見出し画像

「子育てがつらい…」と感じることがある。どうしたらいい??

今回の「よくあるエピソード」は、いつもとは違い、この内容だけで完結できるようにしてみました。重いテーマではありますが、お子さんを授かったご家族なら誰もが一度は通られる道ではないでしょうか。保育者さんも「保育がつらい…」という時期は必ずあると思います。

今回の要点は、「気持ちに寄り添う」「頭の中を整理する」「小さな一歩を変えてみる」の3つです。本当にシンプルなことですが、書き出してみると少なからず心が軽くなることに気づかれると思いますので、ピンと来た方はトライしてみてください。

つらい気持ちを味わう

あなたに、気持ちをわかってくれる。聞いてくれる家族や仲間はいるでしょうか。もちろん、いたらベストなのですが、実際なかなかいないのではないでしょうか。

「最近、子育てちょっとつらいんだよね…」と誰かに話をするとき、多くの方はアドバイスをくれたり、励ましてくれようとします。もちろん、良かれと思ってのこと。

ところが話す側としては。アドバイスや励ましよりも、つらいという気持ちをわかってもらいたい。聞いてもらいたい。実はそちらを求めていたりしませんか。

世界一シンプルな子育ての秘訣、第一の秘訣は【気持ちに寄り添う】です。【寄り添う】は、ありのままの気持ちをただそのままに、味わうのです。気持ちを変化させる必要は、この時点ではありません。とにかく大切な最初のステップです。

もし、だれかに話を聞いてもらいたくても、ただ受け止めてくれる人がいなかったら。ご自身が、ご自身の本音をとことん聞いてあげましょう。それだけでだいぶスッキリしたりします。

アクション①
「子育てがつらい・・・」と感じている自分に気がついたら、じっくりとそのつらい感覚や気持ちを感じてみてください。味わってみてください。そして、「わたしは、つらい気持ちを感じてる」と口に出してみましょう。

「何がつらいのか」を書き出してみる

つらい気持ちをとことん感じつくした次は、何がつらいのかを整理するとよいかもしれません。

どういうことかというと、「つらい」と感じているとき、頭の中はいろんなことでぐちゃぐちゃになり、何がつらいのかすら分からなくなっている可能性があります。書き出していくことで、具体的に何がつらいのかが分かり、逆に楽しめているところなどもわかってきます。これで、だいぶ楽になります。

アクション②
「子育てがつらい…」と感じている、その辛さはどこから来るでしょう。具体的に、思いつくだけ書き出してみてください。

例えば
・子どもが落ち着かない
・子どもが心配すぎて苦しい
・時間がない
・家事がおいつかない
・休む暇がない
・お金が無い
・協力してくれる人がいない
・パートナーも私も仕事が忙しい
・部屋が狭い
・子どもとの向き合い方が分からない
・休みの日は元気を持て余してしまいがち
などなど。

いくつ出てきても大丈夫です。書きつくしましょう。

自分を褒めよう

”せかコソ”では、「自分を褒めよう」と至るところでお伝えしています。なぜ自分を褒めるのか。それは、現代を生きる人たちは頑張りすぎる傾向にあり、自分が頑張っていることにすら気づかず、身体に反応が出る。なんてこともあるからです。頑張り屋さんが非常に多いのです。頑張ることが素晴らしい。頑張らなければならないという概念を無意識で握り締め、手放そうとしないなんてこともあります。

頑張り続けていると、当然疲れてきます。そして必ずといっていいほど「褒めてほしい」「認めてほしい」という気持ちが出てきます。でも、自分の頑張りを褒めたり認めたりしてくれる人ってなかなかいないのではないでしょうか。

ちょっと違う視点から。

人って「他人に褒められたい生き物だ」と思っている方が多いと思うのですが、ある意味そうですが、違っていることもあるようです。
他人からではなく、自分自身に褒められることで一番満たされる
なんてこともあるのです。ちょっと理屈では説明できないのですが、僕が個人セッションをしていて得た感覚です。クライアントさんの中で、心の中の自分に背中を押してもらったとき、最も豊かさを感じる方が非常に多いのです(というかほとんど)。そんなこともあるのか程度に思っていただいて構いません。

アクション③
ここまで行動を起こしたあなた自身を、とことん褒めてください。「よくやったね」「つらかったね」「いままでがんばってたね」「よしよし」など、なんでも構いません。イメージの中でもいいし、実際お風呂などで口に出してみるとさらに効果があるかもしれません。

あなたにできる小さな行動を探そう

最後のステップは、【やってみる】です。ここまで書き出してみて、「子育てがつらい…」というところから一歩踏み出すためにできそうな行動を考えてみましょう。

どんな小さなことでも構いません。たとえば。
・今日は皿洗いをやめてみる
・今日は子どもをお風呂に入れるのをやめて、軽くシャワーにする
・明日は必ず定時で仕事をあがる
・週末はご褒美に、自分にケーキを買おう
・今度の連休、パートナーに頼んで一人の時間を1時間とろう
・パートナーと二人になれるよう、親戚に頼んでみよう
・ちょっと心苦しいけど、私自身のために誰かに子どもを預けよう
・パートナーに「ヨシヨシして」とお願いしてみよう

などなど。もっと素敵なあなただけのアイデアがきっとみつかるはずです。ポイントは、とにかく小さな行動にすることです。ハードルを下げることで、行動しやすくなります。小さな行動から始め、少しずつ大きな行動にトライしていきましょう。

アクション④
ここまでやってみて、「子育てがつらい…」という状況を少しでも変えるためにあなたがとれる具体的な行動を書き出してみましょう。

最後にお伝えしたいこと

保育士をしていて確信を持ったことがあります。それは、
子どもたちは、誰もが両親の幸せを願っていて、両親の幸せこそが自分たちの幸せだと感じている

ということ。これは川崎市の「子どもの権利条約」にも載っていますので、興味のある方はご覧ください。

「子育てがつらい」と感じるのは、現代社会の構造から考えて、ある意味自然なことだと個人的には思います。核家族化が進み、ワンオペ育児という言葉が生まれ、もちろん近隣の方に頼るなんてこともできない(と思っている)社会ですから。

まずは、ご両親が幸せであること。ご両親が無理しすぎず自分らしく生きること。子どものことはどうでもいいという訳ではありません。大人が幸せを感じて生きてはじめて、「子どもたちが自分らしくいきるには?」とか、「子どもの心の声に耳を傾ける」みたいなところに入っていけるのではないかなと思ったりもしています。


☆★☆★☆

いつも最後まで読んで下さり、ありがとうございます!
みなさまからのご意見、ご感想お待ちしております。また、「こんな事例についてテーマにしてほしい」なども随時募集しています。お気軽にコメント欄にご記入ください。

☆★☆★☆

執筆者は、森のようちえん『さんさんぽ』を主催している
保育士さんたこと、ひがしなおやです。

・自分のことが大好きな子に。
・ありのままのその子に。
・自分事で考え、自分で決め、自分で動く子に。

そんな願いを込めて、保育にあたっています。
『さんさんぽ』は横浜市近郊にて、平日毎日開催を目指し園児募集中です。
お気軽にお声かけください。家族で保育を体験できる
「休日さんぽ」というイベントも毎月開催しています!

森のようちえん『さんさんぽ』
・ホームページ https://www.sansanpo.org/
・Facebook https://www.facebook.com/sansanpo.mirai
・instagram https://www.instagram.com/sansanpo_hoiku/

自分と繋がるセッション ライフ・デザイン・メソッド
ファシリテーターもしています。
いまだけ特別価格でセッション募集中!https://peraichi.com/landing_pages/view/ldm-higashi/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?