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47歳の再婚男性が、東京で自宅マンションを購入した理由

「住宅にお金を使いたくない」

これが主な理由です。


前妻の実家でマスオさんを10数年、その後別居・離婚でワンルーム生活2年。

そんな私は持家がない。

再婚した44歳を機に、はじめて自らの「家」や「暮らし」について検討する事になりました。



ただ私は不動産屋です。
7〜8年同じ場所で生活するのであれば、買ったほうが良い。
という「8年持論」を持っています。


私は「家にお金をかけたくない」ので、狭くても、古くても問題ないのですが、再婚したので勝手には決められません。相手の生活水準も尊重する必要があります。
それでも私の中での月の支払いは賃貸・購入にしろ、15万円MAXのイメージでした。



ここで「8年持論」の説明を、私の事例(購入理由)を基にお伝えします。



まずは、8年間の「お金の比較」からはじめます。



■買わずに賃貸にする場合


仮に8年間賃貸で生活すると、15万円×8年間=1440万円。その他費用75万円(礼金・仲介で30万円、更新料3回で45万円)で合計約1500万円。

1500万円を8年間で誰かに支払います。ここでは主に大家さんです。


■買った場合


賃貸との比較として、
誰かに支払う金額が1500万円以下になれば、お金だけの話ですが買った方が良い事になります。


買った場合の8年間の消費額を計算しますが、これは物件価格「以外」(賃貸のように他に支払う費用)の計算です。
その理由としては、東京のマンションは下落しにくいので、一旦はまず、物件「以外」で消費する金額を計算して比較してみます。
(ここから細かい計算となります。サッと読みたい方は下記太文字5番目の「【8年間の消費合計】825万円」まで飛ばしてください)


返ってくるお金】▲160万円

まずは住宅ローン減税(中古は最大10年間で200万円の返金)。大体53㎡以上で、住宅ローン減税が使えますので、そのような物件を探し始めました。
住宅ローン減税により、8年間で160万円の税金が返ってきます(毎年20万円×8年)


買った時に使うお金】300万円

私が買った4400万円のマンションの主な諸経費は、
仲介手数料150万円。銀行の諸費用100万円。
登記料が30万円、その他諸々で300万円。



【持っていると使うお金】合計525万円

1, 管理費と修繕積立金:毎月23,000円。8年間で220万円
2, 固定資産税:毎年13万円。8年間で105万円
3, 銀行の利息:毎月2万円。8年間で200万円(住宅ローンが毎月12万円。内10万円が物件への支払い、2万円が銀行利息)


【売った時に使うお金】160万円

仲介料と少々なので160万円と算出(同額で売却できた場合)


【8年間の消費合計】825万円

以上が8年間に、物件以外で誰かに支払う金額で、
上記合計金額は、825万円となりました。

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■賃貸と購入の比較

「消費」した額を比較すると8年間の数字は
賃貸:1500万円
売買: 825万円
となり、差が675万円。
675万円まで物件価格が下っても購入が得
という計算になります。

リーマンショックの際でも下落率は約10%、その前のITバブル崩壊でも5%と考えると、購入した4400万円の物件の下落幅は220万円〜440万円となります。
そこを加味しても金額的に得になると想定しました。


こんな感じで、「8年間の消費額」と「想定下落」を理由に、東京で8年間同じ場所にいるなら購入した方がよいという「8年持論」を持っています。



更に、心の中ではこう思っています。


物件価格が売却時に下がらない場合、
売却まで実施した場合の消費額を月々に割り返すと、8万6000円となる。
賃貸予算の15万円や、購入物件を賃貸にした場合の相場(21万円)と比較すると、安く住めるなぁ、と。


勿論、売却時の価格がもっと下がる可能性もあります。

しかし、購入してから3年。棚からぼた餅の話かもしれませんが、物件価格は15%程上がっており、今売却したらタダで住めた!という状況であり、購入する理由である「家にお金を使いたくない」が実現できております。


