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ソーセージ”B-side Story"

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ロックバンド「ソーセージ」https://www.souseizi.com/ 2021年で活動9年目。2020年にN@音(20歳)を正式メンバーに迎えたものの世の中はコロナ禍で手… もっと読む
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#ギター

キセキのロックバンドのキセキ⑤ セイジ編

全国各地でライブを続けながら、東日本大震災後、9年にわたり東北に通い、被災地の方々を魂の歌で励まし続けているロックバンド ソーセージ。 そんな彼らが、ステージだけでは見えない素の部分を自分史を通じて描く「B-side Story」も、開始から半年が過ぎようとしている。 私のメンバーインタビューもようやく最終回、セイジの番となった。 先日書いたとおり、4thアルバム『智』(9/11リリース)をリリース、横浜でのレコ発ライブに続き北海道ツアーも終了したいま、彼自身の思いやソーセ

ヒーローになりたかった少年の唄2021⑭

似非パンク ブルーハーツやラフィンノーズ、ジュンスカなどが売れに売れた日本パンク全盛期に青春時代を迎えた僕だが、当時の流行に乗ってそういうライブに何度も出演したことはあるものの、実は個人的にはそういう音楽に興味があまりなくて、家では相変わらずディープなbluesとかフュージョン、カントリーやjazzばかり聴いていた。 ギターを弾けるヤツがやたらと少ない街だったようで、僕が少しギターを弾けることを知るとみんなからサポートギターでいいからライブ(当時はギグとか言っていた)に出演

ヒーローになりたかった少年の唄2021①

僕はミュージシャンを生業としている。 『ソーセージ』というユニットで多いときには年間250本ものライブをしながら全国をどさ回りした。 http://www.souseizi.com/ https://www.youtube.com/watch?v=-JXrPU24RPk&t=322s このコロナ禍で当然仕事は激減し、派手にライブツアーなどができない日々がもう一年半も続いているわけだ。 こんなにライブをしなかったことは、10代後半から一度もなかった。 それはとても悲し

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡㉑高校受験とギター SEiZI/晴志

家庭教師の先生2人には申し訳なかったが 成績は一向に伸びなかった。 そりゃ、そうだ。 まずは親父が悪い。 そして可愛いあなた方が悪い!!(笑) 思春期の受験生に美人の女子大生家庭教師。しかも2人も。 (注)写真はイメージです・・・(笑) みんなが期待するエロい展開も全くなく、 ただただ悶々と日々は過ぎてゆく。 日が暮れるのが早くなると 「女性一人じゃ危ないから家から15分くらいのバス停まで送ってやれ!」 親父・・・ 今、俺が一番危険だと思うよ。 脈打つ気持ちと股

ソーセージ4thアルバム『智』ライナーノーツ「06.ヒーローになりたかった少年の唄2021」

僕の所属するバンド「ソーセージ」が2021年9月11日ニューアルバム「智」を発表!! この曲も収録されています❤ MV「ヒーローになりたかった少年の唄2021」リリース!! 7月3日はなにを隠そう、僕の49歳のbirthdayでありますが、このコロナ禍の世界に50歳を目前にした男からのメッセージを一発発信したいと思い、ソロ名義での初ミュージックビデオを制作し、誕生日の7月3日に僕の住んでいるヴィーガンレストラン「Sweet&Peace」で上映会兼birthdayライブを行な

キセキのロックバンドのキセキ③ ソウ編

この連載コラムで紹介しているロックバンド「ソーセージ」は、年間250本ものライブをこなしながら全国を回り続け、魂の歌を届けてきた。 この本数のライブをこなしながら全国を回ることは、生半可な気持ちだけでできるものではない。 体力的なことはもちろん、見知らぬ各地のライブハウスでファンの心を掴まなければ、プロとしてバンド活動を継続することは難しいからだ。   彼らはそれを各地で実現しながら、東日本大震災の被災地の人を励ますために、儲けを度外視して音を届け続けてきた。 ロックバン

ヒーローになりたかった少年の唄2021⑧

超簡単!!初心者の作詞、作曲法(ちょっとインチキ) このパンデミック騒ぎのステイホーム中に、みんなネットゲームをやったりネトフリの動画を見たり、色々やり尽くしてきたと思うけど、もう流石に期間が長すぎて飽きてきちゃったんじゃないかな? そんな時、「フェンダー、新型コロナウイルスのパンデミックによって過去最高の売上の見込み!!」こんな記事がネットに踊っているのを見て、ある意味僕は嬉しかった。 https://nme-jp.com/news/93228/ そう、こういう時こそ

キセキのロックバンドのキセキ② ナオト編

全国をツアーしながら、各地で熱いライブパフォーマンスを繰り広げてきたロックバンド 「ソーセージ」 が、結成9年目にして「B-side Story」 という新たなプロジェクトを開始した。   B-sideとは、その名のとおり「B面」の意。 これまで見せなかった、彼らの別の顔を見せるというのがこのプロジェクトに、これまで彼らの「A-side」しか知らなかった1ファンの私も、彼らを「B-side」から見てみたいとこの連載をはじめた。 2回目の今回、メンバーのなかでも圧倒的最年少、

