Yumi...

香りを奏でる人。 フレグランスのブランドのブランドディレクター/奏香者。 五感をフルに…

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香りを奏でる人。 フレグランスのブランドのブランドディレクター/奏香者。 五感をフルに使った表現で、五感を喜ばせることが大好き。 等身大のアラサーのあれこれを文章に残していきます。 ↓ブランドの公式サイト/SNS linktr.ee/eHzBOUTIQUE

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  • 残り香のなかで

    四半世紀以上の人生を歩んできた中であった、様々な出会いとそこから生まれた大切な愛おしい時間。 時の経過とともに色褪せていくのは仕方ないことだけれど、 記録として残しておきたくて文章に起こしていきます。

  • つくるひと

    美しいもの、物語があるもの、面白い人やことに焦点を当てて発信していきます。 インタビューから公開まで、インタビュイーと二人三脚なので不定期更新です。

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最近の記事

ブラの採寸をしに行ったら世界が広がった話

先日、人生初のブラの採寸をしてもらってきた。 コロナ禍で在宅勤務に切り替わり、ストレスフリーなノンワイヤーブラやブラキャミに手が伸びがちな数年を過ごしてきたが、30歳という節目を意識し、自分の体に合うものへの探求欲から勇気を出してみることにした。 今回お世話になったのはBRADELIS New Yorkさん。 コンセプトの「バストを育てる」という考え方が素敵だなって思って予約。 そもそもブラのお店に事前に予約していくことなんて今までにしたことがなく、この時点ですでに面食らっ

    • 29歳の私は、幼くて、脆くて、思ってたのと違った(笑)

      先日無事に誕生日を迎え、29歳になった。時の流れの速さを実感し、恐れおののいている。そして、20代前半のころに思い描いていた30歳とは大きく乖離していることに改めて驚いている(笑)思ったより、幼いし、脆いし、はかないね、29歳って。 ハタチを迎えたとき、私は早く30歳になりたいと強く望んだ。20歳から見た30歳は、とーっても大人。今以上に経験を積んで人として厚みがあり、もっとパワフルに何か社会に対していいことをしていて、小さく喫茶店を開けるくらいのお金を貯めているんじゃない

      • 調香師見習いがイッセイ・ミヤケと出会ったとき

        三宅一生さんが先日逝去されたニュース。 ショックだったなぁ。 ご冥福をお祈り申し上げます。 私は調香家であり、ブランドを立ち上げ最中の身なのだが、ブランドに対する思い出を綴らせていただく。 ファッションの学校に通っていたとき、あのブランドのPR部門に転職したいと思っていた時期があった。 哲学、ブランドが醸し出すオーラ。 それほど詳しく知っていたわけではなかったけれど、憧れが強かった。 紆余曲折あって、洋服ではなく調香の道に進むことにしたのだけれど。 そんなある日、銀

        • 立ってても、散ってても芍薬

          ある日の週末の話。夕方から友人としっぽりバーで飲むことになった。東京は蔵前を、ひとりで歩いていた。昔ながらの街並みの中に工房やちょっとしゃれたお店が点在していて歩いていて飽きない。方向音痴の私は迷ってしまったのだが、その先で偶然花屋を見つけた。そこの花屋は週末だけOpen しているようで、古い雑居ビルの1階の駐車場を販売スペースにしていた。 閉店間際で締め作業をしている様子だったのだが、私は吸い寄せられるようにその花屋に足を運んだ。 一部の花はすでに下げられてしまっていたの

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        記事

          白に始まり、白に還る薔薇

          薔薇を買い続けて数年になる、大好きな薔薇屋さんがある。 その薔薇屋を営んでいる女性の方々は人生の大ベテラン。 営業のスタイルは彼女たちの無理の無い範囲で。 だから、タイミングが合わないとなかなかお目にかかれないこともある。 特に夏は暑すぎて外にいるだけで体力が消耗するので、どこにも出店せずに問い合わせのみの対応。個人の一般生活者の家に素敵な薔薇が届くことは結構難しい。先日、夏前の最後の出店のタイミングで偶然再会できたので喜んで薔薇をお持ち帰りさせていただいた。 心を明るく元

