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【街に安全なにぎわいを】多くの自治体で様々なニーズにおこたえ、今熱い「ほこみち」

こんにちは。積水樹脂グループ公式note編集部 土井です。
今日の話題は初めて耳にする方も多いかもしれません。
「ほこみち」。全国の自治体で「熱い」らしい「ほこみち」に当社が深くかかわっているとのこと。お話し聞いてみましょう!


盛況の「ほこみちフォーラム」

先日、「ほこみちフォーラム」に当社がパンフレットを置くんですよ、
と景観事業部の中沢副事業部長に教えていただきました。
ちょうど近くに行くので私も伺おうかな、と思ったらなんと満員御礼で受付終了していました。
熱いんですね、「ほこみち」。

当社のほこみちパンフレット

様々な当社の事例を紹介しています。

ほこみちフォーラムの様子

来場の方に当社のパンフレットを見ていただけています!

実際の会場はこのような感じで、最初は国土交通省の方から
実際の「ほこみち」の進め方についてレクチャーされていました。

全国の様々な事例の紹介や

実際にどのように活用されたかなどをお話しされていました。

まず、「ほこみち」って何?

まず、私も知らなかった「ほこみち」。
上記ほこみちフォーラムのホームページから引用させていただきます。

ほこみちは「歩行者利便増進道路」の愛称です。
道路を歩行者にとって、もっと安心して歩ける、楽しく過ごせる「みち」にしたい、そんな願いを込めました。

かんたんに言うと、道路を「通行」以外の目的で柔軟に利用できるようにする制度のこと。この制度によって道路空間を活用する際に必要となる道路占用(※1)許可が柔軟に認められるようになります。​

制度を利用すると、たとえば、幅の広い歩道にオープンカフェやベンチなどを置いて、歩行者にとって便利でにぎわいあふれる空間を創り出すことができます。​

※1    道路占用:道路にモノを設置し、継続して使うことを道路法では「占用」といいます。​

ロゴも可愛いですね!

ほこみちのロゴ

どのような「ほこみち」があるの?

この「ほこみち」は国土交通省によって2020年11月に制定された制度だそうです。この「ほこみち」などを担当している景観事業部の中沢副事業部長(以下、中沢さん)にお話を伺いました。

景観事業部 中沢副事業部長
人工木じんこうもくに携わって20年以上。
当社では人工木じんこうもくというと名前が出る人工木じんこうもくのプロ。
プライベートでは剣道7段。小学生などにも剣道を指導中。

左が中沢さん。面が決まったところ
剣道7段はすごいです!最難関の8段もチャレンジ中とのこと

土井)よろしくお願いします。私は神戸出身なので当社も参画した三宮のKOBEパークレットを知っていますが、これは一般的なのですか?

中沢さん)以前は、歩道にベンチを置くというのは、一部では見かけるものの、あまり一般的ではありませんでした。現在は、ほこみち制度や、ウォーカブル推進事業ができたことで、商店街や駅前、目抜き通りなどにぎわいを作りたい、という声も多く聞かれます。
当社は、2021年2月に「ほこみち」の初指定を受けた神戸市や大阪市御堂筋で計画された社会実験に参画し、デッキやベンチを歩車道にまたがって設置するパークレットを販売しました。

土井)初めての事例から当社は関わっているのですね。

中沢さん)はい。ただ、自治体で「ほこみち」をやりたい、と思いながらも、「駅前の活性化」「観光地へのアクセスへのにぎわいを」など目的がさまざまだったり、道路幅員(道路の幅の広さ)やそれぞれのまちの位置づけや規模、周囲の環境が違ったりしますので、あるケースと同じものを提案する、というのは難しいのです。

一方で、にぎわいの創出に向けて、「道路管理者」、「警察」、「地権者」、「その道路にあるお店」、「住民」などの関係者間での協議に多くの時間が掛かり、意見を取りまとめるのに大変なご苦労があるとお聞きしています。

そのように「ほこみち」を作っていく中で、「スペースを作る製品」、「ベンチなどの休憩するためのファニチャ類」、「安全を担保するアイテム」などが別々の企業のものだと、やりとりの手間も大変ですし、デザインをそろえる、色を合わせるなどにもこだわっていたら大変です。当社はあらゆる製品を取り扱っていますし、他の自治体の様々な事例から多くの経験を積んでいるのでご相談いただくことが年々増えています。

土井)当社だから「安心」みたいなものは具体的にありますか?

中沢さん)例えばこのベンチの背もたれの木でできた部分を見てください。
普通の木でできたものと思うかもしれませんが、
実はこの中に車の衝突に耐える「防護柵」が入ってるんです。

土井)
それはとても安心ですね。

中に入っている防護柵(イメージ)

中沢さん)防護柵は、車両用なのでごついものですからにぎわいを創出するスペースにはふさわしくないので、それを覆いつつベンチとしても使えるようにしているんです。

道路を「通行」以外の目的で柔軟に利用できるようにする、ということで「ほこみち」の中にはテーブルやいすなどを置いて、オープンカフェにするようなものもあります。そういうものだと当社の製品でなくてもいいかもしれませんが、ある一定期間使用し、あまりメンテナンスをしなくても安心して設置できるアイテムとなると、当社のこれまでの実績を活かした提案がお役に立てると思っています。

当社はもともと「人工木じんこうもく」のベンチなども取り扱っていますが、歩道に設置するということは、公園のベンチをそのまま置けないケースも多いんです。歩道の幅が潤沢に取れない場所も多いので、座る人と歩く人が交錯しないようになるべく座るスペースを最小限にしたいという制約が出てきます。

そこで、横断防止柵を1スパン取り外したところに柵の機能と座る機能を兼ね備えたベンチがこちら、「まちやすみベンチ」という製品名です。

まちやすみベンチ

このベンチは、通常のベンチより少し座面が高いのですが、それは足を投げ出しにくくして、歩行者の邪魔にならないように配慮しています。座ってくつろぐことを少し抑えて、安全性とのバランスが良いベンチなんです。

土井)様々な経験からのアドバイスができるのですね。

中沢さん)自治体、役所の方も、やりたい思いはあっても今まで経験がないことで困っておられる方もいらっしゃって、設置した後に、地域の住民の方も喜んでくださっていて、それが自治体の方もとてもうれしいと喜んでいただけると、私としてもとてもうれしいですし、やりがいがあります。

土井)「ほこみち」をやりたい、と思っておられる方に一言ありますか?

中沢さん)我々も経験があるからと言って、あらゆる課題を解決できるわけではありません。判断が難しい場合に、最初は「テスト」(社会実験)から初めて、街の方などのご意見を聞いて年々改良&改善されるというケースもアリだと思います。
ですので、まずはこちらからご相談いただければ、「こういうところからはじめられたらどうですか?」であったり、「この時の事例が役立つかもしれません」などとお話しできるかもしれませんので、遠慮なく「やりたいんだけど、、、」とお問い合わせください!

この間の「にいがた2㎞」の取組みも「ほこみち」の一つ。各地で個性ある「ほこみち」が増えるといいですね。(土井)

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