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小澤メモ|NOSTALGIBLUE|思い出は青色くくり。

12 NBA マイ・プライヴェート・思い出ロースターズ。

シャーロット・ホーネッツ。
2019・2020シーズン再開のロケッツのロースターについて書いたけれど、今回は過去に見てきたNBAで個人的にグッときたスターティング・ファイブについてメモしておきたい。そのあとどれくらい強くなるんだっていうワクワクで、もえ~だったのは、1990年代の半ばのシャーロット・ホーネッツ。ラリー・ジョンソンとアロンゾ・モーニングという超有望インサイドと、マグー・ボーグスとケンドール・ギルのバックコートに、職人ジョニー・ニューマンがいた。若くて機動力抜群で、ジョーダン擁するブルズ王朝だったNBAにいて、フューチャー・ブルズと呼ばれたほどだった。しかし、強くなるどころか、一家離散のようにチームはバラバラ。数年後には試合中に、マッチアップしたジョンソンとモーニングが殴り合うはめに……。

ワシントン・ブレッツ。
これもまた1990年代半ばのワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)。前日のホーネッツから押し出されてしまった、跳躍力抜群で白人のジョーダン(なんか現在では微妙なニックネーム……)と呼ばれたレックス・チャップマンとティム・レグラー、そしてドン・マクリーンとトム・ググリオッタ、そしてセンターには231cmの巨人ゲオルゲ・ムレシャン(当時のアナウンサーはジェゲ・ムレシャンと呼んでたなぁ)がいた。全員が白人という(他意はないけれどうまい言い方がわからない)、NBAではあまり見ないラインナップが印象に残っている。強いか?っていったら、めちゃ弱かったけれど、ちなみに、マイケル・ジョーダンもキャリアの晩年に在籍していたけれど、ブレッツでスタメンを張るガードには、ロッド・ストリックランド(かなり好き)、ギリバート・アリナス、ジョン・ウォールといったスターかつギャングスタ的な選手が名を連ねているのも印象的だった。

ロサンゼルス・レイカーズ。
スターチーム、ハリウッド・ショウタイムのレイカーズ。1960年代、ミネアポリスからロサンゼルスに移転してからは、低迷期でも常にスーパースターがいて、セレブレティがコートサイドに陣取っていた。そんなチームの1990年のロースターは個人的にかなり印象的だ。ショウタイムでレイカーズ・エクスプレスと呼ばれた速いバスケを指揮してきたキャリアの晩年のマジック・ジョンソン、ジョーダンの大学時代のパイセンのジェイムス・ウォージーとサム・パーキンス、ベテランのバイロン・スコットとマイカル・トンプソン(スプラッシュブラザーズのひとり、クレイ・トンプソンの親父)、そしてA.C.グリーンがいた。ベタラン多数でガス欠気味のレイカーズ・エクスプレスが、マイケル・ジョーダンの初戴冠の最後の壁となったのだった。

2020年のヒューストン・ロケッツ、頼むぜ。
何をやっても、ブルズの勢いを止められない。老練にゲームをディレクションしようとしても、躍動するジョーダンやピッペンにそのロードマップはビリビリに破られてしまう。あの笑顔がトレードマークのマジック・ジョンソンが少し泣きそうというか苦しそうな顔をしていた。たまたま調子が悪かった、良かった、という差ではなかった。NBAでこれほどまでに時代の分かれ目を見せつけられたのは、個人的には初めてだった。それは、女子テニスで世界ランキングNo.1のグラフに、No.2のベテランのナブラチロワが何度挑んでも勝てなかった姿を思い出させた。シカゴ・ブルズは無双だった。ただ、それでもあきらめずに、速攻の先頭を走り、ルーズに飛び込むことをひたすらやり通したA.C.グリーンが最高だった。トレードマークのライオネル・リッチーのようなヘアスタイルからバッサリやってG.Iみたいだったけど。とまあ、キリがなさそうな思い出のロースターたち。印象的なチームはまだまだいっぱいあるな……。そして、いよいよNBAのシーズンが再開する。印象的すぎる超スモール・ラインナップのロケッツには、だいぶ引っ張ってきた3&Dの潮流に対して、自らの優勝で引導を渡してほしい。そして、10年後も20年後も何度も思い出して語られるほどのディープ・インパクトを残してほしい。12

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