配送準備の舞台裏、オンデマンド印刷工場の知恵と工夫を探る旅 | SeLn
こんにちは、〈SeLn(セルン)〉広報部です。
前回の新しい本作りの最前線編に引き続き、東武東上線みずほ台駅から約1キロメートルに位置する〈SeLn〉が提携しているの〈ニューブック〉のオンデマンド印刷工場見学の様子をお届けします。
前回の工場見学記事では、オンデマンド書籍が印刷・製本されるまでをご紹介しましたが、今回は書籍の形となった後に、読者の手に届ける配送側の工程にスポットを当ててみたいと思います。よくあるオンデマンド印刷では、この配送工程は別の配送業者の手になることが多いです。セルンの取り組みは受注・決済、そして印刷・製本から配送までがワンストップで完了します。この最終段階には、想像以上の工夫と努力が詰まっています。それでは、その詳細を一緒に見ていきましょう!
書籍ができた!では終わらない。届けるための「アッセンブル」
アッセンブル……? 工場や倉庫ではなじみ深い「アッセンブル」という言葉は、言い換えるなら「配送先に合わせてまとめる」ということを指します。楽天やAmazonなどのECショッピングモールにて買い物した際にも、同じお店から複数の商品を一度に注文すると、それらが一つの箱にまとめて届けられることがあると思います。それこそが「アッセンブル」された商品が届いている状態です。
オンデマンド印刷でも、一人が複数の書籍を注文した時に、それらを一つのパッケージにまとめて配送します。これによって、配送コストを抑えることができるだけでなく、環境への負荷も少なくすることができます。つまり、配送効率と顧客の受け取りやすさを実現する大事なステップなんです。
日常生活で言うと、同じスーパーで買い物をして、袋にまとめてもらう感じと似ています。一つ一つ別々に持ち帰るよりも、まとめて一つの袋に入れてもらった方が、持ち帰りやすいですよね? それと同じで、オンデマンド印刷でも「アッセンブル」を行うことで、スムーズかつ効率的に商品をお客様にお届けしています。
適切な梱包資材の組み合わせが鍵のひとつ
アッセンブルが終わったら、いよいよ梱包作業が始まります。書籍が傷つかないように丁寧に梱包することも、頼んだ商品がきちんと注文者に届くように正確に準備をすることも大切ですが、同じくらい大切なのが「適切なサイズで梱包する」こと。
ネコポスなどで知られる封筒型のポスト便と段ボールを用いる宅急便では、配送料金が大きく違ってきます。
書籍のサイズや重さ、1つの注文に含まれる冊数など、さまざまな条件で分岐する梱包サイズを速やかに計算して包んでいくのはまさにプロの技。
こうして、できあがった書籍は次々と梱包され、配送先のシールラベルが貼られていきます。
たかが配送、されど配送
送り間違いを減らし、正確に。コストを抑えて、お手軽に。そして、良い梱包状態で一人ひとりの読者のお手元に。物流周りは本当に奥深い世界です。
ここからは、そんな配送にまつわる工夫をご紹介します。
工夫① - 間違えないように、バーコードを用いる
送り間違いを防ぐためにダブルチェックを人力でするのもいいですが、何百件も配送するものを目視で確認し続けるのは至難の業。こんな時こそデジタルの出番です。バーコードを読み取ると、該当の配送伝票がラベルプリンターから出力される仕組みを用いることで、送り間違いゼロを目指します。
工夫② - サイズや送り先によって、配送会社・配送伝票を細かく分ける
たとえば、離島への配送では利用する配送会社を変更するなどの調整も行っているんだとか。適切なサイズで適切な物流に載せて商品をお届けすることがコストも抑えたお届けにつながるわけです。
工夫③ - 紙製品なので、梱包後も床に直接おかず、浮かせることで湿気を防ぐ
地面に直接置かないことで、風通しがよくなります。また、フォークリフトでまとめて運ぶためにも、まとめてパレットの上に置いておくのが大切です。
今回は、工場見学で見かけた3つの配送の工夫に絞ってお伝えしましたが、本当はもっとたくさんの細かい工夫の積み重ねで出版物流の要である配送準備は行われています。
こうした細かな工程の積み重ねで、読者の手元に性格に、早く、きれいに、安価にお届けする努力を日夜重ねております。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、書籍が印刷された後の配送工程に焦点を当ててみましたが、ここには見えない多くの努力と工夫が詰まっています。オンデマンド印刷の真価は、ただ迅速に書籍を生産するだけでなく、それをいかに安全かつ効率的に顧客に届けるかにもあるのです。
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