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《最新版⦆現役パーソナルトレーナーがケトジェニックダイエットを始めるときに読みたかったNOTE


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はじめに~セッタクのダイエット人生~


はじめまして。
SELFFIT代表トレーナーのセッタクと申します。
僕は普段、パーソナルトレーナー兼理学療法士として、ボディメイクやケガや病気の方に対してのリハビリを行っています。

僕は実はというと、2年前まで体重が90㎏を超えた、いわゆるデブでした。


現在では自分で調べ作成したダイエット法で体重58㎏、体脂肪9%までダイエットすることができ、今ではそのダイエットやボディメイクの方法を皆さんに教えていくことを生業としています。

ですが、91㎏から現在まで、順調に痩せたかというとそうではありませんでした。

僕は太っているときに「痩せたい」という思いから、たくさんのダイエット方法をがむしゃらに試してきました。

セッタクが試したダイエット方法一覧
✅低脂肪(ローファット)ダイエット
✅カロリー制限ダイエット
✅有酸素運動によるダイエット
✅ジム通いダイエット
✅一日一食ダイエット
✅朝バナナダイエット
ext....

僕は本当にいろいろなダイエットを、色んな人からおおまかに教えてもらいそのダイエット法を実践してきました。

しかし、どんなダイエット法も現在の体型にたどり着くことができず、失敗を繰り返しました。

失敗の理由はいろいろとありますが、
一番大きな理由として「継続できなかった」という点です。

そしてなぜ継続できなかったか。というと一番の要因は「大雑把な知識で正しいやり方を知らないまま自己流で行ったこと」なのです。

また、ただ単に体重を落とすという意味では、成功したこともありました。脂肪を摂取する量を減らす「ローファットダイエット」を行ったときは体重でいうと10㎏ほど痩せることもできました。

ただ、ダイエットに一番必要な「健康的に痩せる」ということは達成できず、筋肉を多く落としてしまったことで体力が落ちたり、代謝が落ちたり、すぐに「リバウンド」してしまいました。

僕がケトジェニックをオススメする理由

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誰でも、何かを制限するにはしんどいものです。

そして、そのしんどい挑戦に結果がついてこないと、本当に落ち込んでしまい、「こんなに苦しいのに結果がこれなら、やめてしまおう」と継続を断念してしまうのです。

がむしゃらにダイエットに取り組んでいたときの僕は、本当にこんなサイクルに陥っていました。

そんな時に僕が、出会ったのが「ケトジェニックダイエット」というダイエット方法なのです。

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色んなダイエット方法を試し、失敗してきた僕が、「ケトジェニックダイエット」を知り、正しい方法で行うことで、「筋肉を残しながら、体脂肪だけ減らす」という健康的に痩せて最高の結果を残すことができました。

ケトジェニックダイエットは、

「甘いものやごはんなどの炭水化物を食べずに、脂肪とタンパク質をたくさん食べて生活するダイエット法」

です。

「おいしいお肉やチーズ」などを毎日たくさん食べることで、昔から大食いで食欲を我慢できない僕でもストレスも少なく継続できることができました。

そしてケトジェニック中はお酒もある程度飲むことができます。その点も継続できた大きな理由です。(僕のダイエットの最大の敵は飲み会だった。。。。)

糖質を我慢って大変じゃないの??

一見、炭水化物をとらないというのは、大変に思えますが、僕自身、正しい方法で実践することで、

・カラダのだるさやストレスなどなく
・逆に頭の調子が冴えたり
・脂肪が減って筋力が増加したり
・肌がきれいになったり
・自分に自信がついたり

とケトジェニックダイエットには、書ききれないほどにいいことがたくさんありました。


 ただみなさんに気を付けてほしいのが、ケトジェニックダイエットは間違った方法で行うと「逆に太ったり、筋肉が低下してしまう」難しいダイエット法でもあるということです。

