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小澤メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

11  NBA、ロースターズ回想。

シーズン再開。
新型コロナウイルスによって中断していたNBA。2019・2020シーズンが再開させれる。フロリダ州オーランドのディズニーリゾートに缶詰になって、厳戒態勢の中で行われる異例のシーズン。こうなってくると、シーズンの大半を消化していた3月までの成績なんて関係ない。なぜなら、長い中断の間に、怪我していたエース級の選手が万全の状態になってロースターに復帰したチーム。戦術を見直して、欠けていたワンピースをFAで獲得できたチーム。シーズン前に大幅改造して迷走していたチーム・フィロソフィーが成熟したチーム。逆に、妻が妊娠していたり、新型コロナウイルスへの感染を危惧した選手が相次いで離脱したチーム(NBAは重大な案件なので選手側の拒否権を認めている)など、それまでのチーム成績がまったくあてにならない状況になった。ファンとしては、それはそれで面白い。もちろん、選手も関係者も健康であることを願っている。

ロケッツのロケット弾。
個人的に注目しているのが、ロケッツだ。といっても、シーズン中断前から注目し、応援しているのだけれど、シーズン再開するならば、俄然ロケッツに感情移入してしまう。もともとニックスのファンなのだけれど、ニックスはドアマット・チームのため、再開後のリーグには参戦できない。それを差し置いて、今季のロケッツのロースターは魅力的すぎる。ストレッチ4時代(ガードからパワーフォワードの4人までがスリーポイント・シュートをメイクできてポジションレスに相手とマッチアップできる)の最先端、無謀的なストレッチ5、というか全員スモールラインナップでノー・インサイダーでスリーポイントを打てるという布陣。これはすさまじい。逆ギレ具合。これが長いシーズンを経てボロボロになりながら、さらにプレイオフを戦うとなると、分が悪い。相手チームもそれなりの対策を練ってくる。しかし、このイレギュラーなシーズンで短期決戦となれば、話が違ってくる。このシーズンに限って、今のロケッツは優勝する可能性が大きい。

ドリーム・ラインナップ。
さらには、ジェームス・ハーデンにラッセル・ウエストブルックという爆発力とド根性ばりのド体力があるエース2人に、他のメンツが、コビントン、タッカー、ゴードン、マクレモア、リバース、ハウスJr.、セフォロシャ、グリーンといった、もうこれでもかっていう3&D(スリーポイントシュートとディフェンスが良い)な2メートルあるかないかの選手ばかり。ここに、シーズン再開を機に、FAで彷徨っていたバア・ムーティがロケッツに戻ってきた。3&Dに加えて、タフで起爆装置が付いてて、短期決戦にもってこいのムラっ気もりもりの選手だ。こんなロケッツ、最高峰リーグでこんな超スモールラインナップなチーム(ベンチにもデカイ選手が何人も座っていない)はかつてなかった。この逆ギレ感。フロント陣含めた疾走感。超たのしい。これは、NBAファンのこちらにとっては、前代未聞のゾクゾクしてワクワクするドリームだ。夢も希望もないようなコロナ禍と社会疲弊だけれど、せめてロケッツにはプロスポーツの大きな打ち上げ花火として夢見たい。そんなNBAシーズン再開前夜。11

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