【3分で読める世界史】産業革命はなぜイギリスで始まったのか?
前回は「産業革命とは?」というところを話させていただきました。
復習すると、
・手作業から機械へ
・農業から工業へ
・地主から資本家へ
でしたね。
詳しくは、こちらの記事を。
どうでしょう。思い出していただけましたか?
今回はその産業革命が、イギリスから始まった理由を探ってみたいと思います。
結論から言うと、イギリスには
①市場があった
②資金があった
③労働力があった
ことが挙げられます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
①市場があった
イギリスはフランスとの植民地戦争に勝利し、世界各地に拠点を置いていました。
そのため、産業革命により安価で大量の商品を売りさばく市場が、すでにあったというところが大きな要因です。
ビジネスでは、これから攻めるところにちゃんと市場があるかという前提は非常に重要です。
作ったはいいけど、売るところがないでは困ってしまいますからね。
②資金があった
イギリスは、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸(および西インド諸島)を結ぶ三角貿易でめちゃくちゃ儲かっていました。
それを浪費せず、自国の産業発展に使ったため、工場や機械の導入が他の国よりスムーズに実現しました。
資本がないと工場制機械工業は立ち上げられませんので、スタートの時点でイギリスは一歩リードしていました。
③労働力があった
当時イギリスでは、大農地による効率的な農業(ノーフォーク農法)を議会も奨励していたため、小さな畑は強制的に地主により併合されてしまい、多くの小作人が職を失いました。(第二次囲い込み)
しかしこれにより、職を失った小作人が仕事を求め、都市にやってきたため、新しい工業の労働力となり、産業革命を支えることができました。
その他の理由
ほかにも
・工場の動力となる鉄や石炭がイギリス国内でまかなえたこと
・綿製品を自国で生産したいという機運が高まっていたこと
なども産業革命がイギリスで始まる一押しになったと考えられています。
■終わりに
いかがだったでしょうか。なぜイギリスで産業革命が始まったか、お分かりいただけたかと思います。
市場があり、資金があり、労働力があったという点がイギリスの産業発展の基礎をつくりましたね。
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それでは、また次回!
参考文献
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