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【書評】 「普通」の人による「普通」の人の為のネットデビュー作法 『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。383冊目。

ほぼ毎日続けている読書noteですが、このnoteを続けていられるのには、理由があります。

それは、本の帯にも書いてある著者である徳力さんの一言、

「自分のメモ」として書くだけ。

これは、徳力さんの書かれている記事や、セミナーなどでも良く語られるおなじみのメソッドです。

情報発信だからと肩肘張らずメモだと思えと。

このnoteを始めた後ですが、この話を聞く機会がありました。今思えば、本当に聞いておいて良かった。

このマインドセットには大いに助けられました。

肩の力が抜けたというか。カッコつける必要がなくなったというか、とにかく色々と楽になりました。

本書 Chapter.2 ではアウトプットのコツをこれでもかと紹介されているのですが、この「自分の為のメモ」メソッドも紹介されています。

発信のハードルを上げないためのマインドセットがあります。
それは、発信を「自分のためのメモ」だと考えることです。そうすると失敗を避けられます。(P.88)

私は、性格的にも完璧を求めがちで、いざ自分の名前で書くブログとなると、自分の中の「世間にお出ししても恥ずかしくない」という高い基準が足かせになり更新が続かないということが過去に何度もありました。

このnoteも、ちょっと継続が危うかった。

もともと「趣味は読書」と言っていた位なので読むのは楽しいのでいくらでも読むのですが、とにかく書くのがしんどかった。

何度読みかえしても誤字だらけだし、伝えたいイメージはあるのに言語化出来ないし、そもそも日本語も下手だし。自分で読み返してみてうんざりしてばかり。

そんなストレスでしかなかったアウトプットを楽にする「メモでよい」は、情報発信の難易度をガツンと下げる魔法の言葉でした。

今は「何を読んで、何を思ったのか、これを自分の為に残そう。余裕があれば、ついでに日記とか思い出話しなんかもからめてみよう」というスタンスで、気楽に続けることが出来ています。

日によってクオリティーにばらつきあが有ってもとりあえず気にしない。だって、素人の書く書評なんだし、そんなに読まれていないし。

文章が下手でも良し。もちろん上手な文章には憧れるし、濃くてためになる記事にも憧れる。でもまぁ、それも余裕のあるときに頑張ろう。

そりゃ毎日何かしら書くのは大変です。でも、ストレスもプレッシャーも無いので気持ちは随分と楽です。

現在は「noteプロデューサー」として活躍する徳力基彦さんは、これまでも、SNSやブログで「発信することに対しての心構え」的な記事を書かれていていましたが、本書は、その集大成という感じがします。

本書には派手さは一切ありません。勤め人の視線から離れず、立ち位置がすごく「普通」で、積極的に地味です。でも、その普通さ、地味さ故に説得力は半端ない。

無理してインフルエンサーになろうとか、PV集めようとか、そういう派手な事はいいません。それどころか、勤め人なんだから、危ない橋は渡るなと何度も言われる。信頼感があります。

普通の勤め人が組織に所属しながら「ネットで自分の名前の価値を上げていく」方法が誰にでもできることとして書かれている。ちょっと頑張ればできることが書かれている。普遍的。まさに教科書。オススメです。


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