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花のかげ

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母を介護した時の記録です。脳腫瘍を患い、手術、治療をしましたが、認知症が進行し、病気も再発して、2021年1月8日に亡くなりました。母を介護した時の記録とその時その時の思いをまと…
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#抗がん剤

花のかげ~第4章 瓦解(7)

七.まだ早い  十一月八日の日曜日。この日はどうにも母の調子がよくなかった。朝はなかなか…

関谷志摩
3年前

花のかげ~第4章 瓦解(6)

六.急速な衰え  母の次の受診は十一月九日になった。その日は私もちょうど休みになっていた…

関谷志摩
3年前

花のかげ~第4章 瓦解(5)

五.施設に行こうか  十月の入院は九月の時に比べて問題なく終わったと言ってもいい。退院す…

関谷志摩
3年前

花のかげ~第4章 瓦解(4)

四.治療をやめたい  抗がん剤投与のための入院は、母に相当な精神的ダメージを与えたようだ…

関谷志摩
3年前

花のかげ~第4章 瓦解(3)

三.二度目のショートステイ  十月の上旬に、私たちはひまわりの郷へ三泊四日のショートステ…

関谷志摩
3年前
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花のかげ~第4章 瓦解(2)

二.外と内  母が通うデイサービスのひまわりの郷は、相変わらず塗り絵ばかりしているという…

関谷志摩
3年前

花のかげ~第4章 瓦解(1)

一.また入院  九月に入ると、五日に私の姉夫婦が娘と孫を連れてやってきた。母にとっては初めてのひ孫に会えることになった。ひ孫は生まれてもう三か月を過ぎており、母はひ孫を抱いては涙したという。残念ながら私はこの日仕事だったために会えていない。だが母からすればやっと娘に会えただけでなく、孫はおろかひ孫に会えたことでそれは充実した一日だったはずである。  しかしコロナの関係もあり、姉たちは数時間滞在したのちにとんぼ返りするように帰っていった。姉たちが帰宅した後、母はひ孫の写真に嬉

花のかげ~第3章 彷徨(7)

七.抗がん剤の問題点  八月は私にも余裕があったため、母の通院には私も帯同できた。八月十…

関谷志摩
3年前

花のかげ~第3章 彷徨(5)

五.抗がん剤の再開  七月は比較的穏やかに過ぎていった。思えば私も妻も一番仕事に集中でき…

関谷志摩
3年前
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花のかげ~第3章 彷徨(4)

四.一時的な回復  六月下旬、母の定期通院があって、その時は妻が帯同した。その時もベッド…

関谷志摩
3年前
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