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嫌なことの忘れ方

半年くらい前、とても嫌なことがあった。
人生の中でもトップ5に入るくらいの嫌なこと。
これはどうやったら乗り越えられるんだろうか、と思っていた。
どうしてこんな思いをしなければいけないんだろう、嫌なことの忘れ方があれば教えてほしいと思っていた。

しばらくは嫌な気持ちに支配されて、食欲も無く、どうしたものかと途方に暮れていた。
でも、食事の時間になったらきちんと食べるようにして、お風呂に入り、適度に運動して、よく寝ることを心がけて、なんとか1日を過ごすことだけを頑張っていた。

そんな日々を続けていたらあっという間に半年過ぎていた。
その時の出来事は5年日記に綴っていて、久々に読み返してみた。(5年日記と名前がついているものの、気が付いたら半年もほったらかしにしていたのだ。笑)

読み返してみてびっくり。
今となっては本当になんっとも思わなくなっていることに驚いた。
たしかにイベントとしては大きな出来事だったけれど、私にとっては完全に過去の遺物だとカテゴライズできていた。

時間が解決してくれるというのは本当に月並みな言葉だけど、やっぱり、日が経つと、いろんなことを忘れていくんだと痛感した。
全てのことは覚えていられないし、こうやって忘れていかないと、新しいことをインプットできないのかもしれない。
だから時間が解決してくれるというより、時間が経ったから忘れてきたという方が正しいのかもしれない。

嫌なことはいつかは必ず忘れる。
嫌なことはいつか必ずどうでもいいと思える日が来る。

それだけは確かだから、今嫌なことに直面して途方に暮れている時は、その記憶が新鮮なだけだと、割り切ってみるのも解決策なのかもしれない。
まだ真新しい記憶だから、感情に支配されているから、とにかく規則正しい生活と食事と睡眠だけを心がけてまずは1週間、1ヶ月、3ヶ月とやりすごしていけばいい。

半年経つ頃には、ヘラヘラ笑いながら、テレビを見て寛いでいる自分がいるから。

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