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経木(きょうぎ)の使い方

経木とは

経木(きょうぎ)とは、紙のように薄く削った木の板のことです。松、杉、檜(ひのき)、椹(さわら)等が原材料として用いられます。

薄くてよくしなり、ある程度の吸水性があります。その為、古くから折り箱の材料や食品の包材として利用されてきました。

また、木には天然の殺菌抗菌成分が含まれています。その点でも食品包装に適していると言えます。

実は今でもとても便利な素材

「経木って昔の物でしょう? 今の暮らしには合わないのでは」

このようにお感じになる方も多いと思います。スーパーなどでは滅多にお目にかかれない商品ですから無理もありません。

でも、一度使ってみると分かるのですが、調理や盛りつけ、食品保存、お弁当作り等々、今の暮らしに於いても本当に良く役立つ優れものなのです!

「木を削った物」と言われるから「?」となるわけですよね。ちょっと視点を変えて「硬めのキッチンペーパー」と考えてみて下さい。使い途が見えてきませんか?

エコ&脱プラスチック素材として

ラップやポリ袋と比較すると利便性は劣ります。強い力を掛けると折れたり裂けたりします。密封もできません。

一方、プラスチックゴミにならない、燃やしても有害なガスが出ない、土に埋めれば簡単に自然に還る等の利点があります。

そもそも経木は木を削るだけで出来ます。製造に大量のエネルギー(化石燃料など)を使いません。この点に於いても優れた素材だと言えます。

(実際には職人さんの中に蓄積された時間と経験、所謂「職人技」というエネルギーが惜しみなく注ぎ込まれているのですが今はそれは横に置きます)

近年では環境に負荷の低い「脱プラスチック素材」として再評価される動きもあります。

では、以下に経木の使い方をご紹介してゆきましょう。

弁当作りに

おかずを冷ます皿に敷く

弁当用のおかずを皿に取って冷ます時、その皿の上に敷く。

経木が余分な水分を吸う。経木がすのこの様に機能して蒸気を逃がす為おかずの下面が水分でふやけにくい。

おかずの仕切り

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