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【書評】村上春樹の私小説っぽい 『一人称単数』
ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。360冊目。
村上春樹の小説としては、3年前の『騎士団長殺し』以来。短編集としては『女のいない男たち』から6年かな。書店にでかけたら、突然山積みになっていたので買ってきました。
村上春樹の短編小説を読んでいると、主人公と自分が重なっていくような没入感がある。主人公と自分とでは、全く違う人生を歩んでいるし、あんなに性欲旺盛でもないのだけど、どこか重なりを感じて入り込んでいく。
今回の短編集は、8篇。どれも面白く読めるのだけど、表題にもなっている唯一の描き下ろし『一人称単数』が良かった。なにがあったのか知らないけれど、村上春樹が何かをやらかし、嫌な目にあって、でもあんまり反省はしていないのだけど気にはしている。その他には『ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles』や『謝肉祭(Carnaval)』が好みです。
今回はどことなく私小説(というかエッセーか)っぽいのよね。
村上春樹好きなら楽しめると思うけど、これから村上春樹を読み始めようと思う方には適さない。
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。