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#石棒休憩 遺物写真の話が奥深すぎる件

第2回目をむかえました!
『石棒クラブせいちょうさんのちょっと休んでもいいですか? vol.2 Presented by 飛騨市ファンクラブ』
「あ!聞き逃した!」って方はここをクリック(Youtubeへ移動します。)

飛騨市ファンクラブ広報PR兼石棒研究員の小林です。
今回、ゲストにお呼びしたのは田辺朋宏(たなべともひろ)さん!


1.田辺朋宏さんとはどんな方なのか

田辺さん石棒撮影会


石棒クラブとの出会いは、2020年2月8日に開催した一日一石棒アップのための石棒撮影会に参加されたことがきっかけ。
基本的にこちらで用意した簡易撮影キットで石棒を撮影する予定だったところ、田辺さんは自ら進んで総額「軽自動車一台分」くらいする立派なmy撮影機材を持ってこられたのです。
撮影会に参加された目的は、「考古学界において遺物写真撮影の重要性が理解されていないため、その重要性や撮影の仕方を広めたいとのこと」から参加されました。

田辺さん石棒撮影会2


石棒撮影会に参加された学生たちは、急遽始まった田辺さんの遺物撮影講座に聞き入る状態になったとのことです。

私はそのとき参加していないのですが、人々が聞き入る状態になるってなかなかないですよね!これはぜひお呼びしたいとのことで実現しました。

この話には続きがあり!!
当初は、200本近くの石棒を手分けして撮影しまくる予定でしたが、田辺さんのグループは、渾身の石棒集合写真2~3枚とるだけに一日をつぎ込んだ。そして、あの伝説のポストカードが誕生したのです!!!

ポストカード

田辺さんの魅力はすでに伝わったと思うのですが、(もう早く聞きたいという方はここをクリック)田辺さんの写真講座を少しご紹介させていただきます!!


2,田辺さんの写真講座

公開収録では、田辺さんより写真をレクチャーしていただきました!音声公開しかしていないのでnoteでは写真を一部お見せしたいと思います。
前述日本において発掘調査のほとんどは消滅の憂き目にある。そのため、写真の利用目的にあった画像を遺す必要があるということでノウハウを教えていただきました!

▼写真の基礎知識   
ISO感度、絞り、シャッタースピードの組み合わせ 

■ISO感度…数字をあげると高感度(暗くても取れる)になるが、画像は粗 くなる。  
■絞り(F値)…数字をあげると被写体深度(ピントの合う範囲)が広がるが、取り込む光を多く必要とするため、シャッタースピードが遅くなる。
■シャッタースピード…遅くすれば手振れが起きる。手持ちなら1/125~1/60くらいでほぼ手振れが起こる。(埋文における記録写真での手持ちはあり得ない !)

下記の写真を並べると変化は一目瞭然ですね!

田辺さん①

田辺さん②

田辺さん③

画像の解像度 フィルムと撮像素子(センサー)       

埋蔵文化財における利用目的(3K)        
①長期保存と活用を目的とした発掘記録…記録としての写真       =フィルムならブローニ判、デジタルならフルサイズ以上        ②発掘作業の過程の記録(メモ)…記憶としての写真          =フィルムなら35㎜、デジタルならAPS-C以下        
③遺構や遺物の実測・測量・図化目的の計測…計測としての写真

【フィルムと撮像素子の大きさ比較】

田辺さん⑤

詳しくは田辺さん自ら解説していただきましたのでぜひ聞いてみてください!!

3,田辺さんが想う飛騨市の魅力

先日、飛騨市に訪れたとのこと。朝早く起きて「君の名は」の聖地巡礼をされたとのこと。こういった観光を楽しめるだけでなく、暮らしが溶け込んで入るところも魅力的だとお話していただきました。
飛騨市にキャンプされに来たこともあるそうで、飛騨市の地酒・蓬莱のにごり酒を飲んで最高の夜を過ごされたそうです!
ぜひ飛騨市に来られた際は、田辺さんおすすめの蓬莱をご賞味くださいませ。
▼蓬莱 渡辺酒造店公式HP
http://www.sake-hourai.co.jp/

私自身、驚いたのは飛騨牛がスーパーで気軽に買えること!美味しいお肉が気軽に手に入るのは魅力的ですね。

今回は、田辺さんをお迎えさせていただきました。次回もゲストをお招きしてゆるーく配信していこうと思いますので、ぜひお時間あえば休憩しにきてください!

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主催
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石棒クラブ
https://www.facebook.com/sekibo.club/
【石棒クラブとは】
石棒クラブは、2019年3月に岐阜県飛騨市で誕生したプロジェクトです。石棒の聖地である飛騨みやがわ考古民俗館という場所を舞台として、いかにして関係人口を増やしていけるかという、地方創生のチャレンジングな試みに挑戦しています。更には、飛騨市なりに小規模ミュージアムのあり方を示すことを目指しています。
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石棒Youtube:https://youtu.be/11a0_9SjiVo
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飛騨みやがわ考古民俗館(飛騨市教育委員会)
http://hida-bunka.jp/facilities/miyagawaminzokukan/
飛騨市ファンクラブ
https://www.city.hida.gifu.jp/site/fanclub/

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