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君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ

30代ともなると、至極安定した毎日を過ごしていると子供の頃は漠然と思っていた。
当然結婚しているだろうし、子供がいるんだろうとこれまた漠然と思っていた。

さて、今現在の私の状況としては、結婚もしていないし、お付き合いしている人もいない。子供の頃に描いていた30代の自分像とはかけ離れたところにいる。

お付き合いしている人はいないけれど、好きな人がいたりとそれなりに充実した日々を送っている。

でも恋愛はうまくいくことばかりではなくて、失うととてつもない痛手を食らう。
痛手どころの話ではなくて、世界が終わったかのような絶望感を覚える。
自分的には世界が終わってしまっているのに、周りは昨日と何ら変化がないことに、これまた呆然する。そして、何事もなかったかのように、自分の感情に蓋をして仕事をする。
こういうとき、仕事があってよかったと心の底から思う。気が紛れるから。
でも、仕事から離れると、また世界が終わった感覚が蘇ってくる。

そんなときはどうしようもないのである。
好きだった人を失うってとんでもないことだから。
時間がかかるのは仕方ない。

なんとか蘇ろうと、運動したり、音楽を聴いたりしてやり過ごす。

特に私はそういうときほど本を読む。 
自分を救ってくれる言葉やきっかけが見つかるから。

君の幸せだけが
君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ


よしもとばななさんの彼女についてという本の中の一節。
こういう言葉に出会いたいから、私はこれまでずっと本を読んできたんだと身にしみて思う瞬間。
時間が経つのを静かに待っていようと思っていたけど、この言葉で、3倍速で復活できたように思う。

そうかそうか、私が幸せになればいい、
それだけのことなのか
と、気がついた。

ただ、初めて読んだときから、この言葉は、私の心のなかで、大きな存在感を持ちながら鎮座している。ふとした時にいつも思い出す。

君の幸せだけが
君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ

恋愛だけじゃない、仕事においても、他の人間関係においても、心迷うことが、生きているとたくさんある。

この言葉はそんなときに自分を支えてくれるおまじないみたいだなと思う。
ふとしたときに思い出して、今後の私の進むべき方向を示してくれる大事な言葉。

もう大丈夫だから。
シンプルに。
ただただ幸せになろうと思う。

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