南関東の石造物㉓:大山寺宝篋印塔

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名称:大山寺宝篋印塔

伝承など:なし

所在地:千葉県鴨川市平塚 大山寺


「大山不動尊」の通称で知られる鴨川市の大山寺は、奈良時代に良弁が開いたと伝わる古刹で、源頼朝や足利尊氏、安房里見氏など、古くから武将の尊崇を受けてきた。

現在の本堂は江戸時代のものであるが、本尊の不動明王は鎌倉時代の作と言い、また本堂裏には南北朝時代の宝篋印塔がある。

この宝篋印塔は文和二年の銘があり、同じく文和二年の造立と思しい館山市安東の千手院宝篋印塔(「南関東の石造物⑳」参照)と形式はよく類似する。

千手院塔とともに、安房地域の南北朝時代の宝篋印塔の基準塔の一つである。


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