          白に始まり、白に還る薔薇

          性別を変えて、新たな人生のスタートを切った友人へ

          賛否両論あるトピックだとは思うけれど、まずは大前提として私は彼(彼女)に対してリスペクトがあることをここに記しておきたい。 今となってはもう8年前の話だが、私はNew York州の州立大学で交換留学をさせてもらっていた。現地の部活に入ってアルティメットをそこそこガチにプレーしていた。当時のチームメイトには本当に良くしてもらった。英語がカタコトのアジア人、しかもアルティメットに関しては全くの素人の私を、ひとりの仲間として対等に接してくれ、困ったときには手を差し伸べてくれた。今

          性別を変えて、新たな人生のスタートを切った友人へ

          都内アラサー乙女の夜のソロ活

          先日、ボイラーの故障でお湯が出なくなった。食器の洗い物や洗濯はまだしも、お風呂がキツイ。いくらなんでも水シャワーは耐えられないので、修理が完了するまでの数日間は近所の銭湯にお世話になることにした。 その銭湯は古くから愛されてる老舗のようで 『地元の母ちゃんコミュニティ』ができあがっていた。私は『風呂くらい一人で入らせて』派。浴室ではサッサと身を清め、湯船へ。脚を思いっきり伸ばし、肩までじっくり浸かって温冷浴を一人で黙々と楽しんだ。 私がお世話になった銭湯は、480円でお風

          都内アラサー乙女の夜のソロ活

          ビター・スイートな人間模様

          大学時代に所属していたサークルの同期が結婚した。学生時代から付き合っていて、オシドリカップルとして密かに応援していた2人だった。彼らの結婚を知ったのは、偶然。インスタ上で繋がっている他の同期が写真をストーリーに上げていたからだ。 その画像を見たとき、2人に対する祝福の気持ちと一抹の寂しさを味わった。私はその2人の結婚式に居合わせるほどの存在じゃなかったんだな、というのがちょっと残念だった。 一方で、それは至極当たり前のことだな、と思った。 思い返してみると私は大学の4年間

          ビター・スイートな人間模様

          「紫の女」にあこがれ続けて20年以上。

          ずっと、紫が好きだった。幼少期の鉄板の質問、「好きないろってなーに?」の質問に対して、決まって「むらさき!」と即答していた。 当時は紫と回答する園児は少なく、お友達や大人からは怪訝な顔をされたことを鮮明に覚えている。 紫は赤と青の中間色。ミステリアスで品がある。掘っても掘ってもまだわからないところがある、、、そんな深さが好きだった。 アニメの推しキャラや好きなタレントにも反映されている。 セーラームーンでは蛍ちゃん、おジャ魔女ドレミでもおんぷちゃん、名探偵コナンでは灰原哀。

          「紫の女」にあこがれ続けて20年以上。

          最低限の「丁寧」を演出するための食器と玄米生活

          社会人になって6年目。丁寧な生活、という言葉に憧れと同時にひけめを感じ続けてきた。 丁寧な生活をしている人は凛としていて美しい。 そんなイメージがあって、それに対するあこがれが強く試行錯誤を繰り返してきた。何かを買う時、それを使うことで得られる未来に胸を馳せる。そして、「継続できなさそうなちょっとハードル高め」な習慣をこれを機に身に着けようと奮起して、お財布を開いてきた。 しかし、丁寧さを心地よくこなせずに、途中で挫折。丁寧さを演出してくれるモノや調味料がたまっていく一

