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とまり木

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2019年3月の記事一覧

まちじまい(町仕舞)

まちじまい(町仕舞)

建築関係の方との地域談義の中で、これからどうすれば良いのか整理した。

すでにある町に、まちづくりという言葉はしっくりこない。
まして、過疎化がすすむ地域に、賑わい、発展という言葉は一過性で表面的すぎる。

同じ地域でも、かつて賑わっていた頃と背景、産業構造が今は全く違う。

残る住民の思いの整理

逆に、まちじまい(町仕舞)の方がしっくりくる。
仕舞方にもいろいろある。元に戻すという考え

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田舎への移住は、面倒を買う、不便さを当たり前にする、地域に誇りを持って暮らすこと

田舎への移住は、面倒を買う、不便さを当たり前にする、地域に誇りを持って暮らすこと

手軽さを買う人は多いが、わざわざ面倒を買う人は少ない。

田舎に住まうことは、面倒を価値として捉えることである。

移住のイメージは、自然の中での暮らし、菜園、自給自足、手づくり、民家再生、交流と優しく、理想的な空間を情報は伝えるが、それは暮らしの大部分、面倒なことを受け入れることである。

また、便利さを喜ぶ人は多いが、不便さを喜ぶ人は少ない。

田舎に住まうことは、不便を不便と思うことなく、

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地域に種を蒔く

地域に種を蒔く

地域に種を蒔くこと。

それは多面的なつながりがもてるかどうかという事。
水耕栽培では育たない。
土からつくること。
同じ空間でコミュニケーションをはかること。
植え方は様々。いろんな土がある。

大切なのは、聞く姿勢。
まわり回って根づき始める。
あきらめず、待つ勇気。

2012/10/08 再掲

企画を地域文化にするためのトリプル3

企画を地域文化にするためのトリプル3

地域には地域の習慣、決まりごとがある。
それは、その地の暮らし方と密接な関係にある。

企画を催すにあたっても、誰にお願いし、どのように協力、共催していただくのか。行政、自治会、企業・団体。3つのコミュニティの優先順位は?マネタイズの方法は?

主催者側がいくら優れた企画だと考えていても、人は集まらず、動かない。内容や広報よりも、まずは地域の習慣にどう寄り添って行なえるかにかかってくる。

地域で

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地域の信仰 ヘルスコミュ二ティ

地域の信仰 ヘルスコミュ二ティ

昨年の台風で吹き飛ばされた庚申塔の屋根が、新築された。
以前は瓦であったが、新しい仕様は銅板を使い、宮大工の技により本格的である。
一部、元の梁、部材も使われ、伝統が受け継がれている。
今も60日ごとにお参りされている方がたくさんおられる。
大山街道の庚申塔を守り継いでいる方々の信心深さである。
屋根のない庚申塔が多い中で、こんなに立派な"御堂"が次の時代へ。
昔の謂れも地域の大切なヘルスコミュ二

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デザインの踏襲

デザインの踏襲

今週末3/10 いよいよ尾道駅の開業である。

2年前、馴染んだ駅舎がなくなることでさみしい思いをしたが、
新しい駅舎は、工事中から好印象で安堵とワクワクでいっぱいである。

どうやら駅のサインは、前のフォント、色、デザインが踏襲されたようで、より親近感が生まれるものになっている。

取り付け位置が軒下にあるのも良い。

全国どこでも同じようなデザインの駅や利便性から橋上駅が建てられる時代が一時期

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小さなコミュニティのハレの日

小さなコミュニティのハレの日

溝の口 薬医門のひなまつり

地域の方々により、いつもは静かな土蔵の中が、華やかなひな壇に変わる

都市部ではあるが、江戸時代から続く集落
古い設、習慣も多く残っている

こうして地域が主体的につないでいくこと
皆さんいきいきとされている

組織、団体レベルとは異なる

小さなコミュニティの真骨頂