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【書評】 西洋思想3000年の歴史を超ざっくり紹介する 『マンガで入門 世界一ゆるい哲学』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。387冊目。

哲学を真面目に学んだこともないし、正直なところ、あまり興味を持ったことも無いのですが、そのことに対して少し後ろめたい気持ちが有ることは否定しません。しませんとも。

本を色々と読んでいると「この本、哲学の知識がないと前提にも立てないなぁ」と読むのを諦める事もあるので、不便でもある。

プログラマだった20代の頃にみっちりやった論理学は哲学の領域らしいけど、あれは哲学の理解の為という意識はミジンコほどもなく、仕事のための勉強だったしね。

しかし、論理学は本当に勉強してよかったなぁ、今でも役立っているし。

そんなわけで「ちゃんと哲学勉強したら面白いかな?」と心の片隅にひかっけたままはや○○年。そんな私に、この本を「まぁまぁおもしろかったからよんでみたらどうかしらね」と言ってくれた人が現れました。

ありがとう。よみましたよ。

本書は、哲学を構成する4つの領域(これが本書だけのものなのか、一般的なものなのかわからないけど)である「論理学」「認識論」「形而上学」「価値論」について、さらりと、ゆるりと

哲学的課題の一部を取り上げて、哲学者たちが何年もかけてこれらにどう取り組んできたかを見ていこう

というものだ。

これら4つの領域は、それぞれ、下記の6つのテーマに分類され、その章のテーマごとに、これまでの長い歴史のなかで、哲学者たちが何を考えてきたのか超ざっくりと伝えてくれます。

論理学  → 論理
認識論  → 知覚、心
形而上学 → 自由意志、神
価値論  → 倫理

ナビゲート役は古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトス。

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このおじさんが哲学の4つの領域を説明するための6つのテーマについて、残り22人の哲学者を紹介しながら旅をしてゆくという構成。

たった170ページ強、しかもマンガということで、個々の領域やテーマ、哲学者などを個別に深く掘り下げるようなものではありません。なので、哲学をかじったことがある人にとってはまったくもって物足りないでしょう。

でも、私のような素人であれば、楽しめる内容だし、どのように哲学が発展し、人々に生きるための知恵をさずけてきたのか、漠然とぼんやりとなんとなく理解できます。

ヘラクレイトスを含めると23人の哲学者が登場するのだけど、格闘家の紹介とか、池上彰の選挙特番みたいでちょっと面白い。

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アラン・チューリングはこんな感じ。そうか、チューリングって哲学者としての扱いもあるのか。

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