          最低限の「丁寧」を演出するための食器と玄米生活

          敢て離れて感情の「日和見菌」を調整する。

          仕事を独りでしていて、目に見える成果がまだ見えていないとき、自分を責めがちになることがある。最近、自分のキャパがたくさんあるわけでは無いけれど、普段お世話になっている人の仕事をちょっと手伝うことがあった。 自分の本業とは全く違う領域のお仕事。それでも資料作りとか、英訳とか、 自分の今までのキャリアが活かせるような話だったので、「脳みそスイッチ切り替え」と考えて単発で引き受けてみた。 今回の依頼は資料作り。資料ってフルスクラッチで作成すると、ほんの15ページ程度のものでも結

          敢て離れて感情の「日和見菌」を調整する。

          アラサーOLの冷蔵庫の中身改革。

          ちょうど昨月あたりから、アラサー乙女の食生活改革が始まった。まずは冷蔵・冷凍庫の中身改革だ。 社会人になってからは忙しさを理由に、コンビニやスーパーの食事、インスタントフード、外食にズブズブと深くお世話になってきた。すると、どうだろう。自分の偏食癖がさらに強まり、生理前のPMSの症状悪化や日頃のメンタルのアップダウン、体型の変化や仕事のパフォーマンスなどが気になり始めてきた。 ちょうど最近、仕事で一区切りついて新しいフェーズに突入することになった。さらに忙しくなることがほ

          アラサーOLの冷蔵庫の中身改革。

          万人ウケを諦めたら垢抜けた話

          学生時代、『モテ』を意識して髪を伸ばし、いわゆるセミロングを維持していた時期がある。猫毛×テンパ×茶髪の私は、髪が伸びると広がり、絡まり、、モテの理想からは遠くひどく落ち込んだ。アイロンやコテ、ついにはストレートパーマをかけてみるも、挫折。雑誌でキラキラしている艶髪でボブよりも長い髪の女の子たちが羨ましかった。 『女らしくないといけない』 という見えない呪縛が自分にかかっていたのだと思う。 そして、女らしさ、というイメージが私の中ですごく偏っていたのだと思う。バイトもして

          万人ウケを諦めたら垢抜けた話

          本棚から見える自分の構成要素

          本棚とクローゼットはその持ち主の『らしさ』を示す、とどこかで聞いたことがある。 私の場合は実際に当てはまるので、今回は本棚を一部紹介してみる。 ビジュアルでも楽しみたいもの。 Kindleで書籍化されていないもの。 世界観に没頭したいもの。 バイブルとしてそばにあってほしいもの。 私はそれらをデータではなく『本』として買う。もう10年近く本棚で生き延びてくれている本もある。 その他ビジネス書などはKindle派だ。 多読家か、と聞かれると全然違う。読みたい気分のときと

          本棚から見える自分の構成要素

          アラサー乙女・廃人的で愛しい連休最終日の過ごし方

          日曜日、私は気が付けば7時間ほど気を失っていたらしい。つまり、その日はトータルで16時間ほどベッドの上で横たわっていたことになる。 ゴールデンウィーク最終日の前夜から私は意気込んでいた。 「屋外のマルシェに行きそのまま仕事をしよう!いい月曜日を迎えるんだ!」と。 ToDoリストも書き出して、準備万端。当日はいつもの通り朝6時に起きて、身支度。11時頃に家を出ようと決めていた。 「準備出来上がったなら、家出る前にちょっとこっちにおいで」 そんなことあるまい、と思われるだろ

          アラサー乙女・廃人的で愛しい連休最終日の過ごし方

          クリエイティビティを呼ぶ休み方

          都内在住のノルウェー出身の友人がいる。彼女とはもう5年近くの付き合いだ。ワッフル会を開催するということで、自宅に招待してもらった。彼女の友達も他に2名来ていて、4人で女子会。一緒に焼き立てのワッフルほおばった。数年ぶりのワッフルはバターが効いてて、生地もほんのり甘くて、すごくおいしかった。 ポーランド、アメリカ、ノルウェー、日本。それぞれ母国語が違うので、共通の言語は英語になる。日本で住んでいること、そして私を誘ってくれたノルウェーの友人が共通の友人であること以外、共通点は

          クリエイティビティを呼ぶ休み方