誰もがやりがちな「失敗する自己紹介」を具体的に説明します。
ポッドキャスト番組「独立3年目のしくじり講義」は ”ビジネス壁打ち師”の相川雄輔が見てきた数々の「しくじり事例」をテーマに、今日から回避できる負けパターンや回避術をポップにお届け。このnoteではテキスト版をお送りします。
第24回のテーマは、「ダダ滑りする“自己(サービス)紹介”あるある」です。
「壁打ち交流会セカオピ」とは?
相川:おはようございます。ビジネス壁打ち師の相川雄輔です。
鈴木:おはようございます。インタビュアーの鈴木佐和子です。相川さん、今日もよろしくお願いします。
相川:お願いします。
鈴木:相川さんは壁打ちと交流会を融合させた「壁打ち交流会セカオピ」を主催されているんですよね。
相川:はい。相手のビジネスをどうやって伸ばすのかをテーマに、4人一組でビジネスアイデア、ビジネスプランの壁打ちをしたり、ディスカッションをしたりする交流会をやってます。
100人近い経営者、フリーランスが集まっておりまして、めちゃくちゃ質が高い交流会なので、ぜひお試し参加をしてみてください。
鈴木:はい。ぜひこの番組を聞いて興味を持った方は、相川さんのお問い合わせフォームからお申し込みください。
相川:お待ちしています。
誰も教えてくれない、自己紹介の方法
鈴木:さて、本日のテーマは「やりがちな自己紹介あるある」ということですが。
相川:前回、ゲストで中森学さんに来てもらいまして。その中にあった「資料を作る上でやりがちなこと」っていうテーマに紐づいてくるんですけれども、今回はその中でも「自己紹介」に特化した話をしていきます。
ランチ会とか経営者交流会とか、独立すると提案とか商談以外で自己紹介する場面はめっちゃ増えます。
だけども、自己紹介の方法なんて学校では習わないし、独立した後の自己紹介の方法を教えますよ、という場所がないわけですよ。
鈴木:ないですよね。いや、本当どこでも教わらないんですよね。自己紹介って。
相川:就職の時の面接の練習くらいですよね。第三者への自分の伝え方って一番大事なんだけど。ないんですよ、これが。
それだけに、「ああ、もったいない自己紹介してるなあ」っていうのが散見されます。今日はその中でもわかりやすいテーマ、2つに絞ってお話ししていきます。
ダメなパターン1、存在しない人の会話をする
相川:2パターンあって、これがメインになってくるんですけども。名刺交換するときに、存在はするんだけど、存在しない人の会話をしちゃう人。
鈴木:どういうことでしょう?
相川:確かにそんな人はいるんだけれども、その人の頭の中に思いつかない人。これ何かっていうと。たとえばですよ、「鈴木さん、初めまして相川です。僕こんなことしてるんです」って話すじゃないですか。
鈴木:はい。
相川:「鈴木さんの周りで資金繰りで困ってる方いたら、紹介いただけませんか?」とか。「事業承継で悩んでる人がターゲットになりますので、ぜひいたれらお願いします」とか、あと「売上げを上げたい人がいたら僕が力になれますのでお願いします」とか。これいるじゃないですか、実際に。
もっと言うと、「従業員との人間関係で困りがある社長がいたら、お力になれますのでぜひお繋ぎください」とかね。
毎日こういうの聞くんですよ。たしかに存在はするんでしょうね。どこかに絶対いる。
いるけど、いま言ったようなことをそこまで把握してる人っていないですよ。
鈴木:あー、確かにいるでしょうけど、そんなことまで知ってる人はいないですよね。
相川:みんな困ってるかもしれないし、みんな当てはまるかもしれないし、全員当てはまらないかもしれない。資金繰りで困っているなんて話はそんなにしないですからね。
でもいま言ったような感じで、存在はするんだけど、そんな人、僕の頭の中に思い浮かばないから、いろんな場所で名刺交換、自己紹介するんだけど、一向に紹介が生まれないんですよ。
「わかりました。もしいたらおつなぎしますね」で終わっちゃうんです。でもこんなの絶対おつなぎできないんです。
鈴木:そこで終わるでしょうね。
相川:これたぶん10人いたら7人ぐらいこんな感じです。もちろん場合によりますし、場所によりますけれども。本当に陥りがちなので、気をつけていただきたい。
これ聞きながら、ズバッ、グサッてきてる人がいっぱいいる気がしますけれど。わかりやすく、ダメな例がありますので紹介しますね。
「全部できます!」は逆効果
よく経営者交流会とかでやりがちなパターンなんですけど、ダメな例いきますよ。
鈴木:はい。
相川:僕がウェブマーケティングコンサルだとします。
みたいな自己紹介でいって、めっちゃありません?