ただ、損得だけで購入する事は一般的にも個人的にもありえません。

そのような中、
先の見えない時代に私の気持ちが「購入しよう」となった理由をお伝えします。


家の購入は損得だけでなく、家庭とか幸せ等の「気持ち」も大切です。むしろ気持ちの方が大切だと思います。


特に東京以外の方は自宅マンションではなく、戸建を買って「終の生活」を前提にして、車やワンちゃん、ガーデニングや家庭菜園などの生活を手に入れます。

木造戸建の資産価値はドンドン下がりますが、お金ではない、それ以外の「幸せな生活を、最期まで」という気持ちで戸建を購入される人が多いと思います。


一方、東京の自宅マンションで生活している人達の多くは上記同様の「終の棲家」も視野に入れつつも、家族や時代の変化に対応できる「物件の柔軟性」も加味しながら購入しています。

つまり「家」の考え方は、自宅マンションと戸建てとは異なります。

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私の場合、44歳にして自宅マンションを買いましたが、将来想定する変化としては

1,子供をつくる。
2,独立するかもしれない。
3,将来は地方でゆっくり生活したい

このような変化を想定していました。再度の離婚も頭をよぎります(苦笑)


どのように頭を整理して、変化に対応ようと考えたのかをお伝えします。

1, 子供をつくるについて

55㎡の2LDK。
3人での生活は将来狭くなるでしょう。
ただ、子供に個室を提供する時期を仮に小学校4年生にした場合、10年先になります。「8年持論」を超えていますので、買う気持ちがここでは優先されます。


また住宅ローンも、買換えしやすく、今の家に住みながら次の家を探して購入できますし、先に売ってから次の家を探すなど、融通がきくようになっています。

買わずに、賃料15万円で10年、、、
1900万円を支払ってから「賃貸の家が狭くなったので、次どうする?」は「家ケチ」の私には考えにくい、、、となります。


2, 独立するかもしれない

独立すると、住宅ローンが借りにくい。

右肩上がりで増収増益を3年間続けても、貸してくれるかどうか分からない状況になります。住宅ローンの為に、経費を経費にせず、利益を高く見せる必要も出てくるかもしれません。
そうなると、勤めている今だからこそ住宅ローンが組める!賃貸と購入と比較検討でき、選択できる状況で検討をしたい!と思いました。

更に独立すると事務所が必要になります。
15万円の家賃に、追加で事務所を賃貸。仮に10万円の賃貸でも合わせて25万円。
であれば事務所可能な管理規約になっているマンションを買えば、「家ケチ」の望みや、開業当初の事務所費用が削減できてお得感が増すと思いました。

また毎月15万円の住宅ローンが支払えないリスク、つまり事業が上手く行かない倒産リスクも当然に考えます。

その時はこう考えて気持ちを前向きにしました。
「貸せる」

22万円が相場のマンションであることは調査済みだったので、早く賃貸を埋める為に20万円にしたとしても、住宅ローンを差し引いた手元に残る金額は5万円となります。(購入前に賃料相場を調べて置くことはオススメです)

もし失敗したら、手持ち5万円で借りられるワンルームに夫婦で住み「必ず復活するぞ!」というプランも考えました。
こう考えると、「独立するかも」という計画にも対応できるので、ますます購入しようと思いました。


3, 将来は地方でゆっくり生活したい(その前に海外生活もあるかも)

35年ローンなので、繰り上げ返済をしなければ、完済は79歳です。笑

65歳位からは、野菜が栽培できる土地付きの地方の借家を8万円位で借りて、79歳までは自宅の賃料から浮く5万円を利用して、月3万円負担で生活。完済したら、賃貸から20万円が発生するので、年金的な感じで、その物件持ち続けようと思っています。

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また子供ができて、狭くなった場合もアパートローンに切り替えて買った自宅マンションを賃貸で持ち続ける事を考えています。

このような計算もしました。

65歳から79歳の14年間を賃貸で貸し、その後売却した場合
20万円×14年=3360万円、同額で売却できて4400万円
合計7760万円となり。ますます「家ケチ」が購入しよう!と納得できる数字が出てきました。



長くなりましたが、以上が購入した理由です。




購入する前は、色々と考えましたが、今はそれから開放され、当社、株式会社関谷健不動産販売を、もっと軌道に乗せていきたいと、日々色々と考えております。

その為にも、皆様に対して、安全な取引や、より良い提案だけでなく、物件売買を通じて、幸せな家族になるようなサポートを提供していきます。

お金(資産性)や幸せ、リスクなどを総合的にみて物件を提案&アドバイスをしています。

もし自宅マンションを東京エリアで買う方がいましたら、賃貸を含め、一緒に考えていきましょう!


株式会社関谷健不動産販売 関谷健


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