空蝉

いつも何かの「にわか」。色んな「女の生き様」に心震わせたい、惑える不惑です。本、海外ド…

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いつも何かの「にわか」。色んな「女の生き様」に心震わせたい、惑える不惑です。本、海外ドラマの感想・考察など、思い立ったときに気ままに綴ります。

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  • 女の生き様――2020+1東京五輪編

記事一覧

映画『マッドマックス:フュリオサ』レビュー ①フュリオサという英雄に捧げるサーガ ※ネタバレあり

前作『怒りのデスロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサという女性像が衝撃的で、彼女の物語をもっと知りたいと思っていた。ここ十年ほど、種々の創作の中で次…

空蝉
2か月前
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58歳の最年長オリンピアン・倪夏蓮(ニー・シャーリエン)が掲げる光:おばさんがおばさんとして勝負するために

※本稿における「おばさん」とは、当事者を自認するものの自称、もしくは連帯意識と敬意を込めた一人称複数形として理解して下さい。 ----------------------------------…

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3年前
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今更ながら、ゲーム・オブ・スローンズの結末について考察① 鉄の玉座の象徴性

 この記事を書いている時点で、ゲーム・オブ・スローンズ(以下、GoT)の最終配信から一年以上経っている。大方はロスもとっくに癒えている頃だろう。衝撃のエンディング…

空蝉
3年前

映画『マッドマックス:フュリオサ』レビュー ①フュリオサという英雄に捧げるサーガ ※ネタバレあり

前作『怒りのデスロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサという女性像が衝撃的で、彼女の物語をもっと知りたいと思っていた。ここ十年ほど、種々の創作の中で次々に生まれる女性像に、私は夢中になり続けている。その中でも、フュリオサほど忘れがたいキャラクターはいない。

作品全体に関して言えば、予想以上に前作と作風が異なった。意外なラストも相まって、見終わってすぐは、不完全燃焼感があった。けれど、い

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58歳の最年長オリンピアン・倪夏蓮(ニー・シャーリエン)が掲げる光:おばさんがおばさんとして勝負するために

※本稿における「おばさん」とは、当事者を自認するものの自称、もしくは連帯意識と敬意を込めた一人称複数形として理解して下さい。

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私、東京都民として東京五輪開催は反対だったし、スポーツを普段から嗜んでいるわけでもなく、スポーツ観戦が特に好きなわけでもないが、一

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今更ながら、ゲーム・オブ・スローンズの結末について考察① 鉄の玉座の象徴性

 この記事を書いている時点で、ゲーム・オブ・スローンズ(以下、GoT)の最終配信から一年以上経っている。大方はロスもとっくに癒えている頃だろう。衝撃のエンディングをリアルタイムで味わうことができなかったのは、返す返すも残念。実は随分前に一度視聴しかけたことがあったけれど、残虐シーンがことさら苦手な私は、初っぱなでくじけました。しかし最近、風の吹き回しで再度トライし、残虐シーンはひたすら早送りしてみ

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