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梅雨と夏の間


最近どうも気分が優れない日が続いていた。
体調が悪いわけではないのだけれどなぜか疲れやすい。
特別何かしたわけでもないのに、気がつけば毎日どっと疲れていた。


「疲れた」と口に出すことが好きではない。痩せ我慢ではなくて、
わたしは「疲れた」という言葉にネガティブな印象を持ってしまうし、言霊により疲れが増してしまう感じがするし、それを聞いてしまう周りの人に負の感情が広まってしまう気がするから、「疲れた」という発言はしない。

いつもならそう強く意識しているのだけれど、先日ついに「疲れた」と声に出てしまった。
わたしが発した言葉なのだけど、わたしの声で聞く「疲れた」という言葉に耳が慣れていなくて、今わたし、言った?と自分自身に問いかける、そんな感じだった。自分でもそんなに疲れていたのかと驚く。心の声が無意識に口から漏れてしまったのだ。



何をそんなに疲れることがあるのかと自身の行動やこなしたタスクを振り返ってみても、ここまで疲れが溜まるとは思えなかった。なぜだろう…。
そう考えを巡らせていたら太陽の日差しを浴びていないことに気がついた。


太陽が大好き。
日差しを浴びていないと心からパワーが奪われていくことを、少しずつ気持ちが暗くなっていくことを、自分のことなのにまた忘れていた。

最近は雨と曇り続きで、"ザ・晴れ!"な日は少なかった。疲れの原因はこれだ。



梅雨の晴れ間。

夏が近づいている。けれどまだ梅雨らしいジメジメとした湿度はたっぷりとある、梅雨と夏の間。
もわっとした梅雨の空気の中、空の青は濃くなり日に日に夏に近づいている。


日差しが眩しい。
それだけで心に溜まっていた疲れの鉛がすっと溶け出す。
何もないのに、気分が高まる。

昼間は灼熱だ。
私は極度の暑がりで、太陽が空のてっぺんにいるときに外に出ようものなら即座に立ちくらむ。
でもこの夏っぽさが、最高なのだ。


いかにも"夏"を感じられるジリジリとした太陽はまだいない。
けれど梅雨の晴れ間に出てくれた灼熱の太陽に心を救われた。

たった一日、太陽の日差しを感じられただけで
溜まりに溜まった疲れが吹き飛んだ。

こうしてまた、少しずつ夏に近づいていく日々を楽しむ。
夏が来ることにワクワクと心浮き立っている。







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雨の日をたのしく

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