【3分で読める世界史】ピューリタン革命
イギリス国王と議会の対立は、まだまだこれから。
いよいよ内戦に発展します。
この記事を読めば、イギリスで起きた革命の様子が分かります。
①内戦の始まり
チャールズ1世は、カルヴァン派だったスコットランドに国教会を強制します。
「カルヴァン派」
「国教会」
これにスコットランドは猛反発。反乱が起きます。
チャールズ1世は、この反乱を鎮圧するために、戦費を調達しようと11年ぶりに議会を開催しました。
しかし議会側は「何をいまさら」。協力しません。
怒ったチャールズ1世は、議会をわずか3週間で解散させます。(短期議会)
これによりスコットランドの反乱を抑えられなかったチャールズ1世は、多額の賠償金を払うことになりました。
そのためふたたび議会を開き、資金集めをしましたが、議会側は長きにわたり反発。(長期議会)
チャールズ1世は、武力でもって議会を潰す強硬策に出ます。
②ピューリタン革命
これに対し、議会も武装し国王と敵対、ピューリタン革命が起きます。
「国王を支持する大貴族や国教会を中心とした王党派」
対
「ジェントリやピューリタン(カルヴァン派)を中心とする議会派」
の構図で始まった内戦は、当初王党派が優勢になりました。
しかし、ここに登場したのが議会派の中でも独立派のクロムウェルでした。
クロムウェルは鉄の信仰と規律をもった鉄騎隊を組織し、王党派を破ります。
これを機に議会派は民兵の寄せ集めだった兵隊を鉄騎隊を範にした部隊へと作り変え、ついに王党派を制圧しました。
③議会派の争い
国王を捕らえた議会派でしたが、その先は3つの派閥に分かれ争うことになります。
このとき議会派は、王権を制限する妥協案を掲げる長老派と、国王がいない共和政を目指す独立派と水平派に分かれていました。
独立派は富裕層が多い組織で、水平派は貧しい市民により組織されていました。
まず国王と妥協しようとする長老派を、独立派と水平派が追い出します。
これによりチャールズ1世は処刑となりました。
そして身分制度の撤廃を要求する下級市民の水平派が、クロムウェル率いる独立派に潰され、イギリスは今後クロムウェルが実権を握るようになります……。
終わりに
好き放題だったチャールズ1世が排除され、平和になるかと思いきや、なにやら新しい問題が起きそうですね。
次回はクロムウェルの独裁政治をお送りします。お楽しみに!
参考文献
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