自分でできるボディワーク
橋損傷のリハビリテーション(脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)

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橋の脳画像

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橋の脳画像を見ていく際には、橋上・中・下部のスライスレベルで考えていくと理解が深まる

よく見ると、各スライスレベルにおいて第四脳室の形が異なることがわかる

橋の前側(眼球側)は腹側(橋底部)と呼ばれ、橋の背側は橋蓋部と呼ばれる。

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橋上部の脳画像では、

・錐体路、橋小脳路
・内側毛帯
・網様体
・脊髄視床路
・内側縦束
・上小脳脚

の損傷の有無を確認することがポイント。

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橋中部の脳画像では、

・錐体路、橋小脳路
・内側毛帯
・網様体
・脊髄視床路
・内側縦束
・中小脳脚
・三叉神経核

の損傷の有無を確認することがポイント。

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橋下部の脳画像では、

・錐体路、橋小脳路
・内側毛帯
・網様体
・脊髄視床路
・内側縦束
・前庭神経核
・顔面神経核
・外転神経核

の損傷の有無を確認することがポイント。

各部位の機能と役割

・錐体路:反対側四肢の随意運動
・橋小脳路:両側四肢の精緻運動
・内側毛帯:深部感覚、識別性触圧覚
・網様体:覚醒、筋緊張コントロール
・脊髄視床路:温痛覚、粗大触圧覚
・内側縦束:両側眼球運動の協調
・上小脳脚:同側四肢の精緻運動
・中小脳脚:同側四肢の精緻運動
・三叉神経核:顔面の感覚、咀嚼筋の運動
・前庭神経核:平衡機能
・顔面神経核:表情筋
・外転神経核:眼球運動

橋の内側と外側で出現する症状を考える

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橋外側の損傷が見られる場合、

・同側の運動失調
・同側の顔面麻痺
・同側顔面の温痛覚障害
・反対側体部の温痛覚障害
・同側のホルネル症候群
・病変側への注視麻痺
・めまい
・眼振

などの症状の有無を確認する。

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橋内側の損傷が見られる場合、

・反対側の運動麻痺
・反対側の固有感覚障害
・同側の運動失調
・同側の外直筋麻痺
・病変側への注視麻痺

などの症状の有無を確認する。

橋損傷における運動麻痺の特徴

一般的に、橋の腹側(橋底部)の損傷(梗塞)では、運動繊維がまばらであり運動麻痺は軽度になるとされている。

つまり、橋の腹側(橋底部)の損傷(梗塞)では機能予後は良好となることが多い。

橋の損傷(梗塞、出血)における前庭神経の評価やアプローチの考え方

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総合病院に勤めている、中間管理職の作業療法士です。複数メディアを運営中。 資格:介護支援専門員、A-ONE認定評価者 ホームページ1 https://selfbodywork.jp/ ホームページ2 https://matome-medical-health.com/