読んでいると納豆が食べたくなる 『幻のアフリカ納豆を追え!』
ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。396冊目。
今日は諸般の事情によりサラリと更新。
前作『謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉』でアジアの各地で納豆が作られ愛されていたことを紹介し日本中を驚かせた著者は、本作でさらに納豆の深淵に迫る。
アジアの食文化が紹介されるときに、よく豆知識的に紹介されるのが、納豆は日本だけではなくアジアの各地で作られ食べられている、という事実。何処の国でも大抵「おらが国のちょっと臭いけど癖になる食べ物」という紹介のされかたをするので面白おかしいのだけど、まさかアフリカでも同じ事情とはおもわなんだ。
今回はアフリカ、それに朝鮮半島での納豆文化を掘り下げているのだけど。これがもう、凄まじい情報量でとにかく圧倒される。探求への熱量、情熱が凄まじい。とにかく読んでいて驚きの連続であった。
目次は以下の通り
プロローグ
第1章 謎のアフリカ納豆
第2章 アフリカ美食大国の納豆
第3章 韓国のカオス納豆チョングッチャン / DMZ(非武装地帯)篇
第4章 韓国のカオス納豆チョングッチャン / 隠れキリシタン篇
第5章 アフリカ納豆炊き込みご飯
第6章 キャバレーでシャンパンとハイビスカス納豆
第7章 幻のバオバブ納豆を追え
第8章 納豆ワールドカップ
第9章 納豆の招待とは何か
エピローグ そして現れたサピエンス納豆
メインは表題にある通りアフリカの納豆がメインなのだけど、韓国のチョングッチャン取材を巡る話も面白かった。韓国の方々の親切攻撃に終いには激怒までしてしまいながらも結局受け入れている著者達をみて、そうそう、韓国の方々って底抜けに親切だよなと思い出す。
アフリカの方々も、基本的に人懐っこくて親切。でも、納豆のもつ「臭くて異邦人に薦めにくいけど、それこそ糸引く美味しさなのよ」的な後ろめたさが受け入れられ、さらに共感まで出来るとなったときの、さらに打ち解けた感じがとても良かったな。
とにかく納豆が好きな方は読んでみて。
そうでもない方、嫌いな方も、やっぱり試しに読んでみて。きっと納豆が好きになります。
おすすめ!
前作『謎のアジア納豆』はこちら。こちらもオススメ。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。