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0か1ではない最善の答えを模索し続けるのが人生だと教えてもらえたドラマ『9ボーダー』最終回

ドラマ『9ボーダー』最終回。少々かけ足で慌ただしかった感は否めませんでしたが、このドラマなりの終着点は確かに見えました。

このドラマ、何気に名言が多かったんですよね。「幸せになるにはどうすればいいのか?」というのが根底に流れていたテーマだと思いますが、最終回でのこの会話。最後のあつ子さんの言葉に勇気をもらえました。

「答えって0か1かじゃないよ。この街だって、再開発する、しないだけが選択肢じゃなくて、するけどこういうようにする、しないけどこういうことはする…答えは無限にあって一番いい形を一生懸命考える。そういうのが大事なんだって思ったし、幸せになるためにそうやって…」

「幸せって、何?一人じゃさ、幸せになれない?誰かと一緒にいるのが幸せ?でも誰かと一緒にいても幸せになれなかったし…。どうなるのが幸せなのかな…」

私は私のままでいい。そう思えるってことじゃない?」

ドラマ『9ボーダー』最終回より

私自身どちらかといえば白か黒か、0か1かハッキリさせたがり人間です。何かの問いの答えが無限にあると考えられる柔軟性を持つことができれば、もっと自由に生きられるし、人生楽しめそうですね。

“9ボーダー“は次の大台に乗る手前だから一番惑い悩む年齢なのかもしれませんが、結局自分にとっての幸せや生きる道を模索し続けることが、すわなち生きるということなんですよね。この模索は、生きる限り永遠に続く…。

七苗の「本当にこれでいいのか、立ち止まって悩んだりモヤったりしたけど、ラストイヤーに今までを振り返って、その先を見つける。次の十年、そのまた次の十年って。そして30代。また次の坂道をのぼって行くんだと思う。登山みたいにさ」という言葉。人生まさにこの連続。

その上で「私は私のままでいい」と思えたなら、こんな幸せな人生ないですね!

最終回、一応三姉妹共に恋愛においてそれぞれのハッピーエンドを迎えましたが、長女・六月の選択が一番しっくりきました。

松嶋からのプロポーズに対して嬉しい気持ちはあったものの、一度は指輪を返して断った六月。

でも、七苗やあつ子との会話で考え直し松嶋に伝えた言葉は、いろんな余白を残した提案。ちょっと大人のずるさもありながら(笑)、決めつけないことによって二人の可能性が広がる素敵な名案だと感じました。

「じゃあ、間を考えない?0か1だけじゃない、その間。離れてても、付き合う。お互いの国を行き来する。数年後にどちらの国に住むか決める。籍だけ入れる。もしくは入れない。いろんな選択肢があって、そのどれも選べる。そういう自由を選べるのが大人じゃない?だから、一緒に考えよう」

ドラマ『9ボーダー』最終回より

三女・八海と幼なじみの陽太のフレッシュな恋愛も成就して何よりでした。もしかしたら「七苗は親友。滅多に成立しない男女の友情、証明してっから」と言った陽太の気持ちに未練がないといえば嘘になるかもしれないけれど、コウタロウに七苗への気持ちを確かめに行ってくれた陽太はカッコよかった!

「いいか、一度だけ聞く。いいのか?このままで」

「毎日ここにいなきゃって理由をいくつも考える。父、母、弟、カリン、家。経済的なこと。部下、友だちだって言う人や、仕事。それを全部捨てることはできない。でも、あの街にしかないものが…七苗。毎日思ってるよ。七苗のこと」

ドラマ『9ボーダー』最終回より

七苗もまた「やっぱり忘れるなんて無理」と。

コウタロウがギターの弾き語りをしていたあの場所で、また二人がやり直しの再会を果たしたシーン。二人の笑顔にホッとしました。

もちろんこれからの二人の未来がどうなっていくか…。越えなければならないハードルは多々あると思います。でも、その都度二人で“一番いい形を一生懸命考えながら“二人で最善の答えを見つけていくことでしょう!

大庭ファミリーに幸あれ!!

追伸:
途中から突如現れた弟・九吾が、映画『カラオケ行こ!』の岡聡実とは最初全然気づきませんでした!面白い俳優さんになっていきそうですね。齋藤潤くん。

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