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SDGsの重要性は? by 工藤 颯 / 坂戸高等学校(埼玉) #気候変動に対策を


はじめに

SDGsって意味あるの?
そんなの口だけでしょ?
この記事を読んでいる方の中でもこのような思いを持っている人は多数いると思います。
その疑問を解決するために、この記事はSDGsの必要性とせかい部×SDGsで学んだことを読者の方にシェアします。


目次
1.SDGs13気候変動への対策の重要性
2.3つのキーワードで講義をおさらい


【1】SDGs13 気候変動への対策の重要性

気候変動と聞くと「私一人の行動で変わらない」「危機感を感じない」など思うと思います。しかし、現実の課題として世界の海水温が上昇し、雪氷が減少した結果、世界の平均面
は19㎝上昇し、現状を勘案すると今世紀末までに1.5℃を上回る可能性が高いとも予測されています。地球の危機はすぐそこまで差し迫っているのです。この問題が深刻化すると、どうなるのか?人間の活動が原因とする気候変動が異常気象やそれによる水不足や食糧不足により、はたまた人々の争いにもなりかねません。今のまま何もしなければ、気温の上昇は3℃をこえ生態系にも多大な影響を与えるでしょう。1人1人が、常日頃から意識をして小さいことから取り組んでいくのが、非常に大切です。

【2】3つのキーワードで講義をおさらい

(1) 「ハチドリの一滴」 
立教大学教授 萩原なつ子さん

一番最初に受けた講義で、とても頭に残りました。まず、ザックリあらすじを。

簡単に、「森が燃えていました、動物たちがみな逃げていく中、一匹のハチドリは、小さい口に水を含み、必死に火を消そうとします。周りの者が「そんなの意味ない」と笑います。さて、この森の火は消えたでしょうか?続きはあなたが描いてくださいといった物語です。

この物語は、他人を非難したりする暇があるなら自分のいまできることを最大限することが大切ということを表しています。これは現代にも当てはまることで、気候変動対策など小さなことを日々意識することが大切だと思いました。一見こんなことで変わるの?と疑問に思うこともみんなが意識すれば結果は大きく変わるのではないかと思いました。


(2)「貧しい人ほど太り、不健康になる悪循環」
朝日新聞社 中塚久美子さん

日本ではまだ問題ではないが、アメリカでは、体重は所得と反比例して高いことが問題になっています。つまり、「貧困になればなるほど太る」ということです。

中塚さんが紹介した事例では、元々富裕層と貧困層が一緒に住んでいたが、郊外に高級住宅街が開発された。富裕層が郊外に移った結果、残された貧困層の住む地域からは収益の見込めなくなった生鮮食品などを扱うスーパーなどが撤退し、主に駅売店のような加工食品を多く扱うお店だけが残った。その影響により、貧困層は安くカロリーの摂取できる加工食品ばかりを口にするようになり、貧困層が太る。太るとどうなるのか、不健康になり、医療費などが増大し、家計をさらに圧迫する。貧困が貧困を呼び、さらにその子供までも貧困になり貧困の悪循環ができる。(下図参照)

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この話を聞いて、貧困層へのこれから支援としては、お金だけでなく口にするもののサポートもこれからするべきだと思い、日本も必要な制度改革がこれから必要だなと思いました。


(3)「日本のエネルギーのミライ」
資源・エネルギー省 長谷川洋さん、 ENECHANGE 城口洋平さん

さて、ここで問題です。
突然ですが、日本のエネルギーの自給率(自給自足率)はどのくらいでしょうか?

結論から言うと、「10%」です。
「10%?」と聞いて危機感を感じた方は少ないかもしれません。
世界主要各国のエネルギー自給率をみてみると、アメリカ・93%、イギリス・68%、ドイツ・37%と、日本がダントツに自給率が低いのがわかります。(画像1)

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まず、エネルギーとはなんでしょう?
エネルギーは人間の生活を豊かにするものです。

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キーワードは「早く」・「安定的に」。

ここで、先ほど日本のエネルギー自給率の話題を出しましたが、残りの90%はどうやってまかなっているのでしょうか?実は、日本のエネルギーの多くは海外から輸入して、国内で使いやすくしてみなさんの家庭に届けられています。つまり、日本で消費するエネルギーの多くは海外に依存しているということです。現在、日本は産油国ではないので、エネルギーの自給率をあげるには、再生可能エネルギーの利用が重要です。さらに、ご存じの方も多いと思いますが、化石燃料を使用して、エネルギーを作る際には温室効果ガスの排出(地球温暖化の原因物質)がつきまといます。自国でまかなえない分は輸入するとありましたが、その大半が天然ガス・石炭・石油などの燃料でCO2の排出が起こります。

どうすれば、温室効果ガスの排出を抑えながら、発電ができるのでしょうか?
ここでも答えは、「再生可能エネルギー」の活用です。

メリットばかりの再生可能エネルギー。しかし、再生可能エネルギーには、まだコストなどの問題点が多くこれからどのようにどこで使われるのかが、今議論されています。


結論 「SDGsは全部つながっている」
私自身、貧困から気候変動、生物多様性などといった一見分野の違うプログラムを多く受けてきましたが、一番感じたことは、SDGsは全部つながっているということです。例を出すと、「ジェンダー平等問題が解決されれば、非正規雇用のひとり親家庭の収入が上がり、貧困の連鎖から抜け出せる」、「気候変動対策を怠れば、これまで農家だったが作物が思うように育たなくなり、収入が途絶え貧困につながる」などといったことです。

よって、私は一つのものだけSDGsに取り組むのではなく、16コすべての目標を同時にみんなで取り組むべきだと強く思いました。もちろんSDGsは政府などが中心となって推進していく必要がありますが、ひとりひとりの個人の行動が非常に大きいターニングポイントになります。この記事を見てSDGsに興味関心を持ったら、ぜひ、ほんの小さなことでもSDGsアクションしてくれると私も嬉しいです。最後に、貴重なお時間を使い、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

【参考】
http://www.tmss.jp/medicaltreatment/img/hachidori.pdf ハチドリの一滴
https://www.unic.or.jp/files/sdg_icon_wheel_2.pdf   SDGsマーク


坂戸高等学校(埼玉)   工藤 颯
#せかい部 ×SDGs探究PJ高校生レポーター(気候変動に対策を)


#SDGs   #気候変動   #SDGs13   #貧困   #エネルギー  

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