京都府内の石造物㊷：来迎寺宝篋印塔
名称：来迎寺宝篋印塔
伝承など：なし
所在地：京都府向日市物集女 来迎寺
京都府向日市の物集女の交差点の西南にある来迎寺は、室町時代の創建と言う比較的新しい寺院であるが、廃寺になった近くの寺院から移された平安時代の仏像を所蔵するなど、寺院の創建年次よりも古い文化財を有している。
山門を入ってすぐ右手に建つ石造物も、創建を遡るもので、元来は別の場所にあったのであろうか。
このうちの宝篋印塔は、南北朝時代の貞和四年銘があり、また完形の石塔であることから、京都府内の南北朝時代の宝篋印塔の基準作となる塔である。
傍らに建つ両界曼荼羅板碑（四枚目）も、同じく南北朝時代の作である。
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