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桜と所感

はろー、関仁 です。

本日はいつもより早く体が朝日に反応しました。
なんせ、目隠しもまばらな車の中ですから。

自作自称のフルフラットは、やはりエアマットではカバーし切れない段差がありましたが、寝起きはすっごく良かったです。

起きて車内を片付けていると、高校生らしき人達が道の駅に集って来ました。
道の駅まで車で送迎してもらっている子たちも多く、どうやら道の駅にバス停があるようで、そんな毎日を送ってる人も居るんだなー、親も大変だなー、と知らない土地に来て知らない生活様式に触れて感じました。

片付けを終えたら、海岸まで車を走らせた。
島の上に陣取る松たちと鏡写しの境界がはっきりとしてる空と海。朝日を浴びてたら、今ここで瞑想を!と思い立ち、ベンチの上で座禅を組みました。
ウミで耳にするネコの鳴き声と海の上で魚が跳ねる音、遠くからやって来た波のささやき。
別々だったそれらが呼吸を繰り返す内に、同じ音量で同時に聴こえて来ました。
自然と一体になるとはこういう瞬間を言うのだろう、と感じました。

そして、Ah, 松島yah! 松島yo! とノリノリで松島を過ぎ、6年以上前から行きたかった「多賀城市立図書館」へ!
話には聞いていましたが、外観も内装も洒落とうよ! スタバがお出迎えだよ! 図書館とTSUTAYAが同じ建物内にあるので、お茶もご飯もでき、本も選べ、買える! 図書館の本なら借りられる!

図書館2階

図書館2階の吹き抜けです。右側が蔦屋書店で、左側の本棚から裏は図書館です。
図書館の本の置き方も本屋さんならではの陳列で目を引きやすく動線にも遊びがある。
そして分類の札が細かい。趣味の分類の棚に「DTM」の札が挟まってる本屋なんて他に無いのでは?
とにかく、はしゃぎまくった2時間でした。(図書館利用者は2時間まで隣の駐車場料金が無料に)

多賀城駅のパン屋で昼食を買い、「パンは幸せを私に運んで来る」とのたまいながら、頬張りドライブして帰宅。

夜には、大町公園の夜桜を見に行きたく地下鉄に揺られました。
地下鉄から降り、人の流れに逆らわずに居ると目的地の公園へ。
広大な土地に、何十本の立ち並ぶ木。その上には桃色がかった霞のやうなふわふわの桜が広がっていました。
それを見上げて写真を撮る人々。宙に並ぶ提灯もフレーム内に入れたら良い雰囲気になるでしょう。
でも、何と言ってもこの広場を彩っているのは、桜の木の下で杯を掲げ、箸を走らせ、楽しげな声を響かせる人々の姿。大学生くらいの若い人が多かったが仕事帰りの方々も多く見かけました。
赤提灯と屋台から発せられる灯りが、なおのこと日本の春の風物詩を思い出させてくれました。
こんなほころぶ光景は久々です。
一人で上を見上げながら、たまに花よりも麗しい女性を目で追いながら、公園内を歩き回ってました。
桜の写真も撮ったのですが、どうしても人が映り込むので、近くの歩道橋からも一枚。

歩道橋からの眺め

遠くのタワーも含めて、色とりどりな夜でした。

公園内を歩いている時、屋台で何かを買おうかと思いましたが、どこも長蛇の列で、そして一人で並んでいる人が居なかったので気負けしてしまい散歩だけになりました。
ふと、物寂しい気分になり、嗚呼、人と関わるって必要だなーと感じました。
いつもは一人の時間が欲しい。一人で仕事したい。とか思ってましたが、自分から動かない限り人と接しなくて良い状況になって以来、初めて人恋しくなりました。
自然と人の暖かさや集団性を求める自分が居るんだと感じ、納得しました。
これも桜の香りの為せる技かもしれませんね。

桜の下を歩いてれば頭の中では、桜ソングでも流れるかなー。と思ってましたが、口ずさみたくなったのは、ポルノグラフィティの「元素L」でした。

見わたす街には他人ばかり
シグナル待つ人にでもおしゃべりを
できたら繋がれるのかもしれない

         元素L / ポルノグラフィティ

実は出だしは冬の歌なのですが、桜の下で舌の上で転がした歌詞はコレでした。
綺麗な女性が多かったせいかもしれません。←

帰り際に、屋台で食べられなかったので、思い出の大戸屋に寄りました。
五穀米を楽しみにしてたのですが、炊き上がりまでに時間がかかるので白米でお願いします。と言われたので、本日は白米でいただきました。もちろん、白米も美味い!
店員さんに、五穀米の一時的な品切れを聞いた時、「嗚呼、懐かしい。私も松屋で働いてる時に何回かやって食券の前で謝ってたなー。」と。
きっと実際に失敗を経験してなかったら、「えー、五穀米、楽しみだったのになー」と落ち込んでたでしょうけど、寧ろ「ふぁいと! お兄さん! そういう時もある!」と心で応援してました。

経験って自分が豊かになり、初めての所感を覚え、今までにない所見を得ることに繋がるのだと思います。
そして、それは自分の中だけでなく、行動を通して周りの人にも影響していく。

自分のためにやってみる、あらゆる経験がいつか他人に還元できる日が来たら良いな。と思います。

2022/4/12
せきひと

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