要は、「諸刃の剣のようなダイエット法」なのです。

みなさんは僕のように遠回りしないでほしい

ケトジェニックをいざ始めようとしても、不安がいっぱいですよね。


ですが安心してください。

僕が失敗しながらもたどり着いた「論理的に正しいケトジェニックの方法」を今から皆さんにあますことなくお伝えしていきます。

僕は遠回りをしながら、今のケトジェニックダイエット方法を見つけていきましたし、ケトジェニックダイエットを一度は挫折したこともありました。

「ぼくはみなさんには決して失敗してほしくない。」

「僕のように遠回りしてほしくない。」

自分の理想の実現の為」に、「過去の自分から少しでも変わるため」にこのケトジェニックダイエットマニュアルを作成しました。


16000文字を超える内容にはなっていますが、できる限り初心者の方にもわかりやすくその方法を伝えています。

少しでも興味、共感された方は読んでみてください。


第1章 ケトジェニックダイエットとは

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そもそも「ケトジェニックダイエット」とはどういうものなのでしょうか。

ケトジェニックダイエット」とは、ごはんや砂糖の使われたお菓子など「糖質」を摂取しないことで、その代わりとしてカラダの中に溜まった脂肪(ケトン体)をエネルギー源としたダイエットのことを言います。

普段から三大栄養素をバランスよく摂取している僕たちは、日常的に「糖質」をエネルギーとして生活しています。

よく「糖分が足りないから脳みそが回らない。」

などという言葉を耳にします。

僕たち人間は脳・筋肉・内臓なども基本的に糖質を主なエネルギー源として活動しているのは変わることのない事実です。

特に日常的にトレーニングやスポーツを行っている人であれば、「糖質」がエネルギー源として使われていることを身を持って感じているのではないでしょうか。

例えば、運動をする前に、しっかりとごはんなどの「糖質」を食べないと、疲れるのが早かったり、運動後にぼーっと疲れが出ちゃう。みたいな経験はありませんか?

こういったことから、糖質が運動をはじめ人間の生活上のエネルギー生産に、大きくかかわっているといえます。

ケトジェニックダイエットとは上記したように、普段僕らが使っている「糖質」でエネルギーを生産するエンジンを遮断し、その代わりとしてカラダの中に溜まった脂肪(ケトン体)をおもなエネルギー源として使用するダイエットのことをいうのです。

またケトジェニックダイエットは、カラダの中の脂肪をガソリンとして使用するので、普段の糖質を使った生活より、効率よく脂肪を減らすダイエットなのです。


第2章 糖質とケトン体、2つのエンジンの特徴

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では人間にはなぜ「二つのエンジン」が搭載されているのでしょうか。

糖質をエネルギーとしたエンジンの特徴
✅激しい運動で使用される
✅すべての臓器で使用される
糖質を摂取するとケトン体回路より優位に働く
✅カラダの中に貯蔵できる糖質の量は200~300g(1000kcal、活動時間12時間)
ケトン体をエネルギーとしたエンジンの特徴
すべての運動で使用される
✅赤血球を除くすべての臓器で使用される
✅人間が飢餓状態になった時に使用される
✅体脂肪として貯蓄されている(体脂肪12kgの場合、11万kcal、活動時間50日)


それぞれの特徴を見てみると、

糖質をエネルギーとしたエンジンは、「激しい運動」の時に優位に使用されます。
たとえばベンチプレスやプロスポーツではかなり必須なエネルギー源といえます。


一方で、脂肪(ケトン体)をエネルギーとしたエンジンは、「すべての運動」に使用されます。
特に有酸素運動などは脂肪(ケトン体)を優位に使用できる人の方がパフォーマンスが良いとされています。

他にも、人間が飢餓状態のとき、たとえば遭難したときなどごはんが食べれない状態が続くと、脂肪のエンジンが利用され、生命維持に使われます。

さらに、脳では糖質をエネルギーとするよりも脂肪(ケトン体)をエネルギーにした方が、エネルギー効率が良いということもわかっています。
※糖質がないと頭が回らないというのは科学的に否定されました!!

人間が二つのエンジンをなぜ持っているのかというと、

飢餓状態に陥った時に体脂肪を使用するサブエンジンとして、ケトン体(体脂肪)をガソリンとするエンジンを備えたのです。



第3章 ケトン体って何だろう?

