3 ウ:1, 3 エ:2, 3

「ITパスポート試験 平成30年度秋問57」より改変

正答はエ。

1について、メールなのは同じなので、WebブラウザだろうがPCソフトだろうがスマホアプリだろうが取り扱いが可能です。

2について、Webメールはサーバーに保管されています。利用端末を変えても同じメールボックスにアクセスできます。

3は正しい。1の通りアプリでも送受信できます。


まとめ

今回は、メールの宛先(To, CC, BCC)と形式(HTML, テキスト)について学習しました。

  • ToとCCは全員に知られる

  • BCCは本人しか分からない。他にBCC宛先があるかも分からない

  • HTML形式ならWebページのようなメールを送れる

  • テキスト形式は文字列のみ

  • 添付ファイル、ディタル署名は他の技術なので、どちらの形式でも可能

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p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。

でわでわ(・ω・▼)ノシ





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