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40秒トレーニングの秘密 その2

青山、表参道、銀座でPersonal Training Gym UR Fitの代表をしている関です。

また、NCCA(全日本コンディショニングコーチ協会)の東京支部の責任者も兼任しています。

普段のトレーニングは出来るだけ専門用語を避け、お客様に分かりやすくお伝えしているのですが、ここでは、トレーニング中やメニュー作成する段階での頭の中で考えていることをご紹介していきます。

前回に引き続きUR Fitでは馴染みの深い40秒前後のトレーニングが多い理由を解説します。

人が筋肉を収縮させて運動を行うためにはエネルギー源が必要です。この筋肉収縮の直接のエネルギー源はATP(アデノシン三リン酸)という物質になります。このATPを分解するときに生まれるエネルギーを使って運動をしていますが、このATPは体内にほんのわずかしか蓄えられないので、そのままでは数秒しか活動することができません。なので、別のエネルギーを使って、絶えずATPを作り直す必要があります。

生体にはATPの再合成回路が備わっており、回路は3種類あります。

  1. ATP-PCr系(クレアチンリン酸系)

  2. 解糖系(乳酸系)

  3. 有酸素系

今回は解糖系(乳酸系)について解説していきます。

★解糖系(乳酸系)

この経路は糖質であるブドウ糖を分解する過程でエネルギーを作り出す経路です。反応に酸素を必要としないので、無酸素性エネルギー代謝経路と言われています。解糖系では血糖やグリコーゲン・グルコースをピルビン酸という物質に変換してます。糖質からピルビン酸に変換される過程でエネルギーができます。

解糖系(乳酸系)は、有酸素系に比べてエネルギー作りにかかる時間も短いので、短時間でエネルギーを作ることができますが、持続時間は30秒程度です。前回解説したATP-PCr系と解糖系の時間を合わせると40秒程度になります。筋力向上を目標としている場合は、40秒を目安にトレーニングメニューを作成することが重要です。

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