鈴木:めっちゃありそうですね。
相川:これパッと聞いてどうです? 確かに相川さんは広告代理店経験が豊富であることはわかったし、実績も1000件あるし、個人から中小企業まで幅広いし。
鈴木:うーん、いっぱいやってるんだろうなって感じですけど、響いては来ないですよね。具体的にイメージもできないし。
相川:これ前回の中森さんの回でいうと、「広く打ちすぎちゃったパターン」です。
すごい広くて、かつ存在するけど、存在しない人を紹介してくれって言ってたパターンです。
鈴木:なるほど。これは全然響かないというか、残らないですね。
相川:じゃあ今言ったパターンを、こう変えたら頭の中にどう残るかっていうのをやりますね。
こうだったら、どうですか?
鈴木:これはわかりやすいです。すごい具体的ですもんね。
相川:そうなんですよね。頭の中に残ってるのって、「アパレルといったら相川さん」ですよね。アパレルの人がいたら相川さんを紹介って想起できるじゃないですか。
これは本当に極端な例ですけれども、さっき同じことをしてるのに、自己紹介の仕方を間違えてしまうとこうなりますっていう事例をお伝えしました。
鈴木:印象残るか、残らないかっていう大きな差になりますよね。
相川:さっきのは個人から中小企業まで全部できますよって、結局、何でもできますよって言っている。みんな言いたくなっちゃうんですよ、「全部できます!」って言いたくなっちゃう典型例ですね。
前回も言ったんですが、絞るのって怖いんですよ。絞っちゃうとアパレルEC以外の客さんがいても紹介してもらえないんじゃないかっていう恐怖が出てくるんですけども、逆に絞った方が覚えますよね。
鈴木:そうですね。何も覚えられないより、まず覚えられないといけないですからね。
ダメなパターン2、目の前の人に興味を持ってない
相川:いまのがわかりやすい事例1つ目。2つ目はサクッといきますけど、交流会とかに行って、「なかなか成果出ないんです」っていう人の中にある共通点、これ僕の主観もありますけど、その人自身が目の前の人に興味持ってないからなんですよ。
「なんかいまいち交流会で微妙なんですよね」って言っている人、だいたい自分の話しかしてないですからね。
これも陥りがち。自分で気づかないんだろうなと思うんですけど。結局、一方的にね、自分のことをしゃべって、相手の話を流れで聞くことはあっても、あまり聞いてなかったりとかするし。それってやっぱりわかるじゃないですか、話をしてると。
鈴木:わかりますね。興味持たれてないなーって。
相川:自分のことに興味がない人に、こっちも興味を持たないわけで。
鈴木:そりゃそうですよね。人間ですからね。
相川:もし自分の事業とかに関心持って、頭を巡らせて聞いてる人だと質問がくるんですよ。必ず。
「どんな人で?」とか、「どんなシーンで?」とか、必ず質問が来るんですけど。そこがないから、「あーデザインやってるんですね」「あー練馬区なんですね、わかりました」みたいな。終了。広がらない終了。
これも鉄板。目の前の人に興味を持つっていうのは、モテる人がまずやっていること。
それなのに目の前の人に興味を持たないがゆえに話が盛り上がらずに、なんかポツンとしちゃったりする人がよくいる。
鈴木:そっかー。あるあるなんですね、これも。
相川:あるあるですよ。もう極端な話、僕は決めてるんですけど、必ず僕は自分から聞くようにしてるんですね。「何やってるんですか? どんな仕事をしてるんですか?」って。
で、聞いた後に、自分からは自分のことまったく言わないんです。
鈴木:へー、そうなんですね。
相川:絶対に言わないようにしてるんですね。そうすると、わかるんですよ。その人はこっちに興味持つ人なのか、持たない人なのかって。そこでふるいにかけられるんですね。
鈴木:わー、そうなんだ。ということは、そこで相川さんに何も聞いてこなかったら、「興味ないんだな、はい終了」みたいな感じで。
相川:そう。興味ない人に「僕はですね」って説明したところで聞いてないので、もう時間の無駄。本当に無駄だと思うんですよね。
そういうときは僕は「わかりました、じゃあまた」って言って終わるんです。僕の話は何もしないです。
これは省エネです。表現があれですが、わかっていただける方も一定いらっしゃるんじゃないかなと思いますが。
今日は2つ話しました。存在はするんだけど、存在しない人の紹介打診をしちゃダメですよっていう話と、こちらが興味を持つから相手も興味を持ってくれるわけで。ぜひこちらから仕掛けていきましょうと。
この2点を押さえていただくだけで、素敵な交流会とかランチ会とか、いい時間が過ごせると思います。
この辺もなかなか自分一人じゃ難しいってこともあると思いますので、ぜひ「壁打ち交流会」に来てもらって、磨いてもらうのもありかなと思いますので、ぜひお試し参加エントリーもお待ちしてます。
鈴木:はい、本日は「やりがちな自己紹介あるある」ということでお話いただきました。相川さん、どうもありがとうございました。
相川:ありがとうございました。
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