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ところで、さっきからちらほら出てくる「ケトン体」とは一体何なのでしょうか。

ケトン体とは?
簡単に言うと「ケトン体」とは、脂肪酸・アミノ酸の代謝産物です。

脂肪酸は脂肪を、アミノ酸はタンパク質を、それぞれ細かく分解したものなので、その細かく分解された脂肪とタンパク質がカラダで使用(代謝)されるときに生まれるのが「ケトン体」というわけです。

「ケトン体」は脂肪酸が、「肝臓」で分解されて血液中に流れ込みます。
注意:肝臓で生成されるため、肝臓に疾患がある場合にはケトジェニックダイエットを行うことができません
「ケトン体」は3つに分類されます。

☑アセトン
☑アセト酢酸
☑Bヘドロシキ酪酸


この「ケトン体」は
・心臓を動かす筋肉(心筋)
・大胸筋、下腿三頭筋などのあらゆる筋肉(骨格筋)
・腎臓などの内臓(平滑筋)
でエネルギー源として使用されています。

更に「ケトン体」は、ケトジェニックダイエットを行っていない、あなたでも、普段から基礎代謝の大部分を占める心筋や骨格筋のエネルギー源として少数ではありますが使用しています。

要するに、ケトジェニックダイエットを行っていない人でも、日ごろから少数ですが「ケトン体」をエネルギーとし使用しているのです。


「一昔前までケトン体は悪者だった」

一昔前だと、医療の現場などでは「ケトン体」は脳の機能を低下させるため有害であるという風潮もありました。
しかし、人体には「ケトン体」が日常的に存在・使用されていることから、ケトン体は有害といったことはありません。


第4章 なぜ体脂肪が減りやすいのか?

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それでは、なぜケトジェニックダイエットは他のダイエットより体脂肪が減りやすいのでしょうか?

その理由を少し詳しく解説しますね。


普段、ケトジェニックを行っていない人のケトン体の基準値は26~122ぐらいとされています。

一方で、糖質を切り、ケトン体の元となる脂肪を多くとるケトジェニックダイエットをおこなうと、その値は1000~2000程度へと急激に上昇します。

この時、ケトン体値は上昇しますが、血糖値が上昇することはありません

※血糖値が急激に上昇すると、余計な糖質を体脂肪としてカラダに貯蔵してしまい体脂肪が増加しまいます。また血液中に遊離した糖質が血管を傷つけたり、肝臓や腎臓で分解しきれずに内臓がダメージを負ってしまう危険性があります。

 逆に、脂肪を摂取しても糖質を同時に摂取した場合にはケトン体をエネルギーとしたエンジンは働きません。

糖質エンジンでのダイエットは筋肉が減る可能性大

さっきもお話しましたが、普段私たちがご飯(糖質)やお肉(脂肪やタンパク質)をバランスよく摂取している時には、糖のエンジンが働くので、脂肪(ケトン体)をエネルギーとしたエンジンが回ることはありません。

糖のエンジンが回っているときは、日常生活や運動などで消費するエネルギーの多くは血液中の糖質や筋肉内の糖質(糖新生)、肝臓の糖質などを使用することとなります。

そのため、ダイエットをしようと筋力トレーニングや有酸素運動をたくさん取り組んでも、先に減っていくのは脂肪ではなく糖、いわゆる筋肉になってしまいます。

※もしも筋肉が減ると代謝が落ちてしまい、太りやすく疲れやすいカラダになってしまいます。

ケトジェニックダイエットは脂肪を優先的に燃やす

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 一方で、ケトジェニックダイエットは、主なエネルギー源が糖質からカラダの中に溜まった脂肪(ケトン体)へと変化へとします。

そのため、運動や活動によって消費したエネルギーは、カラダにたまった脂肪から使用されます

結果として、ローファットダイエットなどの普段の糖質をエネルギー源とした回路でダイエットをするよりも、ケトジェニックダイエットの方が、体脂肪が優先的に減っていくということです。

セッタクの実体験①
※実際に僕は、ローファットダイエットとケトジェニックダイエットを両方経験しましたが体脂肪に関してはケトジェニックダイエットの方が減っていきました。体重が落ちるスピードも早かったように感じました。


第5章 ケトン体のエンジンを回すためには?

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先ほどお伝えしたように、ケトジェニックダイエットが、僕たちに多くの利益をもたらしてくれることを理解できたと思います。

とはいえ、わたしたちのカラダは普段、糖質をエネルギー源として回っていることも理解できたと思います。

それではいったいどうやってケトン体エンジンを回せばいいのでしょうか?

僕らがケトン体エンジンを起動させるにあたって必要なことはこの4つです。


ケトン体エンジンを回す4つの方法

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