予想以上にサスペンス色濃厚なドラマ『Destiny』。後半戦も楽しみです!
ドラマ『Destiny』。当初思っていたよりもサスペンス要素が強く、次から次へと予想外の展開の連続でますます面白くなってきました。
石原さとみ、3年ぶりの主演ということでどんなドラマなのか気になっていました。スタート前まさかの亀梨くんの恋愛報道で少しケチがついた感はありましたが、そんなことはすぐに吹き飛ぶほど内容の方に集中できる作品でした。
石原さとみ主演のドラマ、ほぼ観てきていると思います。『ディア・シスター』『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』…ここら辺、好きでしたね。
そしてなんと言っても『アンナチュラル』は石原さとみの真骨頂という感じで、“法医解剖医”のミコト役ハマっていました。さすがの野木亜紀子脚本でした。相当数ドラマを観てきている私の中でも、間違いなく『アンナチュラル』はベストいくつかに入る作品だったと思います。
今回演じる西村奏は”検事”ということもあってか、声のトーンを低めにしたり、”かわいらしい”石原さとみ色を一切無くして挑んでいる覚悟みたいなものが感じられます。実際ママになって内面が変化したところもあるのかもしれませんね。
この文言通り12年前の≪大学時代の友人・カオリの死≫と20年前の≪父・英介の死≫に隠された真実が少しずつ見えてきて、第5話は父がなぜ死を選んだのかの真相が明かされました。
父の部下だった新里に会った奏でしたが「何も話せることはない」と言われてしまい…。ただ最後に「辻さんは死をもって真実を封じ込めた」という新里の言葉と、ノートを付けて記録を残していたはずという言葉を胸に実家に行き、遺品を探り始めます。
そこで父が書斎でボイスレコーダーに何かを吹き込んでいた姿を思い出し、ついにそのボイスレコーダーを発見します。裏には「2003年5月22日〜2004年9月7日記録」の文字が。これは『環境エネルギー汚職事件』の発覚から父が死んだその朝までの日付。
真樹の父・野木浩一郎も関わっていたこともあり、真樹を家に呼び出して一緒にボイスレコーダーを聴く奏。文字で書かれた日記よりも肉声の記録は生々しく、このシーンは徐々に追いつめられていく父・英介の苦悩の記録でもありました。
『環境エネルギー汚職事件』の捜査の過程で、議員秘書が官僚に補助金交付の便宜を図るように指示したメールが突如証拠としてあがってきました。議員秘書に確認したところあっさり認めたものの、このメールは出どころがハッキリしないし、あまりにも出来すぎなので慎重にならないといけないと父は上司に進言します。
危険性を訴えても却下され、客観的証拠も揃ったし起訴しろとの指示で起訴に踏み切るしかありませんでした。
ところが裁判が始まるとこのメールが争点になり、相手の弁護士であった真樹の父・野木はこのメールは捏造されたものだと主張します。議員秘書もメールを突きつけられ、胸ぐらをつかまれて供述を強要されたと証言をひるがえします。さらにこのメールの送信時、議員秘書は人間ドッグの最中でメール送信はできないはずだと…。
絶対絶命の父・英介。父はこの一方的な翻意は仕組まれたものであり、自分をターゲットにした、勝つために野木が仕組んだものではないか?と疑念を持ったようでした。
判決は無罪。周りの人間たちは手のひらを反すようにみんな離れていきました。父一人責任を負わされ、信じていた組織にも見捨てられ…。ボイスレコーダーの最後の日の言葉は悲しく胸をえぐられるような思いがしました。
この真実を知った奏と真樹。奏は、子どもの頃「お父さんの仕事って何?」と聞くと「正義を貫くこと」と父が答えたことを真樹に伝え、どんな形になったとしても「生きていてほしかった」と。そして「私たち、もう会うのはやめよう」、真樹は「分かった」と。
この後真樹が倒れ、奏の恋人であり、真樹の主治医である貴志の元へ運ばれます。貴志は二人の関係性を疑っていたこともあり、奏に対して不信感を募らせ、涙しながら奏に訴えました。
この奏の言葉を密かに聞いていた真樹。翌日実家へ向かい…。そして、野木家が放火され、真樹の父・野木浩一郎は意識不明の重体。真樹は「俺が燃やしました」と…。
ここからドラマは第二部。「もう会わない」と決めた真樹と、今度は奏は検事として放火の容疑者として向き合うことになります。本当に真樹が放火をしたのかどうか?の謎もあるし、第5話で二人の大学時代の友人・梅田祐希もなにやら謎を抱えている様子…。
まだまだ展開に二転三転ありそうで、先が読めないドラマ『Destiny』後半戦。最終回までしっかり見届けたいと思います!
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