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梅仕事、はじめました。

2021年、満を持して、梅仕事デビュー。


最近、梅に夢中である。仕事中も、仕込んだ梅シロップの氷砂糖の溶け具合が気になり、ソワソワ。仕事終わりに梅の木を何本か見に行っては、ここの梅は小さい、ここの梅は熟すのが早い、ここの梅は鳥に人気、などと、それぞれの梅の木の特徴も掴めてきた。近所で梅の木を見つけては、ピンポンして、「梅、いただいてもいいですか」と突撃してしまう始末。つまり、梅に夢中である。


今年、5月中旬から小ぶりの青梅をとり、友人と青梅シロップをいそいそと作成。できた梅シロップはこちら。はじめての梅シロップの美味しさといったらもう。元気が出る。

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わたしもすかさず青梅で梅酒を作成。部屋で眠っていた泡盛と芋焼酎でそれぞれ漬け込み、味の違いや経年変化を楽しみに。

6月になり梅も熟し出し、畑に完熟した梅の実がポロポロ落ちていた。アリとの譲り合い、攻防戦を繰り広げながらも、すかさず綺麗なものを拾い上げ、また泡盛で漬けてみた。こちらも青梅+泡盛との味の違いを比較したい。部屋に漂う完熟梅のいい香りがたまらない。そしてわたしの部屋が着々と実験室と化してゆく。

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以前から憧れていた「手仕事」。夢中で竹串を使ってヘタを取り除いた。黙々と手を動かす。心が落ち着く。外はしとしと雨。わたしはこういうことがしたかったのだと、再確認。

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そんな中、久しぶりの帰省時に立ち寄ったおばあちゃん宅で衝撃の言葉を聞いた。「昔の梅酒、あるけど。30年前ぐらいのやつも。」

な、なんと。出てくる出てくる。キッチンの床下収納から、お宝がザクザクと。おばあちゃん宅って、どうしてこうも、何でもあるのか。謎は深まるばかりである。

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早速持ち帰り(奪い取り)、16年物の梅酒で晩酌。綺麗な透き通る琥珀色、トロトロで上品な味わい。幸せ。おばあちゃん、昔はこんなこともしていたんだ。何も知らなかったし、まさか自分がこんなに梅仕事が好きになるなんて、思ってもいなかったなぁ。


実家でも、ご近所の梅をゲットし、早速梅シロップ作り。発酵を防ぐために酢を入れたかったが、ちょうど昨日、赤かぶの酢漬けに使ってしまった。
えーい、もうこの酢を入れてしまえ!
綺麗なピンク色。赤かぶの香りが梅にうつって、意外と美味しそう。
出来上がりが楽しみだ。

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梅酒や梅製品はコンビニやスーパーでも、安く気軽に手に入る世の中。梅仕事をする人も、やり方がわかる人も、どんどん減っているのだろう。
ただ、わざわざ旬の季節を待って、収穫に出かけ、手間暇かけて仕込む喜び。食べる/飲むまでに1年以上待って、味わう喜び。


1年にこの時期しかできない梅仕事、これからも細々と続けていきたいと思う。

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