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結果そのものよりも記憶に残る「川内優輝劇場」を堪能させてもらえたMGC

来年のパリオリンピック、二枚の出場切符をかけて争われた今朝のMGC。どしゃぶりの雨の中、選手の皆さん本当にお疲れ様でした。

一度は現役引退したものの、現役復帰した大迫選手を応援していました。前回のMGCと同様、残念ながら3位に終わり今回で出場を決めることはできませんでした。

すぐ先に赤﨑選手の背中が見えていたのでどれだけ悔しかったかと想像します。でも今回の走りっぷりを観て、必ずあと一枚の切符をつかんでくれると確信しました。

オリンピック出場を見事に決めた小山選手、赤﨑選手おめでとうございます。小山選手はまだ余力を残した雰囲気もあったし、本番では入賞と言わずさらに上を目指して頑張ってほしいと思っています。

それにしても今回は結果そのものよりも、とにかく川内選手の走りが素晴らしかったです。 ハイペースで飛び出して、35キロ過ぎまでぶっちぎりの大逃げ。ずっと一人旅でしたが、観ているこちらがワクワクするような軽快な走りに雨が降っていることすら忘れました。″ペースメーカー″がいないレースの面白さを改めて感じたレースでもありました。

35キロ過ぎに2位集団に追いつかれた時はとうとうここまでか…と思いきや、そこから失速することなく食らいつき、粘りに粘っての4位は立派としか言えません!素直に感動しました。普通、あのハイペースでレースを引っ張ってきて追いつかれたらダメージ大きいと思いますが、ハートが強いんでしょうね。

川内選手と言えば、まさに″雑草魂″。「公務員ランナー」として批判を浴びたこともあったり、その選手人生はいつでもゴーイングマイウェイ。

「実践あるのみ」のスタンスで走って走って、ひたすら走り続けて今回のMGCでフルマラソンなんと130回目。この数字こそが彼の選手としての自信に他ならないんだと思います。

川内選手は年齢的にもここからあと何年走れるかどうかというところにきていると思います。最後まで自分を貫いて「川内優輝劇場」を見せ続けてほしいと思っています。

先日のシカゴマラソンでケニアのケルビン・キプタム選手が2時間35秒の世界新記録をマークして優勝しました。とうとう2時間切るのが現実味を帯びてきましたね。

ケニアやエチオピアの選手たちはそもそもの肉体的に有利な特徴も兼ね備え、高地トレーニングが当たり前という練習環境にも恵まれています。メダルを獲れば貧困生活から抜け出せるという”ハングリー精神”が自然に育まれる環境でもあります。

科学的トレーニングを取り入れて計画的にコツコツ練習を積み重ねる方法は日本人に合っているのかもしれませんが、今こそ若い選手で川内選手のように「実践あるのみ」でがむしゃらに突き進むような″日本人らしくない″タイプの選手が必要なのかもしれないとも感じます。

近い将来、日本選手がマラソンでメダルを獲得するシーンがまた見られることを心待ちにしながら、あと一枚の切符が誰の手に渡るのかも見届けたいと思っています。

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