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幸せに生きるとは?

おはようございます。

6月入りましたね。
昨日はゲリラ的に雨に降られて、ずぶ濡れで帰宅しました。

さて、先週、
私が通っている武蔵野美術大学大学院造形構想研究科クリエイティブリーダシップコースの授業であるクリエイティブリーダシップ特論第7回(2021/5/24)のゲストに、

花まる学習会代表 高濱正伸さん

にお越し頂きました。


そこでお伺いしたお話、

幸せな人って、どんな人?

について伺いました。

高濱さん曰く、

幸せな人は、自分の心に素直に生きる人

と仰ってました。

これ自体はシンプルですよね。

逆に

不幸せな人は、他人が作った価値観・枠組みの中で生きている人であり、自分の心=感情を押さえ込んでしまう人

と仰っていました。

例えば、他人の作った価値観・枠組みでいうと、

・テストの点数や順位
・学校の偏差値
・有名な企業や人気ランキング

といった、他者から見て分かりやすいもので、
一般的に称賛されることが多い基準のことです。

必ずしも、これらに当てはまる選択肢に生きる人が、全員不幸せであるという単純で暴力な論理ではなく、要するに

「自分の心・感情にまっすぐ素直に向き合えているか?」
「本当に自分の心が震える、感動できる、夢中になれることをやれているか?」


という問いに対して、自信を持ってYesと言えるかどうかが大切ということです。

自分自身を振り返ってみると、当てはまることがたくさんあります。

私は母子家庭で、お世辞にも豊かな暮らしではなかったと思いますし、予備校にいけるようなお金もないし、古い家に住んで、それなりに自尊心が傷つけられるような思いをしたこともあります。
(今では、ちゃんと雨風をしのげる家があって、三食食事をして、健康に生きてこれただけでも、母親には本当に感謝しています)

自分は「貧乏でも努力すれば、必ず報われるし、幸せになれる」ということを証明したい気持ちから、当時はとにかく偏差値の高い大学に入って、周りを見返したいという気持ちで、受験勉強に集中し、結果的に個人的には満足のいく大学に入学できました。

ただ、結局、大学に入ることが目的になってしまったので、大学入った時点で燃え尽きてしまい、その後の大学生活は(今振り返れば)不完全燃焼な期間だったと思います。

その後社会人生活においても、なんとなく他者からみた評価軸に沿った仕事選びをしてきたように思います。

また、仕事をしていく中でも、社内での評判・評価を得るために、営業に奔走し、稼いで、周りから褒められるなど、そういった物を大事にしてきました。最初は自己承認されることで嬉しい気持ちがあったのは事実でしたが、「何のためにやってるのか」「何のために生きているのか」「本当にこれがやりたいことなのか」といった問いには答えることが出来ていませんでしたし、そういう問いすら考えることを避けていたと思います。

ですので、高濱さんが仰った言葉は、「グサリ」と私の内部に突き刺さりました。

結局、他人の決めた枠組みの中に収まることでは、
自分自身の心が感動で揺さぶられるということは、
これまでの人生ではなかったなと、今は思います。

さて、翻って思うのは、自分も親になり、他人が作った枠組み・評価軸の中で、自分の子供を育てていないか?ということです。

うーん、と唸ってしまうのですが、子育ても一種の哲学ですよね

なぜ生きるのか、なぜ学ぶのか、なぜ働くのか?

答えは一つではなく多元的なものですが、親である自分自身への問いでもあります。

世の中一般的には「勉強するのは当たり前」「いい大学に行く方が安心・安全」とかなるわけですが、自分の頭で考え、言語化し、家族・知人・友人と議論をし、さらに思考を深めていかねばならんと思います。

もちろん大事なのは、子供自信に問いをたて、考えてもらうことだと思うし、その「対話」を一緒に行うことが大切だと思っています。親の考えを押し付けるのではなく。

高濱先生がくれたヒントとしては、

「見つける力」「やり抜く力」

この2つを学習を通じて身につけることが、必要ということ。

見つける力というのは

・日々生きている中での課題発見力
・自分の感情に向き合い、
自分らしさに気づく力
・本質的に物事を考えられる思考力

というように仰っていて、個人的な解釈としては、答えのある問題を解くのではなく、世の中にある問題に気づくことができる力が必要になってきているからこそ、この「見つける力」がより必要になるのだろうと思います。

そして、自分の感情に向き合い、自分の「スキ」という、自分自身の価値観に気づくことで、それに寄り添うことが、結果的にはその人のモチベーションを高め、行動を促し、良い結果を導けるのではないかと思います。

やり抜く力は、最後までやり切る力、グリットですが、そのためには単なる精神論ではなく、他者とのコラボレーションであったり、自分自身のセルフマネジメント、リフレクション・内省といったスキルを持つことが重要だと思います。

その上で必要なのは、やっぱり成功体験だと思います。
やっぱりやり切った経験というのは、その人に勇気を与えるし、

「やれば出来る」

と思える楽観性・ポジティブさも、すごい重要だなと思います。

花まる学習塾では、この「見つける力」「やり抜く力」を養う学習を提供することを目的としているそうです。

子供には、是非こういう教育を受けられる環境に置きたいと思うとともに、自分は自分の心に向き合い、「心が震えているか?」「どうしたら最高な状態になるだろうか?」といった問いを立てる習慣を持ち、日々をより豊かに生きていきたいと思いました。

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