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世界三大無用の長物

"「世界三大無用の長物」という言葉を聞いたことがありますか?長物とは「場所を取るばかりで役に立たない物」という意味です。

さらにに無用という言葉まで付け足され、酷い言われようとなっています。その「世界三大無用の長物」の代表がピラミッド、万里の長城、戦艦大和です。

ピラミッド

ピラミッドに関してはもはや説明不要でしょう。エジプトを代表する建造物です。ピラミッドの存在意義には多数の仮説があり、詳しい目的や意味は未だに謎といわれています。

現在、分かっているのは農閑期の失業対策として実施された大規模公共事業という点です。王の威信と人徳、国の技術力の高さをアピールするために建てられたと考えられています。

宗教的な意味合いも強く、王の墓という説もありますが、近年これに対する反論が多く調査が進められています。

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万里の長城

万里の長城も中国を代表する世界遺産です。秦の始皇帝の時代に匈奴の侵略から領土を守るために建設されました。

拡大と延長を繰り返し、明朝の時代に完成したといわれています。とても歴史があり、現存する人工壁の長さは6259.6㎞にもおよびます。

内通者によって内側から開かれたことを除けば1度も異民族の侵入を許さなかった鉄壁の要塞です。世界最大規模の公共事業としても有名です。

戦艦大和

戦艦大和は日本海軍が誇る世界最大で最強の巨大戦艦です。

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当時、艦艇数で他国に劣る日本が数ではなく、性能で勝負しようと造られたものでした。主砲の大きさにこだわり、他国を圧倒する大きさでした。当時の資料が敗戦直後に焼却処分となり、詳細や現存写真が非常に少ないため、謎に包まれている部分もあります。

太平洋戦争、開戦直後の1941年12月16日に就役し、1945年4月7日にアメリカ軍の攻撃を受け、撃沈しています。時代も戦艦から空母へと移り変わるタイミングでの登場となり、十分な戦果を上げぬまま時代遅れの存在となってしまったのが長物といわれる所以でしょうか。

「世界三大無用の長物」を見てきました。歴史的には無用なものといわれているようですが、当時を知るための貴重な資料であることは間違いありません。大きくて場所をとる存在かもしれませんが、その存在意義は確かです。"

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