いかに死ぬか 『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』( 水野敬也)
ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。449冊目。
夢をかなえるゾウシリーズ一気読みキャンペーンもとうとう最終日を迎えることになりました。
今まで、Amazon の Prime Reading で無料で読めたということもあり、連続して三冊を読んできました。
[お金]と[幸せ]の相関 『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』
恋愛と仕事で成功するため必要なのは[少しの勇気]だ 『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』
全部面白かったよ。凄いよね。
大抵は1作目がヒットして続々と続刊を出すけど、結局は1作目が最高傑作で、続編はどうしても最初のインパクトを超えることができませんでした。なんて事になりがち。
だのに、二作目が面白くて、こりゃいいやと読んだ三作目がもっと面白かったという結果に。こりゃまいった。
ということで、4作目のプロモーションのために既刊分は無料の撒き餌にしていると理解しつつ、まんまと本作も購入しました。読みました。
本作も面白い。これもよかったわー。このクオリティで4冊書き続けた著者は凄い。自己啓発界の伊坂幸太郎だ。
テーマは重く「死」と「家族」。
郊外に購入したマンションで妻と娘の三人ぐらしをする男性が、医者に余命を宣告されるところから物語は始まる。
しょっぱなから泣かせにかかっている。
しかし、よくある話といえばそれまで。どこかで聞いたことのあるメソッドに、偉人たちの名言が散りばめられる形は今回も変わらず。
相変わらずの都合の良い展開、怒涛のギャグ、定番の神様オールスターズ、そしてお涙頂戴の展開。
夢をかなえるゾウは本作で型を完成させたね。
この著者は、自己啓発のネタがあるかぎり、うだつの上がらない人々の類型がある限り、おそらくいくらでも書けるだろうし、書いていくのだろう。
過去1作でも読んだことがあって、おもしろいなと思ったかたなら本作はドンピシャで楽しめる。
シリーズが気になっている方は、Prime Reading でまずは1作目のお試しをする事をオススメするが、いきなり本作から手を付けても問題ないかと思う。
自己啓発書として役に立つか? といわれたら、凡百の自己啓発本を凌ぐかと言われたら、そこまでではないでしょう。それに、他の本と一緒で「読む人による」のは一緒だし。
自己啓発小説の寅次郎みたいなシリーズみたいになっていくのだろうか。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。