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡①生誕編 SEiZI/晴志

はじめまして。 ツアーミュージシャン(いわゆるドサ回りシンガー)のSEiZI/晴志(セイジ)と言います。 2020年に50歳になったことをきっかけに節目として自分のソロデビューアルバムの中の一曲「風穴」のミュージックビデオを制作しました。 それとともにこの50年を振り返ってみようと「自分史」的なものを書いてみようと思ったのです。 プロフィール 【SEiZI/晴志】(セイジ) 北陸から全国発信し続けるシンガーソングライター 「北陸の暴れん坊」改め「北陸のHAPPYMA

ヒーローになりたかった少年の唄2021②

チェッカーズとエレキギター小学5年生のお正月、弟と妹にもお年玉をカンパさせて、僕は初めてのエレキギターを手に入れた。 いわゆるストラトキャスターというモデルで、二幸お茶の間ショッピングかなんかの広告に出ていた、安~い初心者向けのギターとアンプのセットだった。 もちろんTAB譜も読めなきゃ、コードもわからない、ギターやってる友達もいないし、ネットがあるわけでもないから、練習するっていってもどうやっていいのか全くわからない。 小遣いをはたいて教則本を買ってみても、説明が難しく

風穴をあけろ!50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡④障害者になっちゃった話(前編) SEiZI/晴志

「自分史」として生誕から小学校低学年までは書かせていただきました。 ここでちょっと休憩?ってわけじゃないけど 現在の自分のことを書かせてもらいます。 タイトルにあるように、現在50歳。 ミュージシャンを続けているものの、実は3年前に障害者になりました。 障害者6級。 障害者としては下の方の階級ですが、 両手の親指、人差し指、中指が麻痺して感覚がないのです。 原因はザクっというと「頸椎症」 (詳しいことは後編で書こうと思う) 去年11月、二回目の手術をして、現在は自宅療養

再生

ソーセージ4thアルバム『智』ライナーノーツ「05.風穴 」SEiZI/晴志

風穴をあけろ! 50歳まだヒットを狙うミュージシャンの軌跡。 今から30年くらい前、当時、 「夢を叶えるには東京に出る」という選択肢が主流だったが 家の事情もあり俺は上京も出来ず、地元でとにかくバンド活動を続けていた。 地方に住んでると、 結局は「プロ=メジャーデビュー」っていうのが主流の考えで、 さらに変な世間の風潮で 「20歳過ぎたらメジャーで出るのはもう遅い」 と言われた時代。 それでもあきらめきれずに、自分で30歳まではあがくと決めたが 最後のメジャーデビューのチャンスを逃し、夢破れ、途方に暮れ、誰にも相談も出来ずに、死にたい衝動を抑えながら車で放浪した。 雨に打たれて波打ち際で一人泣きながら寝そべってた。 だから最初のシーンは同じ場所でそれをリアルに再現した。 見てもらうとわかるが、ほんとにあの状態だった。 そこで出会ったのが、 でかい岩にドカーンっと穴をあけた「風穴」 (正確には窓岩) 「風と雨と波が何十年もかけて岩に穴を開けちゃうんだよ」 近所の漁師のおじさんが教えてくれた。 少しずつ何年かかってもいいじゃないか! いつの日かみんなの心に風穴あけてやるぜ! そう思ってこの曲を書いた。 あの日から20年。 50歳になった今、病気のこともありながらも 家族や周りの理解もあり、応援してくださる皆様のおかげで なんとか音楽を生業に出来ている。 風穴に出会わなかったら、全く違う人生を歩んでいただろうな?と思う。 2021年4月1日のMV公開から一週間。 もっともっとたくさんの人に見て欲しいし もっともっとあきらめの悪い50歳のおっさんを知ってほしい。 そして、俺も頑張るから、みんなも頑張ってほしい。 このコロナの時期だから あえて「SEiZI/晴志」名義でのソロでのMV公開。 今後はどういった展開になってゆくのだろう? ソーセージも今年こそはアルバムも出したいし ツアーにも出たい。 とにかく、 光が見えるまで 風穴あけるまで 俺は諦めないぞ! と😃 ダウンロード配信もやっております。 チャンネル登録もぜひ🤗 これから少しずつ 自分の人生を振り返って見ようと思う。 プロフィール 【SEiZI/晴志】(セイジ) 北陸から全国発信し続けるシンガーソングライター 「北陸の暴れん坊」改め「北陸のHAPPYMAN」 「ホントのことしか伝わらない。ホントのことは伝わる。」 ストレートな言葉とメロディーを武器とするROCKシンガーソングライター。 1995年26歳で脱サラ。 ミュージシャンとしての活動をメインにしつつも、舞台役者、ローカルタレント、ラジオパーソナリティ、お笑い劇団などで活動。 2000年あるオーディションで何故?か選ばれ、中国に渡りプロのシンガーとして活動。色々あって帰国後、 2003年東京のレーベルからソロシンガーとしてデビュー。 2012年より「ソーセージ」というユニットで全国、北海道から沖縄まで年間250本のライブを行い、3ヶ月に1度被災地だった東北の仮設住宅などでの演奏活動も継続していた、が・・・ 2018年頸椎の病気が再発。手術をするが、両手指、両腕に傷害が残り、2019年障害者認定を受け 2020年二回目の頚椎手術待を受ける。 現在、自宅療養リハビリ中。両手指の麻痺は残ったままだ。