京都府内の石造物㊹:覚勝院墓地宝篋印塔

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名称:覚勝院墓地宝篋印塔

伝承など:なし

所在地:京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町 覚勝院墓地


覚勝院は大覚寺の子院の一つで、寺院は大覚寺の門前にあるが、それとは別に覚勝院の墓地が嵯峨野にはある。

墓地は「嵯峨釈迦堂」の通称で知られる清凉寺の真裏にあり(清凉寺もまた、鎌倉時代の石造物を多く有しており、それについては「京都府内の石造物④」参照)、丸太町通から大覚寺方面に向かう道を大覚寺の方には向かわずに清凉寺の裏に回り込むと墓地の前に出る(あるいは、清凉寺の西門から裏に回るルートもある。清凉寺の北門が最も近いのであるが、普段は北門は閉ざされており、清凉寺の境内から墓地に抜けることは出来ない)。

宝篋印塔は二メートルを超える大型塔で、墓地の外からでもよく目立ち、一見して鎌倉時代後期の作とわかる特徴を持つ。

装飾に富む非常に美しい塔で、京都にある鎌倉時代後期の宝篋印塔の中でもひときわ優れた石塔である。

なお、宝篋印塔の向かって右側には、一部破損を修正しているが鎌倉時代の石仏があり(三枚目)、また左側にある八面石幢も小ぶりではあるが鎌倉時代末期の作である。


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