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アメリカ往復日記 #6|雑踏のニューヨーク

ナイアガラからニューヨークへ

車内では、1人で二人分の座席を利用できた。ニューヨーク(NY)が近づくにつれて外は再び雨模様になってきたけれど、大きなトラブルはなく、12時前にNew York Pennsylvania Stationに到着。

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外は雨ということに加えて、もちろん疲れてもいたし、なかなか出歩く気にはなれない。チケット購入の長い列に並んだ後、駅中の売店で昼食のサンドイッチをほおばり、NYの街中へと繰り出す。

地上に上がると目に飛び込んでくるのは、黄色いタクシーと行きかう無数の人々。その多くがスーツケースを抱えたり、カメラを構えたりといった観光客のようであるが、『地球の歩き方』に書いてあった通り、これほどまでに観光客に対して無関心な都市は本当に他には存在しないかもしれない。誰も自分に見向きもしない。ただただ、あたりは騒がしい印象。

シカゴと比べたって、その違いは一目瞭然だ。個人的には、シカゴの大人っぽい雰囲気のほうが好きだったかな。東京の都市に例えるのであれば、NYは新宿、シカゴは六本木のようなイメージ。

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エンパイア・ステート・ビル、NYを象徴する一つの建物ではあるが、これを横目に最初の目的地のタイムズスクエアへ。そう、タイムズスクエアといえば、ドラマHEROESにてヒロ・ナカムラが最初にタイムスリップを成功させたときに降り立った場所、というイメージが、この頃は一番強かった。

北へ進むと、見えてきた。昼間だと言うのに眩いばかりのネオン。行き交う人々。その真ん中に立って、しっかりとヒロの決め台詞「ヤッター!」のポーズを決めてまいりました。

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その時にブロードウェイも通ったのかもしれないけど、ちゃんとは見なかったな。本当は、シカゴでは何も観られなかった分、NYではミュージカルの一つでも観て帰りたかったけど、まあ日本でも大して行ったことないくせにな、なんて理由をつけて自分を落ち着かせる。何はともあれ、そういう類のものはあらかじめの予約が必要なわけですから、計画をその場その場で決めてきた今回の旅のような場合では難しいのでしょう。

続いて向かうは、金色の天使象とスケートリンクが特徴のRockefeller Building。巨大なクリスマスツリーとともに、まさに冬の風物詩と言うべき存在感を放っていました。

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疲れのせいで一刻も早く宿を目指したいものの、せっかくだからまだ街を見て回りたいとの思いにも駆られ、少なくとも明日は休館日だと言うMoMA (Museum of Modern Artsの略。 ニューヨーク近代美術館)だけは今日のうちに見ておこうと決めて辺りをうろつくと、5番街沿いにユニクロを発見。無意識に足は店内へ。

こちらのユニクロは、サンフランシスコのものもそうだけど、それ以上にスタイリッシュな印象をうける。日本人に限らず、多くの現地の人々がユニクロで買い物をしている光景に、なんだか嬉しくなる。とりあえず店内を歩き回る。ここで、色味が気に入ったオレンジの手袋を買ったかもしれない。(あんまり覚えていない。)

ユニクロを出ると、53St.を左折し、いよいよMoMAへ。時間が無かったから、美術館内に入ることは諦めて(この旅の大きな後悔の一つ)お土産コーナーのみを覗いたのだけれど、なんと格好いい建物であることか。センスの塊、と形容したい。そして、これが谷口吉生さんの建築であることを知るのは、だいぶ後になってからのこと。

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チケット売り場からロビーの腰掛まで、黒・白を基調にオレンジのアクセントで洗練されたデザインとなっているし、お土産コーナーにある小物は一つ一つどれもがセンスの高さをうかがわせる。家具にしてもファッションにしても、こんなスタイルを目指したいと思った。とはいうものの腰が限界に近い。そそくさと抜け出し、セントラルパーク前の地下鉄駅へと向かう。

自動販売機にて10ドル分のMetroカードを購入し、無事にQ4 Hostelの最寄りのQueens Plaza St.までたどり着いたのでした。チェックイン後、洗濯をすると悲しいことに乾燥機が十分に働かなかったり、そういえば明日のディナーのお店決めてないよと焦りながらジャズが聴けるお店やらを探してみたりで、結局26時ごろ、明日の10時発の自由の女神クルーズのチケットを予約した後に、二日ぶりにベッドでの眠りについたのでした。

今日の一曲

ニューヨーク→入浴 という、低俗な連想。

チャットモンチー - テルマエ・ロマン



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